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<ボランティアレポート>新潟県関川村に行ってきました

いつもお読みいただきありがとうございます。
いのちをまもる防災カタログを販売している、株式会社KOKUAの横山です。

今回は、代表泉と、CZO中山が、2022年8月に大きな豪雨被害を受けた、新潟県関川村に、災害救援のボランティアに行ってきました!

豪雨や川の氾濫により、車や木が流され、ニュースでも大きく取り上げられた関川村。
ボランティアってどんなことをするの?
何が求められているの?

などなど横山が、学生時代から合計15回以上災害救援のボランティアに携わっている、ベテランボランティアのふたりにO&Aを実施!

被災直後の様子や、災害救援体験を皆さまにお伝えできればと思います。

ぜひ最後までご覧ください!

自然豊かな関川村

関川村ってどんな場所?

ー新潟県関川村に行かれたと伺いましたが、どのような村なのでしょうか?

泉:関川村(せきかわむら)は、新潟県の北部に位置し、岩船郡に属する村です。

令和4年8月3日~4日にかけて発生した豪雨により、住宅の浸水が約230件、損壊が10件確認されるなど、大きな被害が出た土地なんです。

引用:新潟県三条市PRTIMESより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000082466.html

ー新潟県関川村にボランティアに行った経緯を教えてください。
中山:大学時代に所属していた、ボランティア団体IVUSAが縁のある新潟県関川村に行くと聞き、コロナ後になってから初の災害救援に行くことにしました。

本当は2泊以上参加したかったのですが、仕事の合間を縫って1泊2日で東京から新潟まで向かいました。レンタカーを借りていったので、深夜3時に出発して、到着したのは朝7時頃でしたね(笑)

タイムスケジュール

<1泊2日スケジュール>
03:00  深夜に都内からレンタカーで出発
07:00  新潟県 関川村に到着
10:00  現場調査・ヒアリング等~(活動1:3h)
12:00頃 昼休憩
13:00  作業開始(活動2:4h)
17:00  終了・片付けなど~
19:00  みんなで公民館で夕食
夜~   明日に向けての準備
ーーーーーーーーーーーー
09:00  作業開始(活動2の続き:3h)
12:00  活動終了(社会人のため帰宅)
14:00  関川村出発
19:00  帰宅

災害ボランティアの服装や持ち物

ー持ち物や服装はどのようにされましたか?

泉:動きやすく汚れてもいい服装が基本です。
軍手や長靴は貸し出してくれる場所もありますが、ない場合もあるので、持参していくことをオススメします。

大きな荷物は、預けますが、貴重品は作業現場に持って行けるようにボディバッグなどがあれば安心ですよ。

・釘がささっても大丈夫な長靴
・軍手
・汚れてもいい服
・タオル
・マイ箸、マイコップ
・マスク、衛生用品
・ボディバッグ(軍手、貴重品を入れる)
・絆創膏などのファーストエイドセット

ーちなみに、いつもどこで購入されているのでしょうか?

泉:僕は学生時代から、ワークマン一択ですね!(笑)

安くて機能性がいいアイテムが、一度にすべて揃うので、災害救援の買い出しは、いつもワークマンで購入しています。

まずは見回り調査!

ー活動内容について教えてください!

中山:今回は特別に街をぐるぐる歩き、どこまで作業が行われているのか、関川村の被害状況を自分の目で確認しました。
※通常は、NPOの先遣隊がニーズ調査をしたり、社会福祉協議会や自治体に上がってきているニーズを基に、救援場所に割り振っていただきます。

<活動1>重たいヘドロを家の外へ…!

ー最初の活動内容を教えてください。

泉:僕たちは、床下浸水被害にあったお宅の担当になりました。
水害の復旧作業は、力作業が多く、高齢の方や女性が多い関川村では、個人の力のみでは厳しい面が多くあります。今回は、床上60cm程まで浸水したご家庭の床下から泥を書きだす作業を行いました。

土砂や濁流により、ヘドロ(固まっている)が床下に溜まっているんです!
まずはそこを、ホースで水を浸して、固まってるヘドロが浮かします。
その後、工業機械で水を吸い出す→側溝に流すという流れで、どんどんヘドロを掻きだしていきます。

ーボランティアのお昼ご飯ってどうしていますか?

