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西日本豪雨から3年

2018年7月6日に発生した過去に例を見ない豪雨は、西日本各地に大きな爪痕を残した。今年もまた静岡県で豪雨による大災害に見舞われた。

2018年7月7日、テレビ局からの依頼で、高知県側から愛媛県南予地方に向かった先で目の当たりにしたものは・・・。

宇和島市吉田町は、みかん畑で起きた土砂崩れが海まで家屋を押し流していた。風光明媚なみかん畑は見る影もなく、至る所で土砂崩れが起きていた。肱川の上流に位置する野村ダムの直下にあった西予市野村町では、ダムの放流とともに一気に増水した濁流が、集落を飲み込んでいた。
流れた家や家財道具、自動車・・・あらゆるものが散乱していた。
茶色く濁った野村ダムの奥には、野村町の集落が見える。ここから流れた濁流が集落を襲った。
満水の鹿野川ダムからは、大量の放流が続いていた。

災害から1ヶ月たった宇和島市吉田町。

斜面崩壊は2000カ所以上に及んでいたことが分かった。

みかん畑を襲った土砂崩れの爪痕が、痛々しく、無惨な姿はなんら変わっていなかった。

あれから3年。

災害を恐れ慄くのではなく、恐れながらも備える。

未然に防ぐ。そしていざとなれば、逃げる。

災害から命や財産を守るために、できる限りの努力を惜しまない。

それが過去に学ぶということ・・・。

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