見出し画像

【5分で学べる人材開発】研修プログラム開発においてもっとも重要なこと

これまでにたくさんの教育研修の案件をいただき、研修プログラム開発の相談にのり、提案をしてきた。研修の目的、対象者、実施場所・方法の選定、研修プログラムの中身など、研修ひとつ実施するにもたくさん決めるべきことがある。

特に、研修プログラムの中身には多くの時間を割いてクライアントと決定していく。講義の内容、ワークショップ、研修ゲームの開発と選定ときて最終的にはタイムスケジュールに落とし込む。

そして、多くのクライアントがもっとも研修プログラムの中身をどうするかに1番のプライオリティを置いている。研修を実施する前に、そのテキストを確認できるか?とまで問われることもある。

研修プログラムの中身に時間を割いてきた自分で言うのもなんだが、研修プログラムをどうこう検討したおすことにあまり意味はないと思っていたりする。研修プログラムはなるべく短く、安価におこなったほうがよいからだ。

研修をなぜ実施するのか?それは受講者の行動を変容させたいからだ。研修プログラムをどれだけ精緻に計画したところで、受講者の行動が変容しなければ全く意味はない。

研修プログラムを開発する際に、もっとも重要なのは、その研修を通じて受講者にどのような行動をとってもらうかを決めることだ。

その際に、「マインドセットする」とか、「マネジメントする」といった抽象的な言葉を使わないで定義をしてほしい。研修のゴールは具体的であればあるほどよい。

研修の目的とか研修のゴールを研修企画時に検討しているクライアントもいるが、たいていそこに書かれているのは前述の抽象的な言葉だ。誰がどう読んでも、理解がずれない研修後にとってほしい行動を定義してほしいと思う。

究極的には、研修など実施しなくても対象者の行動が効率的に変わるのがもっともよい。ぼくは、人材開発や組織開発にとらわれずに、いつに日も行動変容についてだけ考えていきたいと思う。

サポートいただいたお金は、“誰もがが自己実現できる社会をつくる”ために使わせていただきます。