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【5分で学べる組織論】組織文化、組織カルチャーとはなにか?

人や組織に関する支援をしていれば、誰もが”組織文化変革”とか”組織カルチャーの醸成”といった言葉を耳にしたことがあると思う。”風土”とか”体質”とった言葉でも表されるもので、とにかく何だかよくわからない組織に内在するなにかといった意味でよく使われている。

よくわからない”組織文化”とか”組織カルチャー”を変える支援は大体の場合、明確な成果をあげることなく終わってしまう。大失敗したり、クライアントからクレームになるということもなく、なんだかお題目のために何かをおこなったこと自体が成果であると認識されてしまうから余計にたちが悪い。

ということで、ぼくがもっともシンプルで、かつわかりやすいと思う”組織文化”や”組織カルチャー”の定義を紹介したいと思う。

結論から言う。

ある組織内で想定されている(期待されている)「仕事のやり方」であり、「仕事に対する姿勢」のこと

もう少し専門的な言葉で表すなら以下だ。

その組織で観察される特有の「行動パターン」(Pattern of Behaviors) のことであり、行動を規定している「組織規範」(Norm)

この定義は、『両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」』から引用している。

どうだろうか。組織文化や組織カルチャーといった言葉が具体性を帯びてきたのではないだろうか。

それは、「行動パターン」であり「仕事のやり方」であり、「仕事に対する姿勢」のことなのだ。であるならば、この行動パターンや仕事のやり方を具体的に定義したうえで変革を試みるとよい。

たとえば、上意下達の仕事の進め方を変えて自発的に考えて行動する社員を増やすとか、失敗しないことを前提とした仕事の進め方から新しくてチャレンジングな仕事に挑む姿勢への転換する、などだ。

これはすべての組織変革の支援に言えることなのだが、変革に取り組む際にはゴールを定義し、その定義は具体的であれば具体的であるほど成功しやすい。逆に、プロジェクトゴールが曖昧だとたいていはなんとなくで終わってしまう。

多くの人にこの定義を知ってもらい、何か取り組んだ感だけで終わってしまうプロジェクトがひとつでも減ればよいと思うし、具体的な成果を残せる組織文化変革の支援をこれからもしていきたいと思う。

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