組織開発は信念のプロジェクトだ

組織開発とはいったいなんなのか?と最近とくに自問自答している。

ぼくはこれまでに、営業、コンサル、サービス開発、事業運営というキャリアを経験してきた。キャリアを積めば積むほど、組織開発とは何か?という問いにはまりこんでいく自分がいる。同時に、組織開発にたいして幻滅に近いものを感じていく自分にもぼくは薄々気づいている。

キャリアを駆け上がるほど、組織開発のむずかしさに悩まされる。そして、問題は根深く、解決の難易度が高く、ほとんど手の施しようのないものに思える。

短期的成果に追われながら、自分はどのように組織開発していくのか。それはひどいジレンマに身を置くことと同義だ。なぜなら、組織開発に短期的成果を求めるには無理があるからだ。つまり、求められる短期的成果に組織開発の投資は見合わない。

そして、ややこしいのは組織開発が想定どおりの成果を出せるかどうかが未知数なことだ。組織はシステムとしてたとえられること多いが、残念ながら組織はシステムではない。

AというインプットにBが必ずしもアウトプットされるという代物ではない。Aというインプットにたいして想定していたBというアウトプットは出ずに、CとかXといったアウトプットが出てきたりする。そのアウトプットが想定外のポジティブな果実だったならいい。それが、ネガティブな副作用を及ぼすケースさえある。

そういう意味で、組織開発の投資対効果というものには疑問符がつく。

では、なぜぼくは組織開発に携わっているのだろうか。答えは一つだ。ぼくのミッション実現を実現するためだ。

誰もが自己実現できる社会をつくる

ぼくのミッションを実現する上で、組織開発は外せない。たしかに、組織開発はむずかしい。であるならば、それはぼくのミッションの実現もむずかしいことも意味する。

それでも、ぼくは誰もが自己実現できる社会を夢見ている。

そう。組織開発はぼくにとって、信念のプロジェクトなのだ。

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