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個人力 やりたいことにわがままになるニューノーマルの働き方 ~自分のありたい姿の実現のために 2章 常にアップデートする~

今回ご紹介する本:澤円著 「個人力 やりたいことにわがままになるニューノーマルの働き方」 第2章読解 ※今回はAudibleで聞きました。

こんな方におススメ
・本当にやりたいことがあるのに現状でとどまっている人
・やりたいことが見つからない人
・ニューノーマルの働き方に対して興味がある人
・自分に付加価値をつけたいが、方法がわからない人

図1

各論:第2章 常にアップデートする 読解

自身のアップデートの際に持っておくべきマインドセット

 コロナショックによって拠り所とする基盤が崩れかけているこのピンチを乗り越えるためには、"できること"をコツコツ増やすということだそうです。自分の得意なこと、もっとやりたいことに時間を割くことで、自分の”
できること””得意なこと”を増やしていくことがおすすめだと著者は言います。苦手なことに取り組むよりも、やりたいこと、得意なことに時間を割くのがよいのだそうです。
 この時に意識することは、”やりたい”という気持ちが心の底から湧き上がることに対して取り組むことは大前提として、この活動を他人がどう評価するのかを意識するのがよいそうです。そうすることによって「あの人はあれが得意だよね」というタグ付けがされます。こうなると、その分野であなたが”強い個”として周りから認識されるようになり、新しいコラボレーションを生むきっかけを作ることができるようです。

自称でいいので、なりたい存在として振る舞う

 自分がエンジニアやアーティストになりたいと思った場合、それを名乗ってアウトプットすることを著者は勧めています。「自称と詐称は違う」と著者は言います。つまり、中途半端な能力、成果でもいいので、Beingにマッチした事柄に取り組む過程をどんどんSNSやコミュニティを通じて発信していくやり方が、これからの時代にマッチしているのだそうです。

価値を提供していない時間を徹底して削ぎ落す。

 出勤時間、不要な会議など、削ぎ落せる時間はありませんか?著者は無駄な時間を徹底して削ぎ落し、自分が価値を提供できる時間をどんどん増やしていくべきだと述べています。それが、自分のアップデートにつながるのだそうです。
でも、時間的にどうしても無理な場合もありますよね?
そんなときの解決策として、プレーヤーではなく、マネージャーというプランも考えていく。つまり、「ごめんちょっとこれ代わりにやっておいて?」と言える相手、共同事業者を持っておくこともバックアッププランの一つになるそうです。つまり、個同士の繋がりを強く持っておくことで、自分ひとりではできない量の価値提供ができるということです。
 この繋がりに関しては、タグ付けを通して、強い個として周りから認識をしてもらうことが重要なのではないでしょうか?それによって協働者を見つけやすくなるように思います。

目指すべきはハイブリッド人材

 ハイブリッドと聞くと、単にいくつかの性質を掛け合わせることを連想する方も多いのではないでしょうか?著者が定義するハイブリッドとは、得意なこと、価値を提供できることを掛け合わせることを意味するようです。ハイブリッドカーは、ガソリンエンジンとバッテリーのそれぞれが高い出力を持っています。これらを掛け合わせることでさらに効率よく走る車になったように、人も自分の得意を掛け合わせることが求められるのだそうです。
 そのためにはBeingに則った、自分の得意なことをいくつか用意する必要があると考えられますので、コツコツと得意なことを増やす必要がありそうですね。

得意を伸ばし、複数のコミュニティの中で生きる

 自分の得意なことをコツコツ増やしたら、今度はその力を広く社会に貢献するアウトプットの場を持っていることも大切だと著者は説きます。そのためにはいろいろなコミュニティに参加することがおすすめなのだそうです。複数のコミュニティに参加するメリットは、価値観が一つに偏らないことが挙げられます。例えば会社だけに寄りかかって生きていくと、会社の中のコミュニティの価値観だけを信じるようになります。そうすると、それ以外の可能性を模索しなくなり、結果として自分の可能性を広げられなくなるリスクが出てくるそうです。

