17歳で起業。「面白そうだ」と思えるものを選んで突き進む【社会を変える次世代/アプリ開発事業「Walkers」】
ライフイズテックでは、2018年より自治体と連携し、数ヶ月間に渡って行う課題解決型のキャンプ「Creative Hack for Local」を実施しています。
その目的は、地域でデジタルを使い、クリエイティブに問題解決ができる次世代を生み出すこと。参加する中高生は、地域住民へのヒアリングから実社会に基づいた地域課題を設定し、その課題を解決するためのwebサイトやアプリ・動画制作を行います。
2018年、福岡県飯塚市で開催された「Creative Hack for Local」に参加したのが、当時中学3年生だった西田楓茄さん。彼女はその後、福岡から単身で東京に上京し、2021年、17歳でノーコードツールを用いたアプリ開発事業を行う「Walkers」を起業しました。
今回は、今も軽やかに挑戦を続ける西田さんにインタビューしました!
高校で単身で東京へ。エンジニアを目指す
西田さんは、ノーコードツールを用いたシステムの受託開発の会社を起業したんですよね?小さい頃からエンジニアリングに興味を持っていたんですか?
2021年に「Walkers」という会社を起業し、ノーコードツールを用いたシステムの受託開発をメインにやっています。開発するだけではなく、コンセプト設計や開発した後の支援を一貫してサポートするような事業内容です。
エンジニアに興味をもったのは、中学生の時に参加したライフイズテックの体験会がきっかけなんです。コードを使って画面上でものが動く面白さにすごく惹かれて、「IT業界で働きたい」と強く思いました。
飯塚市で開催した「Creative Hack for Local」にも参加してくれましたよね?
そうなんです。体験会に参加した後に「Creative Hack for Local」の案内があって、一つの目標に向かってみんなで取り組むのがいいなと思って。エンジニアリングの楽しさはもちろんですが、メンバーと協力してサービスリリースに向けてやり遂げることがとても面白かったですね。
それからは新しいことに挑戦する時に、恐怖心よりも挑戦した後の面白さや学びにフォーカスするようになりましたね。
では、高校に入ってからは?
福岡の中高一貫校に通っていて、高校1年生までは卒業後に大学の工学部で学ぼうと思っていました。でも、もっと早く技術を身につけたいと思って、高校2年生のタイミングで東京のIT専門の学校に転校しました。
東京に来たのは、単身で?
そうです。やってみたいという思いが強くて、面白いと感じる方にどんどん進んでいきました。
すごいですね…!そして在学中に起業した、ということですよね?
そうですね。転校先の学校で、クラスメイトとノーコードツールに関する情報を交換するコミュニティを運営していたんですが、少しずつお仕事を頂くようになって「それなら法人化した方がいい」という流れになって起業したんです。
好奇心を突き詰めて、経営者に
起業する時、不安や悩みはなかったのでしょうか?
起業した時点ではありませんでした。でも、実際に仕事をしていく上で、やはり大学を卒業して就職を経験した上で独立した方がよかったのではないかという葛藤はありました。とはいえ、せっかくチャンスを頂いたからやってみよう、と。
今思うと、やってみて失敗だったこともありますが、やらなければよかったと思ったことはありません。「就職した上で起業する」という選択もそうですが、選んでいない道は必ず存在していて、そこに対する未練はありますが、反対に起業したからこそ得られるものもたくさんあるので。
挑戦が面白いということですか?
面白いです。子供のころからとにかく好奇心がありますね。好奇心がないと、転校もしていないと思います(笑)
その好奇心で突き進んでいった先に、自分自身の変化はありましたか?
元々エンジニアを目指して転校しましたが、学んでいくうちにデザイナーになりたいと思うようになり、デザイナーとしての道を極めていこうと起業しました。
でも、起業当時はメンバーが少なかったこともあり、0から100まで自分たちでやらなくてはいけません。経営面も組織体制の構築も、幅広くやるうちに、今自分は今デザインよりも経営や組織運営に興味があって、そこにコミットすることでいきいきと仕事ができることに気がつきました。
自分が「面白そうだ」と思えるものを選んでいるんだなと感じてます。
ちなみに、仕事以外で最近チャレンジされたことってありますか?
私は友達が少ないことがコンプレックスで。それをなんとかしたいと思って、最近は自分で「友達作りコミュニティ」を作ってオフ会を開いています。共通の趣味だったり、いい人同士がマッチングする仕組みにすごく興味があって、そういうものを作ってみたいなと思って、まずは自分で作ってみました。今、仲間を募集中です(笑)
新しいことに挑戦しないと何も得られない
ライフイズテックに参加してくれるメンバーでも、起業に興味がある子がいます。実際の起業に繋げるには、何から始めればいいのでしょうか?
「Walkers」の創業メンバーの一人が、学生のアイデアの壁打ちを趣味のようにやっています。そういう人に自分のやっていることや起業に対する思いを伝えたら、自分が知っている選択肢以外の方法を知るきっかけができるかもしれないですね。
あとは、新しいことに挑戦しないと何も得られないと思うので、どんどん経験していくことだと思います。この道を選んだからこそ得られた知識や経験は、挑戦しないと得られないものなので。逆に言うと失敗は存在しないと思っています。
西田さんご自身は、5年後、10年後はどうなってたいですか?
私は今、働いていることや生きていること自体がすごく楽しいです。
自分のやりたいことや興味のあることにどんどんチャレンジする環境が常に身の回りにあって、そういう環境を今後も作っていきたいし、守っていきたいですね。
会社としては、今は20代後半から30代くらいまでの比較的若いメンバーが中心ですが、中には40代から50代の方もいて、いろいろな世代のメンバーがいることの大切さを痛感しています。今後Walkersのビジョンを好きになって入社してくださった皆さんとやりたいことに挑戦できる環境を一緒に作りたいです。
今の事業ではないことも、西田さんがすごくワクワクすることがあれば挑戦されそうですね?
そうですね。興味が向けば、挑戦すると思います!
西田さん、ありがとうございました!
西田さんが起業した株式会社Walkersはこちら
2018年開催「Creative Hack for Local」レポート
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