きょう心にしみた言葉・2024年4月10日
精神科医の高橋和巳さんは、親から虐待を受けて育った人たちの心の治療にあたってきました。著書「消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ」には、虐待を受けた人たちの壮絶な苦しみと、そこから立ち直っていく過程が感動的に描かれています。虐待を受けた人たちの多くは、自分を責め、自分を追い込んで苦しみ、そこから逃れるために「死にたい」とは言わず、「消えたい」という言葉を口にするといいます。高橋さんは、「死にたい」には無念さや怒り、怨みが宿っているのに対し、「消えたい」には淡い悲しみ