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episode2/ あわい

北十字と南十字をつなぐ
天の川のように
きっと心の中には、光の通り道がある。
「ほんとうのさいわいは一体なんだろう。」
天の川を旅するように
ことばと時間を紡いでいく物語。

写真集『あわい』

episode1/ から続く旅の物語。

この春に渋谷のギャラリーで写真を飾るにあたって
写真集『あわい』を製作、販売しました。

この記事冒頭のことばは、
写真集『あわい』のまえがきで
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の中の一節を
引用しながら作ったメッセージです。

製作して印刷会社に納品したのが今年2月。
今でも作品を振り返ると人生のグラデーションを
全部詰め込んだような、
懐かしい気持ちになります。

この写真集を作るにあたって
昨年にPHOTO ZINE『青と凪』を作ったのですが、

写真を世の中に出してみること、
写真の可能性を一番に信じて
誰かに届けてみること、
このチャレンジを提案してくれたのは
今も伴走しているマイコーチでした。

PHOTO ZINE、そして写真集から、
心の中にあった彩り、
グラデーションが目に見える、
そして人に届く物になったこと。

「写真が大好きです」と伝えてくれる人がいること

何よりも嬉しい体験でした

最近になって写真集を見ると、
「これ誰が撮ったんだろう」と不思議と俯瞰しているような
気持ちになります。

自画自賛をしたいわけでなく、
それだけ心がクリエイティブから離れてしまっている
そんな焦りが目の前にあります。

「ほんとうのさいわいは一体なんだろう。」

この言葉は最初でも紹介したとおり、
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の中の一節で、
主人公のジョバンニが、
死者たちを乗せて銀河を走る哀しみの列車の中で、
人の幸福のために何ができるかを考え、
本当の幸福とは何かを考える一節です。

この問いに対してカンパネルラは
「ぼく、わからないよ」と返すのですが、

物語の先で灯台守がこんなことを語ります。

なにがしあわせかわからないです。
ほんとうにどんなつらいことでも
それがただしいみちを進む中でのできごとなら、
峠の上りも下りも
みんな本当の幸福に近づく一あしずつですから

この言葉に触れたときに
今ま味わってきた人生の旅路、
そして感情をこの写真集の中に綴りたい

この写真集を読むひとりひとりに
『銀河鉄道の夜』の問いを届けたい

そんな決意があったのを覚えています。

この写真集には、他にもコーチング的な
問いがたくさんちりばめられています。

写真集を出して半年以上経って、
問いを届けた作者がそのまま
ブーメランのように自分に問いかけられる

写真で過去の自分に救われる

そんな体験が続いています

自分を色を忘れかけたときに
ページを開けばまた戻ってこられる

これからも自分の人生の中で彩ってきた
グラデーションを大切に生きていきたい

そしてこれからも「あわい」を届けたい

そんな思いが
またふつふつと湧いてきている日々でした

写真集「あわい」、PHOTO ZINE「青と凪」は
下記で販売中です(残部僅かです)
https://mainactor-jup.booth.pm/

読んでいただきありがとうございます✈
また次の旅でお会いしましょう

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