マガジンのカバー画像

ライフリンク・メディア報道

65
運営しているクリエイター

#メディア

ライフリンク・メディア報道・2023年を振り返る②

ライフリンク・メディア報道・2023年を振り返る②

大きな衝撃が広がりました。2022年の自殺者数の確定値が3月14日に発表され、小中高生は計514人で、1980年の統計開始以降で最多となり、初めて500人を超えました。
この事態について、清水康之代表がNHKニュースのインタビューを受けました。

3月14日読売新聞も子どもや若者の自殺の増加について分析しています。

3月15日朝日新聞も子どもや若者の自殺増加に警鐘を鳴らしました。

1月4日毎日

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・新聞の社説から①

ライフリンク・メディア報道・新聞の社説から①

2011年9月6日のニュースサイト「あらたにす」(朝日・日経・読売よみくらべサイト、現在は閉鎖)に、清水康之代表の寄稿「自殺対策報道 新聞社説に期待する」が掲載されました。その中で清水康之代表は、次のように提起しました。

自殺対策をめぐる社説は、自殺対策基本法が成立した2006年前後、自殺対策大綱が定められた2007年前後にはよく掲載されていました。しかし、清水康之代表が指摘する通り、この寄稿前

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・世界自殺予防デー・自殺予防週間③

ライフリンク・メディア報道・世界自殺予防デー・自殺予防週間③

今年2023年の自殺予防週間の報道を見ていきます。

朝日新聞の9月9日「声」欄に、石川県の医師の投書「自殺予防、命の門番を増やしたい」が掲載されました。市井の「声」は、体温が感じられます。

「孤独感」支えたい ――。記事の見出しも大切です。

自治体も懸命に知恵を絞っている様子が伺えます。神奈川県は、自殺対策カラーを「生きる力の回復」を表すグリーンと定めています。「自殺予防週間:生きる力、緑で

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・世界自殺予防デー・自殺予防週間②

ライフリンク・メディア報道・世界自殺予防デー・自殺予防週間②

世界自殺予防デー自殺予防週間にあたって、各自治体の取り組みは続いています。2011年9月9日の読売新聞から。

最近は、動画を活用するのが一般的になってきました。2022年9月9日の毎日新聞群馬版の記事「世界自殺予防デー:自殺予防へ啓発動画 県配信『悩んでいる人、相談を』から」

先進的な自殺対策の取り組みで知られる京都府京丹後市。2009年9月14日の
朝日新聞の記事です。

ライフリンクは、世

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・故山本孝史さんの思い出④

ライフリンク・メディア報道・故山本孝史さんの思い出④

自殺対策基本法の成立に命をかけて取り組み、実現した元参院議員の山本孝史さん。山本さんの功績を報道から振り替えるシリーズの最終4回目です。
山本さんの妻ゆきさんは、山本孝史さんの仕事を記録に残し、未来へとつなげる活動を続けています。各地で、山本孝史さんの仕事や人柄を伝える講演をする一方、2008年12月には、山本孝史さんの誕生から大学卒業までの生い立ち、交通遺児育英会時代、学生時代から、衆議院議員時

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・2007年7月~2008年3月・自死遺族支援全国キャラバン③

ライフリンク・メディア報道・2007年7月~2008年3月・自死遺族支援全国キャラバン③

2007年7月1日から始まった自死遺族支援全国キャラバンの円滑な運営を実現するため、ライフリンクは7月17日付で、全国の自治体の自殺対策担当者に開催の手引きとなる文書を出しました。その中で「全国キャラバンの目的」をこのように記しました。
「各地域で『全国キャラバン』としてシンポジウムを開催する目的は、大きく3つあります。
 ①自殺総合対策の理念を全国(それぞれの地域)に根付かせること
 (基本法や

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・北東北フォーラム・2010年9月開催①

ライフリンク・メディア報道・北東北フォーラム・2010年9月開催①

秋田県、青森県、岩手県の3県に発行本社を置く秋田魁新報社、東奥日報社、岩手日報社の3新聞社は、2009年から毎年大規模な自殺対策フォーラムを開き、ライフリンクも全面的に協力しています。フォーラムでは、様々な論点が提起され、民間団体の活動も詳しく報告されています。3つの新聞社の記事をもとに、フォーラムで交わされ、深められた議論について、たどっていきます。今回は2度目の開催となった「2010自殺対策を

