見出し画像

黙々と山の中で

午前中に事務仕事を少しして、午後からは一人山の中へ。新緑の季節、緑が眩しく美しい。トレイルランニングやトレッキングにも使ってみたいトレイルに入り少し整備する。一人でできることは限られている。こうしたフィールドを楽しむために使う人の間でベースとなる共通ルールなどが少し出来て、いろんな人たちが社会の理解や受け入れられる形で「Share the trail」できるようになると良いなと思う。

画像1

そんな理想やアイデアとは裏腹に山の中での作業はただただ地味で、とにかくひとり黙々と、黙々と、淡々と、淡々と。自分が行う作業の大体のイメージを持って始めるので、あとはひたすら動く。むしろ何も考えず、誰もいないのでひとり気づけば4時。大体イメージした作業をイメージした時間内で。同じ新城市内でもハッチさんは違う場所で子供たちのためのMTBパーク作りで格闘していた模様。

画像3

Hatch on FB

こうやって各々が知らず知らずに概ね同じ方向を向いたゴールをきちんと共有し、周囲の理解とともに活動し、環境を整えて行くことが大事で、僕は僕で、ハッチさんはハッチさんで誰かに言われてやることでもない。でもここ新城でMTBや自転車、またはそれを楽しむライダーが迷惑をかける悪者、悪いイメージではく、可能な限り良いものとして次の世代に橋をかけたり、繋がっていく活動でなければならないし自分がそれを楽しむひとりであるならば、こうした環境改善や他者のことを考慮した取り組み、周囲が理解できる、してもらえる活動や役割を少しでも果たさなければならない。それがフィールドで遊ぶ、遊ばせてもらう上での最低限の考え方ではないのだろうか。「速い」とか「すごい」とか「かっこいい」は限定的な内側のコミュニティーでは絶大な効力を発揮する価値観かもしれないが、その前提にというより、それ以上に、それ以前に、社会に属する一員として、そうした限定的な価値観とは違う「かっこよさ」や「信頼」「責任」があり、提案できるのではと思うし、多くの人は各々属する社会の中で仕事という観点ではそうした責務をきちんと果たしているように思う。もちろんそれが契約したりする上で働くということだからだろう。

画像4

でもこと、なぜか「趣味」や「好きなこと」においてはそうした社会性や社会との連結は一旦横に置かれてしまう、置いてしまう傾向にあるようにも思える。しかしならがそうした社会との役割や繋がりはどんな分野の趣味であっても全ての活動の大前提であると個人的には思っている。仮に少し譲ってエンドユーザー目線なら最低限、周囲に迷惑をかけない、または自分の許容&責任の範囲で自分の価値観に基づき動いても構わないのかもしれないし、趣味、自転車に限らず暮らしなども多くことは基本的にグレーゾーンを含んでいることも理解しているし、マイナーな趣味こそ本質はアンダーグラウンド的なものであったり理解されにくい活動であるようにな気もするので、そこに対し根本的な正義を振りかざすつもりもない。僕もそうした曖昧さの中に属する一人でもあるのだから何らかの効力をもち誰かに何かを言える立場ではない。しかしそれはあくまでいちエンドユーザー目線の話で、こうした趣味の分野や楽しみを仕事としている環境に置かれた人は何よりその責務や次世代を育む、世の中と繋がっていく啓発し、他者に価値観を提示し共有する役割を強く果たさないと、自らの世界を支えるプロダクトや提案するサービス、その魅力を輝かせる環境やフィールドを自らの手ででどんどん狭くし、世間との乖離を加速させ、人も資源も痩せ細ったものにしていくことは誰の目にも明らかであり、それは己の属する環境を自ら締め上げているようにも思える。

