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40歳台2人以上世帯の家計の状況やライフプランとは!

この記事では40歳台2人以上世帯の、家計の状況やライフプランに対する考え方についてお伝えします。

記事の元になっているのは、金融広報中央委員会が公表している2023年(令和5年)の「家計の金融行動に関する世論調査」です。

この調査では、様々な視点で数多くの調査が行われていて、年代別や単身世帯・2人以上世帯などに分けて結果が示されています。

資料を確認することで、40歳台2人以上世帯の方々の家計の状況や、ライフプランに対する考え方などについて、知ることができるのではないでしょうか。

※ 金融広報中央委員会事務局は日本銀行情報サービス局に置かれていて、中立・公正な立場から金融に関する広報活動を行うことを目的にしています。

※ 家計の金融行動に関する世論調査は、平成19年以降毎年行われていて、家計状況を把握するとともに、金融知識を身につけることの大切さを広報することなどを目的にしています。

※ 40歳台2人以上世帯とは、世帯主が40歳台の2人以上の世帯のことです。

※ 調査の結果は75項目に分けて公表されています。この記事では、その中で主だった12項目の結果を、家計の状況とライフプランに対する考え方の2つに分けてお伝えします。

※ 各項目は、40歳台2人以上世帯だけでなく、比較をするため全世帯(20歳台~70歳台の2人以上世帯)の数値を併記しています。


40歳台2人以上世帯の家計の状況

1 40歳台2人以上世帯と全世帯平均の年間手取り収入(税引後)

40歳台2人以上世帯は、500万円以上の収入がある世帯が多くなっていて、平均値も中央値も全世帯より高くなっています。

全体的に見ると、働き盛りの人が多いのが40歳台の特徴と言えそうです。

平均値と中央値の例

5人の学生がテストを受け、結果が30点、40点、50点、80点、100点だったとした場合

平均値は、(30点+40点+50点+80点+100)÷5=60点。

中央値は、点数を小さい順(又は大きい順)に並べて真ん中に来る値。この場合は、真ん中に来る50点が中央値。

2 40歳台2人以上世帯と全世帯平均の年間手取り収入からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)

全世帯と比較すると収入は多いにも関わらず、40歳台2人以上世帯の年間手取り収入からの貯蓄割合は全世帯平均と大きな差はありません。

40歳台2人以上世帯は収入が多い反面、支出も多いためかもしれません。

3 40歳台2人以上世帯と全世帯平均の金融資産保有額

40歳台2人以上世帯の金融資産保有額は、平均額も中央値も全世帯よりも少なくなっています。

前問と同じように、40歳台2人以上世帯は収入が多い反面、支出も多いためかもしれません。

4 40歳台2人以上世帯と全世帯平均の金融商品の選択基準

※ 収益性とは、利回りが良い・将来の値上がりが期待できるなど。
※ 安全性とは、元本が保証されている・取扱金融機関が信用できて安心だからなど。
※ 流動性とは、現金に換えやすい・少額でも預け入れや引き出しが自由にできるなど。

40歳台2人以上世帯の金融商品の選択基準では、収益性を求める割合が高いことが特徴としてあげられます。

資産運用を効率的に行うためには「時間を味方につける」ことが大切です。

そうした点を考えると、40歳台2人以上世帯の方が収益性を求めることは理解できます。

5 40歳台2人以上世帯と全世帯平均の金融資産の保有目的

人生の三大資金は、住宅・教育・老後と言われています。

40歳台2人以上世帯の場合、特に子供の教育資金の割合が高いことが特徴です。

また、全世帯と比較すると低いものの、老後の生活資金も割合として決して低くないことも特徴としてあげられます。

6 40歳台2人以上世帯の借入金残高

40歳台2人以上世帯の借入金残高は、1000万円以上の割合が高く、それが平均借入金額を押し上げています。

これは既に住宅を購入して、住宅ローンを支払っている方が多いためと思われます。

40歳台2人以上世帯の場合、貯蓄を子供の教育資金に充て、住宅は住宅ローンを利用して購入していることが多いのではないでしょうか。

7 40歳台2人以上世帯の借入の目的(3つまでの複数回答)

40歳台2人以上世帯は、全世帯と比較しても借入金残高が多いのが特徴的で、やはり「住宅の取得または増改築資金」のためという方が多いようです。

40歳台2人以上世帯のライフプランに対する考え方

8 40歳台2人以上世帯の生活設計策定の有無

40歳台2人以上世帯の生活設計策定の有無については、全世帯平均と大きな差異はありませんでした。

9 40歳台2人以上世帯の老後の生活についての考え方

40歳台の方が老後を迎えるまでには相当の時間がありますが、収入も多いが支出も多い世代ということで、老後に対して思い悩む方も多くなっているのかもしれません。

10 40歳台2人以上世帯の老後ひと月当たり最低生活費・年金支給時に最低準備しておく金融資産残高

40歳台2人以上世帯は、「老後ひと月当たり最低予想生活費」も「年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」も全世帯と概ね同じ金額になっています。

老後は先のこととはいえ、老後のお金のイメージを把握しやすい世代になっているためと思われます。

11 40歳台2人以上世帯の老後における生活資金源(3つまでの複数回答)

40歳台2人以上世帯の老後における生活資金源で、最も高いのは「就業による収入」です。

全世帯で最も高いのは「公的年金」なので、この点では違いがあります。

ただ、40歳台2人以上世帯についても公的年金への依存割合は決して低い数字ではないので、この点からも公的年金の持続可能性の大切さがうかがえます。

12 40歳台2人以上世帯の経済的な豊かさ・心の豊かさの実感

経済的な豊かさ

心の豊かさ

40歳台2人以上世帯の経済的な豊かさ・心の豊かさの実感については、全世帯よりも若干ですが悲観的な考えを持っている人が多いようです。

まとめ

この記事では、金融広報中央委員会が調査し公表をしている2023年(令和5年)の「家計の金融行動に関する世論調査」から、40歳台2人以上世帯の方に関する統計資料のご紹介を行ってきました。

具体的には、公表されている75項目のうち主だった12項目を、家計の状況やライフプランに対する考え方の2つに分けてお伝えしています。

40歳台2人以上世帯の方々が、ご自身の家計の様子を確認し、将来のライフプランを考える上での参考になれば幸いです。

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