帰属意識、単一価値観を増幅させる会社組織

 オランダをはじめとして、世界ではワークシェアリングが進んでいます。好きな時に好きな場所で好きなだけパートタイムベースで仕事ができる環境があるそうです。しかし日本ではなかなかワークシェアが進んでいません。その背景には独特の管理手法が存在するようです。日本の会社は管理能力が乏しく、社員を一つの役割に閉じ込めてしまうことが原因とのことです。会社は、社員を一つの役割、価値観の中に閉じ込めます。そのうえで会社が提供する仕事を「できる」「できない」で判断するマネージメントを日本の会社が行っているというのが著者の見解です。このマネージメントは、機械を管理するようなマネージメントであり、楽な手法なのだそうです。
 結果として、帰属意識や会社への忠誠心によって社員を判断する手法が広くとられているのだそうです。日本では副業が禁止の会社がいまだに多く存在します。これも一つの役割に社員を閉じ込めておきたいという会社側の思惑なのかもしれませんね。
 しかし、日本人の中には「管理された方が楽」と思っている方もいるのではないでしょうか?この考え方では、結局組織の価値観に寄りかかって生きていくことになるので注意が必要です。そうならないためにもBeingをしっかり持って、自分の価値を研ぎ澄ませる努力をしたいものですね。
 人は苦しい状況では、コンフォートゾーンに逃げ込みます。この際に、過去の栄光にとらわれる人間が多いそうですが、過去は過去であり、状況が変わった今、過去の成功体験を起点に成功を再現できないということを知っておくべきです。むろん、これは会社や組織にも当てはまります。過去のビジネスの成功事例を模倣して現在のビジネスを進める会社などはその典型です。過去の成功事例に倣うのは、思考停止に過ぎないと著者は説きます。過去の自分とは決別して、自身をどんどん変化(トランスフォームさせていきましょう)。

組織の論理や価値観に従うのは危険!

 今までは、組織の価値観に従っておけばそれなりに幸せに生きられました。しかし、会社組織の存続が危ぶまれる現代においてその考え方はリスクが大きいのです。組織の単一の価値観に寄りかかるのではなく、一人一人が固有の価値観を持ち、トライアンドエラーを繰り返す。そして自分を新たな自分へと"トランスフォーム"させることが大切なのだそうです。

自分が”出来ないこと”を発信することも大切

 今後は、ビジネスの種を見つけた場合、必要な技術や能力を他の人に補ってもらいながら始めていくことが必要になってきます。いままでの日本では、“できないこと”を“できるように”することが美徳とされてきました。会社でも、苦手をつぶし、ジェネラリストを目指すのが最善だとされてきました。しかし、今の時代では、苦手なことをアウトソーシングするという考えが主流になるかもしれません。そんな時に、できないことはできないと発信し、手助けを受けるマインドが不可欠なのだそうです。

自分の売り込み方

 ネットビジネスでもなんでも、フリーランスで働こうとすれば自分を売り込んでいく必要がありますよね?自分の売り込みには、単純に「これができます!」と営業をすることも一つの手段ですが、それ以外にも”何ができないのかを発信する”ことも一つの売り込みだといいます。もちろん得意なことはどんどん発信していくことが前提です。要は、自分の詳細を示し、いつでも人と協業できるようなシステムを作っておくことが、現代の自分の売り込みになるのだそうです。
 いままでの情報発信は、権威やその分野の第一人者にのみ与えられた黄金のチケットでした。しかし、今の時代、様々な媒体で自分の考え、自分が出来ることを発信するチャンスがあります。なので、各種媒体を使い、自分にしかない経験や考えを発信していくことが大切だとされています。

第2章感想

 自分のやれること、得意なことをコツコツ増やしていくこと、実践しようと思っていてもなかなか出来ない状態が続いていました。時間がないということもそうですが、自分に相応の能力がないということが大きかったと思います。本書の第二章を聞き、中途半端でもいいのでどんどん情報を発信していくことの大切さを改めて思い知りました。情報を発信することにハードルを設けず、新しいことを教えてもらうつもりで情報を発信し続けていくのがベストかもしれませんね。
 ご自身の中で、やりたいこと、発信したいことがある方は、きっと本書が背中を押してくれると思います。ご興味のある方はぜひご一読ください。




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