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小さな会社の儲け方4 #20

売れる製品の作り方と売り方

小さな会社を経営は、ヒト・モノ・カネに悩まされれる。学校訪問や待遇改善など社内改革の甲斐あって、ひとまず人(ヒト)を採用することができた。

ヒトモノカネの経営の3原則に沿って、ヒトの次に行ったのは、モノ(製品)づくりでした。時代の変化を先読みして売れる製品を開発しなければいけなかった。

当時は従来から販売してきた製品があったが、当時の2年前あたりから売れ行きが悪くなっていました。利用していた顧客からは改良改善の要望が寄せられていたが、当時の制作者は既に退職していて、小さな修復さえできない状態でした。

さらに従来の製品は売り切り商品だったため、顧客は一度購入すると使い続ける。売上を増やすには、新しい購入者を開拓して販売しかなかった。さもないと翌年は売上が減少する状態でした。

売上を確保するために常に営業や広告を強化しなければならず、人件費の上昇などに対応するにはさらなる営業力の強化が必要でした。

製品が改修や修復ができない状況で経営は行き詰まり、会社が潰れるのではないかと気が気ではない毎日でした。生き残りをかけて新しい製品を作ること、販売方法も見直す必要に迫られていた。

どうしたら売れるモノが作れるものか、どんな販売方法をしたら良いか、難しい問題でした。

製品開発のテーマ

製品を開発制作するからは、5年から10年先を見据えた中長期に対応できるものを目指しました。そのテーマは、
・時代を先取りするモノ
・継続して購入するモノ
・売上と経営を安定させるモノ
でした。

売れる製品にする必要なもう一つの要素とは、『顧客の声』です。私は、製品を作る前にも、作る途中にも、作った後にも、利用者の声に真摯に向き合いました。

日頃から顧客の声を聞いたり、市場の動向を調べたり、ブログやSNSで情報を発信し、質問をもらいながら、顧客のニーズやトレンドを把握していました。

マーケティングは社長の仕事

マーケティングは社長の仕事だと考えています。なぜならマーケティングは、顧客が欲しいモノ(製品)、困っているコトを解決するために、買ってもらう商品を見つけることです。

顧客の声を聞くことで、従来の製品との違いや改善点、付加価値を見つけることができました。また、顧客とのコミュニケーションを通じて、リピートや口コミを増やすことができました。

顧客の声を聞くことは、私にとって最大の鍵でした。顧客の声を聞くことで、売れる製品を作ることができました。

顧客の声に耳を傾けて

顧客の声を聞くことで、以下のようなメリットがありました。
- 顧客のニーズや要望を知ることができた
- 顧客の満足度や不満点を知ることができた
- 顧客との信頼関係を築くことができた。

採用した従業員は、1年も経つとそれなりに育ち技術も身に付きました。やっと開発制作ができる段階になりました。しかし、人がいるからといって、最初から売れるモノが作れる訳ではありません。

PDCAよりDCAP

世間にはPDCA理論がありますが、これは時間と予算がたっぷりある大企業向けの理論です。零細企業は迅速に行えるDCAP(実行→評価→改善→計画)がフィットしましまた。

作っては、DCAPを回し、トライ&エラーを繰り返し、製品の品質を高めました。しかし、それだけでは売れる製品にはなりませんでした。売れる製品にするには、もう一つの要素が必要でした。

採用から制作まで2年で完成、いざ販売へ

制作を開始して半年過ぎに、たまにエラーが起きましたが、何とか動作するモノができあがりました。でもまだお金をもらう製品のレベルには達していませんでした。完成にはそれから半年かかりました。従業員を採用して1年、制作して1年の計2年を要しました。

借入せずにやってきたので、私が会社に貸し付けて遣り繰りしていましたが、資金繰りも限界に近づいてきたので、思い切って販売することに決めました。

販売方法は次回です。

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