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スペイン移住日記Vol,2

カーテンがない部屋


「素敵なカーテンをつけたるわ。きっと素晴らしい部屋になるで、ガハハハハハっつ!」

先日、入居の際に家主がオイラたちに告げた言葉である。
(前回の記事を参照ください)

借りた部屋にはカーテンはついていない。そもそもスペインはカーテンの文化ではなくブラインドが基本多いらしい。

オイラが借りた部屋にはリビングの部屋(約25畳ほど)と寝室の部屋にそれぞれ窓がある。
リビングは結構広いため、窓が横に長く、バルセロナの北にある山までの景色が一望できる。

これが夏なら結構いいのだが、

今は冬。

この広い窓にカーテンがついてないと冷気が部屋にはいってくるため、結構寒いのである。


秘書の女性が契約時に言ってたことを思い出す。

「私はインテリアデザイナーの資格を持ってるの。だから素敵なカーテンを選んですぐつけるわね。ここからはオーナーでなくて私がすべて責任をもつわ」

確かにオーナーもカーテンつけることにめちゃ前向きだったし、すぐつけてくれるんだろうなと思っていた。


しかし、、、

あれから数日…

待てど暮らせどカーテンはつく気配がない。

さすがに何とも連絡がないので、電話をしてみることに、

秘書「素敵な生地を選んでいるので時間がかかってたの。3日後には業者をあなたの部屋に行かせるわ」

3日後には業者がくるとのことだったので、もう1度我慢することに。

しかし…

そこから二週間経っても業者が来る気配はない。

さすがに電話で確認することに。。。

秘書「業者さんの都合がなかなかつかなかったのごめんなさい。すぐ行かせるわね」

いや、絶対忘れてたやろー…。

というか、それならそれで連絡くれてもいいのだがと思う。

日本ならこんなほったからし状態にはならないはずである。

とはいえ、ここで反論しても自分には何もできない。


さらにそれから1週間ほどたった頃、

「Hola! ドンドンドンドン」

なにやら玄関の向こうで誰かがドアをたたいている。

きました。

なにやら南米系のおじさん2人組。

名前はルイスとゴンザレス。

何やらカフェのついでに立ち寄ってきたような普段着でやってきた。

工具やらカーテンのレールやら持っているので、仕事はやっていきそうな雰囲気ではある。

Google翻訳を使いながらコミュニケーション取った後、2人は作業に取り掛かり始めた。

なんか不手際とかあったらいけないと思い、2人の作業を注意深くみていると

カーテンレールらしきものを窓のところに2人でつけようとしているのだが、

それ、短くねえか?


二人で工具でつけようとしているのだが、

いやいや、短くねえか?

というか、よく考えるとこの部屋の寸法とか下見にもきてないけど、大丈夫なのか?

心配をしていると、とことことオイラのところにルイスがやってきた。

「大丈夫だから任せろ。別の部屋でくつろいでていいぞ」

なるほど、どうやら作業を見てほしくないらしい。

一旦言われたとおりに別の部屋で家族三人で待つことに。

一時間後…

全く作業の音がしないから様子を伺ってみると、

何やらカーテンレールを持ちながら何度も窓にあてながら二人で話している

いや、だから長さ足りんでしょ。

流石に気づいたのか、何やらスマホで打ち始めた。

そのスマホをおいらに見せる。

ゴンザレス:「今日、私たちはカーテンを付けれない。これから俺たちは昼ご飯を食べる。だから明日また来る。何やら問題が起きたようだ。」

いや、問題は君たちやん。

スマホをおいらに見せると、工具やらレールをおいたまま、二人は何やら玄関へ

「アディオス!」

そういうと2人はそそくさと帰っていった。


明らかに短いカーテンレールと工具は部屋の隅っこに置かれたまま。

移住3週間たったのだけど、まだカーテンはついていない…。


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