中山:基本的には、自分の分は各自で用意します。
僕たちは、団体が事前に購入してくれたお弁当を食べました!
徒歩圏内にコンビニやスーパーがない場合もあるので、前もってお昼をどうするかは確認してことが大事ですね。

<活動2>一心不乱に壁を剥がす

ーヘドロを掻きだした後、どのような作業をされましたか?

泉:午後は、壁を剥がす作業を実施しました。
広い一軒家(5LDK+廊下の壁)だったこともあり、この作業がかなり大変なんです!

<工程>
→壁の板をはがす
→石膏ボードはがす(家の期の素材がまるまる出てきて釘がとびでる)
→釘を抜く
→壁にカスやゴミが落ちる
→掃き掃除・拭き掃除(×部屋数&廊下)

水害被害は、衛生面との戦いでもあるため、乾燥作業がかなり重要です。
濡れてしまった壁を一気にはがすこともありますが、壁の剥がし方など、リフォームやその後の復興もふまえて災害ボランティアを実施しています。

ー作業中、休憩はどのように取られていましたか?

中山:当時は、停電によりエアコンも扇風機もなく、とにかく暑い。
そのため休憩は、1時間に10分ほどこまめに取りました!

休憩中は、作業しているご家族の方から差し入れをいただいたり、その時に色んなお話をして、コミュニケーションをとったりしましたね。
夏場だったので、熱中症対策には特に注意しました…!

水害ボランティアの難しさ

ー翌日はどのような動きをされましたか?

泉:翌日の午前中も、おなじご家庭の壁剥がし作業を実施しました。
部屋数+それぞれの廊下なので、かなり作業ボリュームがあり、2日かけて完了しました。(合計7‐8時間の作業×5人で実施)

今回は、家財を外に運ぶ作業や、床上の掃除が既に終わった状態から僕たちが作業を引き継いだので、被災直後の泥だらけの家の状況から…と考えると、かなり時間と労力がかかるんです。

中山:水害ボランティアでは、家を解体するわけではなく、被災後もその家で暮らしていく方も多いため、どうしても手仕事でやる必要があります。
ドカーン!と重機で壊したり運び出すのは簡単なんですが、家の中には重機も入れないため、一気に人の力で修繕していかないといけないのです。

災害ボランティアに対する課題

・災害救援にはマンパワーがいる
・特に水害は長期戦、そのまま住むのか、諦めるのか、お金の問題・・
・農家さん、農地も被害、復旧・自分達だけで作業すると気がめいってしまうため外部からのボランティアは必要

ー泉さんや中山さんが考える災害ボランティアが抱える課題はなんでしょうか?

泉:被災直後の初動では、たくさんボランティアの人が来ますが、どんどん目減りしていく印象があります。ニュースのときだけでなく、月に1回など長期的に災害ボランティアの重要性を毎度感じますね。

中山:災害現場は「とりあえず壁をはがせばいい」だけじゃなく「現場で最適解を見つけていく」必要がある。
人員不足とボランティアリーダーの育成が大切だと思っています。

ー泉さん、中山さんありがとうございました!

今回は、災害救援の実態について等身大に話していただきました。
毎年日本のどこかで起こる豪雨による、水害や土砂災害。
自分や大切なひとがもし被災してしまったら…?
有事の際に、冷静に復興活動ができるように、一度災害救援ボランティアに参加してみるのはいかがでしょうか?

力仕事以外にも、泥だらけの家財を拭く作業など、やれることは無限にありますので、ぜひ一歩踏み出すきっかけとなれば幸いです。

株式会社KOKUAが運営するLIFEGIFT 
公式ホームページは▼こちらから


今回、泉が愛用している
ワークマングッズはこちら
長靴

▼軍手

▼ヘルメット(今回持参を忘れたためタオルで代用)

▼ボディバッグ

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