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「ライフジャケット」を気軽に借りられる「レンタルステーション」の充実を!

「ライフジャケット」を着けるべき…と発信を続けているけれど、悩ましいことがあります。それは、実は、今、水辺に行くすべての子どもの保護者が全員「ライフジャケット」を購入するだけの「ライフジャケット」はないということ。簡単にいうと、それだけの数が流通していないのです。よかったら、各メーカーの在庫状況をネットで検索してみてください。おそらく、そんなにたくさんの数はないと思います。

もちろん、保護者が全員購入すればいいのですが、毎年新たに親になる人(第1子が生まれる数)は約50万人です。その全員が「ライフジャケット」を購入する…というのは理想ですが、正直、現実的ではありません。

どんな人が「ライフジャケット」を購入しているのか?

では、子どもたちのために「ライフジャケット」を率先して購入するのは、どんな人でしょうか?おそらく、水辺でよく遊んでいたり、リスクをよく知っていたりする人です。水辺に行く機会も多いし、「ライフジャケット」にそれだけのお金を支払うことの価値がある…と感じている人。

反対に、購入に至っていない人は、どんな人でしょうか?おそらく、水辺に行くことも年に数回。もしかしたらすぐにサイズアウトする「ライフジャケット」にそれだけのお金を支払う価値を感じられず、なかなか購入までは至らない…という人。もしかしたら、「ライフジャケット」のことがイメージさえない…というのが本音のところかもしれません。

メーカーもたくさんの在庫を抱える訳にはいかないので、毎年売れる分だけを作っているので、現段階では、すべての子どもたちが「ライフジャケット」を持てるほどたくさん作っていないのが現状です。

みんなが使える「ライフジャケット・レンタルステーション」の充実を!

全員が購入することは理想だけれど、おそらくまだそこまで普及していないのが現状です。これからもっと広がっていくことを願いつつ、それ以外の方法も考えていくことで、「ライフジャケット」は広がっていく…と思っています。

水辺では「ライフジャケット」を着けるべきだということは間違いないと思います。だけど、事故が起こってしまってから、「着けるべき!」って叫ぶのではなく、どうすればみんなが「ライフジャケット」を着けられるようになるのか、どうすればみんなが準備できるようになるのか、みんなで方法を考えていきたいのです。

いろんな方法があると思うのですが、「ライフジャケット」を気軽に借りることができる「ライフジャケット・レンタルステーション」の充実が1つの鍵になると思っています。

水辺に遊びに行きたい時に、気軽に借りることができる場所があれば、普段はあまり水になじみのない方にもアピールになるし、安価で借りることができれば、「ライフジャケット」を着けさせるきっかけになります。「子どもたちにライジャケを!」では、「ライフジャケット・レンタルステーション」を開設して5年ほどになりますが、この2つは間違いありません。

こういった「ライフジャケット・レンタルステーション」が多く開設されることで、たくさんの「ライフジャケット」が準備されれば、水辺でたくさんの人が「らライフジャケット」を着けるようになる…と思うのです。

そして、できるだけ早く、充実させていきたいのが「行政による『ライフジャケット・レンタルステーション』」です。県や市町村で貸し出しを行えば、学校や園、子ども会などで使用する際、まとまった数の「ライフジャケット」をレンタルすることができます。

行政での予算をつけずに、地元企業の寄贈によって「ライフジャケット」の充実を図っているのが香川県です。香川県では、現在、県で100着の「ライフジャケット」のレンタルをしてくださっています。

香川県の担当者から伺った話によると、開設してすぐ(6月末)に、夏の予約が全て埋まってしまうほど、ニーズがあったようです。主に、学校や園での水泳での「ライフジャケット着用体験」や水辺での行事等に使われました。100着では足りないので、さらに充実を図っていく予定だそうです。

実は、これまでの事故の判例で、学校や園、子ども会などで水辺に子ども達を連れていく時には、「ライフジャケット」を準備して着けさせる義務があることが示されています。つまり、この行政によるレンタルは、必要不可欠なもので、充実させていくことは急務であると言えます。

他にも、愛媛県西条市や、香川県坂出市では、市内の保護者や子どもたちを引率する団体に向けて、「ライフジャケット」のレンタルをスタートさせています。

この2つの市のすごいところは、団体のみならず保護者にも貸し出しをしているところ。市内在住の方であれば、水辺に遊びにいく時に借りにいけば、「ライフジャケット」を着けて遊ぶことができます。


行政だけでなく、子育て支援センター、学校や園などで貸し出しをしている事例や、海水浴場や水辺の施設で貸し出しをしている事例があります。中には、個人で貸し出しをしていたり、学習塾で貸し出しをしている…といった事例もあります。

もしも、お住まいの地域で「ライフジャケット・レンタルステーション」を開設したい!、自分が住んでいる地域の行政にも「ライフジャケット・レンタルステーション」を広げてみたい!という方がおられたら、ぜひ連絡をしてくださいね。全力で応援しますので。


今日は、いろんなところに「ライフジャケット・レンタルステーション」が広がって、みんなが気軽に「ライフジャケット」を気軽に借りることができるようになれば、もっともっと「ライフジャケット」を着けることが当たり前になっていく…そんな風に思っています。


思いはただ1つ…子どもたちの命を守ること。

「子どもたちにライジャケを!」
http://www.lifejacket-santa.com/



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