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2022.6月(10冊ログ)

毎月、読んだ本から「10冊」紹介しています。

1. #超スピード文章術


文章を書きたいと思っている人におすすめ。そもそも文章を書くって最終段階だよ、ということを深く理解することになります。書くまでに至る日々の過ごし方・作業プロセスが、すごくわかりやすい。

文章を書けないと思ったら、たぶんその文章を書ける状態にない日々を過ごしているんでしょうね。何もないところから文章だけをいきなり書こうとすることは不可能。伝えたいことが明確になっていれば書く技術を磨くステージへ。そもそも、自分の日々の感情がちゃんとした素材になっていたら勝ったも同然。10倍速く書けることって、書くことを甘く見ない事かも。


2. #弱火でトロトロ書くように #末吉宏臣

この題名のとおり。本当に弱火でトロトロと、自分の中にある固い部分がじんわりあたたまってほぐされていく感覚になった。

この本を閉じて1つやり始めたことがある。それは大それたことではない。あ・・私、自分の中でやり場のない感情がココに存在してるなってことに気づくことができて始めたこと。言葉の柔らかさも、自由度の高い表現もその全部からあふれる雰囲気に癒された。自分で自分の味方になりたい人にはとてもおすすめの本。未来の自分のための第一歩が踏み出せるかも。

3. #人生の旅をゆく  #吉本ばなな

吉本ばななさんのエッセイを通じてわたしのこころの平和と温和が保たれている。細部にわたってやさしさが染み、スカスカになっている細胞の一部にやわらかい透明のなにかが流れていく。


エッセイを読んでトマトを箱買いした。「トマトは単独でいるより群れでいる方がトマトらしい。」という表現に吉本ばななさんの素敵さがびっしり詰まっている。読んだ後は自炊がしたくなる。やさしい気持ちで生きていける時間をチャージできた。毎日をいとおしいと思える感情を消さないためのエッセンスがたくさんたくさんある。

4. #女の子がいる場所は

モロッコ、インド、アフガニスタン、そして日本。10歳の少女たちが見ている世界とは。「わたしたちは結婚しないと生きていけないの?ママ」

男の反感を買う要素を抹消することが生きる意味になる。背が高すぎるだけですべてが台無しになる。女の子が勉強すると名誉が傷つく。女性差別を受けている海外の女の子たちはまだたくさんいる。その女の子たちが強い気持ちを持つ瞬間を見るたびにエールをもらえた。

5.VOGUE #宇多田ヒカル

宇多田ヒカルさんのインタビュー記事のために、久しぶりに雑誌を購入。天才的創造主・思想家みたいなものはもちろんなんですけど。すごいフラットな考え方がやっぱり好きだった。

宇多田ヒカルさんご自身の人生とか、毎日の精神はそりゃ激動だったりするし、精神分析を日常に取り入れているライフスタイルもクレバーさがすごい。だけど、他人や世の中、現象に対してとてもフラット。そしていつも思うのは、ほんとに人間なんだろうか・・やっぱり、未来の生命体だと思ってしまう。かっこいいな。

6. #人生に詰んだ元アイドルは 、赤の他人のおっさんと住む選択をした  #大木亜希子

めっっちゃくちゃおもしろかった!こんな話を聞きたかったよ!と過去の私が叫んでいる。凄くいい。あのときの私に読ませてあげられたら泣いて喜んだと思う。

わかる~。わかるわ~。めちゃくちゃわかる。と言いながらずっと読んだ。20代だった頃の私の感情がまさにこの本の中にたくさんあって、さらけ出された感情たちの言葉はどれも、その頃の私が見ないようにしてきたものだった。あまりにも共感しすぎて、その頃の感情の揺り戻しもくるけど、少しずつ健やかに旅立っていく感覚もあった。

7. #ピンクスカイ

鬼才の破壊力たるや。ずっとなにを言ってるの???と思いながらも急な爆笑ポイントが襲い、終始カオスが極まっていた。

世界観をつくるすごさ。ぶっ飛んだ激しさとやさしい色。ピンク。ピンクスカイとは何か、それは強烈に恐ろしい世界。爆笑できるけどホラーでもあり、アートの世界が脳の中に創り上げられる感覚だった。確実に普段つかっていない脳とか感情が引っ張り出されてる、芸術的な、刺激的な本であることは間違いない。


8. #意識はなぜ生まれたか -その起源から人工意識まで

もしあなたが、心理学のような名言に近いことにはアレルギーがあるタイプなら、この本はとてもオススメ。脳のメカニズムを知り、感情の作られ方を知り、人工意識まで昇っていくことができる。

人間は体験の種類によって興奮性、抑制性に変化が起きて、同じ細胞を持っている人間が、意識という人格に見える変化を遂げて1人として同じ人がいない人間が生きてる。人間のアップロード専門のクリニックですべての怒りとか不安とかのバグも取り除かれ、全てが快適になったら、本当にあなたなのだろうか?これがわかれば、もっと人間を楽しめるかも。


9. #脳は世界をどう見ているのか

率直に言うと、この本って世の中に出ていいやつなのか?と思っている。 宗教、ワクチン接種、気候変動、来世の存在、ウイルス、 人類の成功を生み出した知能が絶滅の原因になる人間の知能。 

脳に関する研究に関して、これは授業にしたほうが良い。 ただ、信仰・価値観に触れてしまうため難しいのもわかる。 だけど 結局自分は何者であるか?なぜ今ここに私はいて、どんな運命が待っているのか? って思った時に救ってくれる。脳には昔から存在している部分と、新しく作られている部分があるから、意思でなにもできないことがあるかも。


10. #こきゅうの本

翻訳は脳科学者の茂木健一郎氏。訳者・茂木健一郎氏のあとがき付き。こきゅうの練習ができる本。瞑想しても色々考えてしまう人にはおすすめ。


手で線をなぞりながら呼吸をコントロールしたり、本を使って息の強弱を感じたり。皮膚感覚と呼吸のコラボレーション。そして何より、頭の中がスッキリする!何故なら「呼吸をする」という事以外には何かを考えたりできないから。この1冊がワークショップになっている。脳をうまく手入れして、心の調子を整える本。

おわり。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。本を読んで誰かに話したくなる衝動で書いています。読んでくれてうれしかったです。また来月も書きますのでよかったらココに遊びに来てください。

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