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・2009年10月

ライフリンク・メディア報道・2009年10月

98年から11年連続で年間自殺者が3万人を超えていた当時、メディアの報道にも切迫感が漂っていました。ライフリンクは、メディアを通じて繰り返し自殺対策の必要性を訴えていました。
京都市で開かれた自殺予防と自死遺族支援について考える公開シンポジウムの記事(2009年10月1日 毎日新聞京都版)では、清水康之代表の講演内容が詳細に紹介されました。

清水康之代表は3つの数字をキーワードに深刻な状況を分析

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・2018年1月

ライフリンク・メディア報道・2018年1月

「自殺者8年連続減少 未成年は増加」の記事(2018年1月20日 朝日新聞)で、清水康之代表のコメント「若者のコミュニケーションの変化に対応が追いついていない。国は民間団体に補助金を出すかたちで対応してきたが、受け手任せの限界があり、相談員もノウハウも足りていない。厚労省自らの事業として体制整備に本格的に乗り出すべきだ」が紹介されました。また、「若者向けの対策は遅れている。SNSの普及など、若者の

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・2018年・2019年・2022年3月

ライフリンク・メディア報道・2018年・2019年・2022年3月

2018年、2019年、2022年の3月、自殺対策強化月間の報道を見ていきます。2018年3月、鹿児島市で自殺対策を考える講演会が開かれました(2018年3月19日、読売新聞鹿児島版)。講師を務めた清水康之代表の発言「個々の要因に対応する相談機関をつなぎ、面としてのセーフティネットをつくらなければならない」などが紹介されました。

2018年3月、長野県諏訪市でゲートキーパー研修会が開かれました(

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・2014年3月

ライフリンク・メディア報道・2014年3月

2014年3月の自殺対策強化月間の報道を見ていきます。根岸親・副代表の寄稿が掲載されました(2014年3月2日、上毛新聞)。根岸親・副代表は「10代後半から30代の死因の最上位を自殺が占める状況は依然として変わらず、中高年よりも減り幅も少ない。現状を打破するためには教育現場の力が必要だ。悩んだ時に人に助けを求める大切さ、具体的な相談機関や解決策を伝える『ライフスキル教育』を学校教育に取り入れ、子ど

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・2016年3月

ライフリンク・メディア報道・2016年3月

2016年3月の「自殺対策強化月間」では、自殺対策基本法の改正が行われました(施行は4月1日)。自殺を個人ではなく、社会の問題としてとらえた画期的な自殺対策基本法が制定されて10年。自殺対策は「生きることの包括的な支援」と明確に位置付けられ、さらに強力な法律になりました。
 神戸新聞の社説(2016年3月7日)は、ライフリンクが進めてきた自殺対策の取り組みを評価する形で「改正案でも強調されたように

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・2012年3月

ライフリンク・メディア報道・2012年3月

2012年は、3月が「自殺対策強化月間」に位置づけられて3年目にあたります。官民の連携はより強くなってきました。3月1日、東京都からの告知広告が新聞に掲載されました。「3月は東京都の自殺対策強化月間です ひとりで悩まないでもっとあなたの声を聞かせてください」と呼び掛けた広告紙面には「電話相談」と「対面相談」の実施計画がそれぞれ示されました。「対面相談」は「東京都こころといのちの総合相談会」と題され

もっとみる
ライフリンク・メディア報道・2011年3月

ライフリンク・メディア報道・2011年3月

2010年から、3月が「自殺対策強化月間」と位置付けられ、官民あげての取り組みが始まりました。その内容は年々充実しています。2年目の「自殺対策強化月間」となった2011年3月のメディア報道を紹介します。
ライフリンクは3月1日、東京都とともに街頭で「自殺相談ダイヤル」の電話番号を記載したティッシュを配布しました(2011年3月2日、東京新聞)。

さらに、ライフリンクは3月5日、大規模イベント「い

もっとみる