画像5

だからこそもう少し利他的な考え方に基づき、そのベクトルが内側に向いたものではなく、世間や世の中、社会と繋がることと前提としたコミュニティーの創造やガイドラインの提案、またはローカルネットワークや地域と連携といったように、外側に向いたベクトルとともに、主体的に仕事での役割の延長線上に位置付け、きちんとその責務を果たしていく必要があるように思う。何よりそうしたある種の社会性を背負って行動する、またはそれを仕事とする「公」的な役割の人達が人の迷惑を省みず、周辺の環境を無視したりように見える行動というのはその役割を果たす立場としてはあまりに自覚がなく幼い感覚であるように感じる。現在の社会情勢は今後、根本的な経済構造、または資本主義そのもの、国や地域の枠組みや、そこでの暮らす人たちの有り様を変え、多くの価値観を大きく転換していくだろう。こんな価値観の変わる時代にいき、これから生きていく、生きていかなければならないとすれば - それも仕事や趣味、家族や社会との繋がりを通じ出来るだけ豊に - 今こそ、自分たちの価値観もきちんと前進させていく必要があるように思う。こう書いているが、別に誰かを悪者に仕立てあげたい訳ではないし、糾弾したい訳ではない。僕自身、ある意味では社会性のない塊であり、そんな僕自身が誰かに自分や純真無垢な正義を振りかざしたり、誰かを非難できるはずもない。

・出来るだけ自分を律して自分自身で自問自答し変わろうと試みている。
・もし自分が感じたことを文字にし残すことで、必要な誰かが新しい考え方に出会ったり、再考したりする中で自分の感じたことや経験が少しでもそうした誰かの変化を手助けしたり、次の世代を育めたら嬉しい。
・自分が属する世界や社会にまつわる環境を少しでも循環型に変え、整えようとする中でそれがどんな風景や人のを繋げ、どんな変化に繋がるのかを主体的に関わり見てみたい。

ただただ自分は基本的にはこうした自身の探求や好奇心に基づいて動いている、自分の価値観に沿って、主体的に。そこには「誰がどうでこうで」「他所ではこうで」という曖昧な相対的な価値観には基づかない。「自分のためにやっている」けれど同時に、自動的に自分は何らかの役割を持ち、何らかの社会に属する一員だからこそ、今の自分の行動は様々な社会と繋がり、社会を通し自分の人生に跳ね返り、自分がその結果を受け取るということ以外に他ならない。ただそれだけだ。だからこそ面白いと思う、自分の生まれた街で、自分自身の有り様を賭けて楽しんで活動し生きていくことが。実に楽しい。

画像2

ずいぶん難しい話になってしまったが、このシューズを紹介したい【LONE PEAK 4 LOW RSM M(ローンピークRSM4-M)】。このシューズは自分のトレッキング&ランニングライフには欠かせないアルトラのシューズ。通常のモデルとは違い防水加工仕様のモデルで例えば芝生の朝露であったり、多少の濡れなら爪先などからの水の侵入は皆無。日常的に愛用し過ぎているのと、このところの山&森の道なき道の調査&探検、そして作業でもうボロボロ。しかし、この活動にこのシューズはもはや欠かせない。自分のだん広の足との相性そしてあらゆるアクティビティーを可能にするグリップと仕様は最高である。ランニング、イベント、トレッキングにデイリーユース、気軽なMTBライド、そして不快な濡れから足を守りたい人にはオススメのアイテム。もう一足欲しい。

そして今日助けられたもう一品もご紹介。

画像6

前田製菓さんの【WAY TO GO/ハイプロティンクッキー】作業の中で気付いたら山の中でお腹がヘリへりだった今日の午後。山に入る上ではいつも最低限の装備を整え携行ているので、ザックをごそごそし、ふたつ取り出す。倒れた木に腰をかけ、水とともに口に運ぶ。一袋で約200kcal。ジェルと違い固形物なので満足感というかお腹にたまる感じ。口に広がる甘み、塩気が体に染みていく。「ああ、お腹が減ってたんだ」そう思った。

DA MONDE TRAILの活動も応援し大会にも協賛てくださる前田製菓さんのWAY TO GO/ハイプロティンクッキーをアクティビティーの際は是非ポケットにひとつ。ハイキングの時、山頂でコーヒーとともにパリッとなんていうのもイメージするだけで最高である。

ずいぶん支離滅裂、長い日記になってしまったが、ここまで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。そして明日も山に入る。明日もきっと良い日になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?