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Re:対話はじめました。

11月に住民投票がなされるかもしれない大阪に住んでいる荒川です。

この都構想というやつですが、驚くべきことに法律上、大阪都にすることは可能ですが、現状の法律では戻し方が書いていないそうです。行政のHPでは住民投票後、大阪府を大阪都に改名することも記載されいるページも見られていました。

かく言う僕は賛成も反対も言えずにいる。

本当はよくわかっていない。この投票は僕にとってほとんど「維新好き?嫌い?」と聞かれているようなものだ。たくさんの行政の資料を読んでみたけど、それでも印象でしか判断できないほどこの意思決定が及ぼす影響が僕の頭では理解できないのだ。

わからないと言おうよ

昔から僕はよくモヤモヤすることにぶち当たる。

小学生の頃、誰も手をあげない教室で躊躇なく手をあげて「先生、これわかりません」と言えていた。いつ頃からか「先生これわかりません」と言ったときに周りからクスクス笑うような音が耳に入ってくるようになっていった。

そして、僕は言葉を失った。わからないことをわかるふりをするようになった。本当に思っていることと違うことを平気で言えるようになった。

大学生になった春。右も左も分からないまま最前列の座席に座り、心理学の授業を受けていた。「誰か質問や意見はないか?」と聞かれた。静まり返る教室。誰も手をあげない。

先生が僕を指して言う。「君はどう思う?」

馬鹿だと思われるかもしれない。いつものようによぎる不安。それでも自分が面白いと思える考えを押さえていることができなかった。

「わかりません。でも、こうじゃないかと思うんです。」と僕は自分の考えを伝えた。先生は短く答えた。「面白い見方だね。実はこの問題にはまだ結論が出ていない。君の考えを深めていきなさい。」

あなたは今、どう思う?

とても嬉しくなった。正解がないことに。まだ結論が出ていない問題に取り組めることに。何を考えても自由で、そこに新しさがあると興奮できる。

僕はそれから「対話」に没頭するようになっていった。意外な答え、想像していなかった考えを聞けること、自分の考えを面白いと楽しんでもらえること。

きっとみなさんにも「ワクワクできる問い」や「面白いアイデア」が湧いてきたことがあると思う。また、誰かに話したくてたまらなくなったことや夢中になって人の話に聞き入ったことがきっとあると思う。

じゃあ、政治についてはどうだろう?地方自治について、政策についてどうして僕たちはワクワクして考えられないんだろう?

主張する民主主義ではなくて、耳を傾ける民主主義を僕は望んでいる。

大阪の未来に「正解」はないと僕は思っている。だからこそワクワクできる対話を重ねる中でより素敵な大阪に住めることを僕は願っている。

対話はじめました。

あなたの考えも聞かせてください。

▼お知らせ
「草の根の集い@大阪」は対話に参加したい方や対話の場を開きたい方を募集しています。参加を希望される方は以下のフォームにご記入いただき、お申し込みください。
https://forms.gle/LYM3R9DdFyxVoi2A6

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