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子供が家に居るときと居ないときの在宅勤務って全然違う

先日、子どもたちがお味噌汁を作ってくれた。
お豆腐・人参・わかめが入っていた。
炒り卵にウインナーも。

出来上がったあと、キッチン周りを見てみると
家庭科の教科書があった。上の子が、ちょうど去年習ったんだ。

とっても美味しかった。
私のいつもの行動を見ていたのか、ちゃんと茅の舎さんの出汁を入れた様子。
うん、出汁が効いてて、味噌の量も適量で本当に美味しかった。


弊社は、小さな会社だがスタッフ全員、今は在宅勤務をしている。
そして、完全在宅勤務3年目になるベテランスタッフも居る。
先日、全員でオンラインミーティングをした。
それぞれの、今の気持ちと仕事の進捗確認、そして今後の事。
やっぱり、話すって大事。聞きながらアイデアが湧く。
良い時間だった。

「今の気持ち」を共有した時のこと。
在宅勤務3年目になるスタッフが話してくれた事で再確認出来たこと。
子供が家に居ない在宅勤務と、子供が家に居ての在宅勤務は別物だ、という事。

私自身もそうだけど、これまでの在宅勤務は、自分ひとりで集中するためだったり、移動時間の短縮のためだったりの在宅勤務だった。
だが、今回は違う。
育児中の父母であれば、子供が家に居ながらの在宅勤務をしている人も
多いと思う。

そこで、私達の中で話したのは、
「一人きりの在宅勤務とは違うから、”同じ感覚では進まない”という事を大前提としよう。もし子供のストレスが溜まりそうで午前中外遊びをした方がよさそうであればそれを優先する。もし、時間で区切るのであれば、一人きりの在宅勤務の50%くらいの仕事しか出来ないかもしれないけど、それでよしとする。」ということを、再確認して話し合った。

もし、仕事時間を比較的自由に設計出来る人であれば、自分でタイムマネジメントしたら良いと思う。午前中は子供との時間にして、その分、夕飯後には2時間集中して仕事しよう!とか。

とにかく、これまでのように、9:00〜17:00は仕事の時間!
などという働き方や、
同じような「質×量」を求める働き方は、子連れ在宅勤務には難しい。


そんな事を改めて確認し合うことが大事なんだなと思った。
ミーティング開始前に、
「今の気持ち」を手持ちの紙に大きくかいて見せあって一人ひとりその心のウチを共有しあってから、オンラインミーティングをスタートすること、おすすめです。

そして、今、初めての在宅勤務を「子連れ」でスタートした方。
子連れ在宅勤務だけが在宅勤務ではないことを知ってほしい。
今後、通勤が出来る状態に戻り、企業が、戦略的に在宅勤務を導入した時に、
「また別物の在宅勤務」もあるかもしれない事を、選択肢に入れててほしい。

いずれにしても、今の経験が、今後の働き方を大きく変えるよね。

さて、子どもたちのお味噌汁。
「ちょっと仕事に集中させてよ!自分たちで出来るご飯くらい作ってみてよ!」と
叱ったんです。あまりに仕事が進まなさすぎて、フラストレーションが溜まっていたんです。もう、こんなに仕事が進まないなら、いっそう仕事しない方がいい!と思ったくらい。


家庭科の教科書を見て、復習してるんだなという嬉しさ以上に
なんだか、切なくなってしまいました。

こんなときだからこそ、ゆっくり子どもたちに料理を教えてあげられるチャンスなのに、在宅勤務が思うように進まない焦りがあったな、と。

私自身が、そんな直後のミーティングだったからこそ、
「一人の在宅勤務は子連れの在宅勤務のようにいかないから、焦らずいこう」
と自ら発した言葉は、自分自身への言葉だったんだと思う・・

あれから、少しずつ子どもたちに料理をゆっくり教える時間を楽しんでいます。
子どもたちも料理が好きになったようで、やりたいやりたい!と大騒ぎ。
料理を教えたり、安全に配慮したりと、結局仕事が出来る時間は増えていないけど、子どもたちの自立のために、今後の我が家に結果的に役立つ、大事な貴重な時間だなと今は心から実感してる。


様々な物事が、「今の、この状況の中で、これまでと同じようにはいかない」と
誰もが知っていると思うのだけど、それを改めてチームメンバーや身近な家族、大事なひとたちと言葉で交わすって
何より、大事だと思うんです。


顔を合わせていられないからこそ、
本質的なコミュニケーションが必要になってくるよね。




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