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ヒーロー現る。

「あれ?」と視線の先、鋭くロードバイクが通り過ぎてヤングキャッスルに入ってきた気がした。「?…もしや」と思ったが「そんなわけないよね」と思っていると「こんにちは」と人懐っこい笑顔で気さくに現れたのは今シーズンよりフランスのプロロードレースチーム「NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス」に籍をおき、世界で活躍する地元愛知のプロロードレーサー・中根英登選手だった。

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「今日はロングの練習なんで」とトータルで200㎞を予定している練習のさ中にここヤングキャッスルに立ち寄ってくれた。お昼の忙しい時間が終わった後、静かな店内でひと時の休憩を兼ねコーヒーを飲みながらコロナの状況下での過ごし方、練習ことなどいろいろな話を聞かせてくれた。

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もちろんアスリートとして秀でていることはもちろんだが、今日のようにふらっと立ち寄ってくれるような部分に垣間見える、人としての気さくさと、周囲へのさりげない気遣いが彼の魅力のひとつであり、ついつい応援したくなってしまう理由だ。そしてやはり本場ヨーロッパで認められ、活躍しているだけありプロアスリートとして彼が身に纏う空気が僕はとても好きだ。こんな状況下、仕方ないとはいえ、レースはキャンセルされ、国内から移動することもできない。その中にあってもその鍛え上げられたシャープな体つきを見ると、素人ながらに「レースをさせてあげたい」心から、そう思った。やはりそれこそがプロロードレーサーであり、彼が立っているステージであり何より大切な役割だからだ。

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いつもはSNSを通じ、こちらが新城から発信する情報に共感してくれたり、応援してくれている。だからこそ、そんな気持ちに応えるべく、こちらも彼が海外のレースを走る時は、海外の放送にチャンネルを合わせたりしてテレビを通じて応援するし、TOJなど国内のレースであれば可能な限り応援に行く。

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彼は今日のようにヤングキャッスルに気軽に現れたりしてくれるが、僕と彼が何か特別な関係に裏付けられているというようなものではない。いわば「選手」と「ただのいちファン」にしか過ぎない。けれども、それだから良いのだとも思う。これだから良いのだと思う。彼がヤングキャッスルや、東海で開催されるローカルな自転車イベントにふらりと立ち寄りBUCYO COFFEEブースに来てくれて、今日と変わらぬ空気と、笑顔で「こんちわー」と言ってくれる限り、その活躍のステージが海外であれ、国内であれ、またそれが何か新し挑戦であれ、応援していきたいと思う。その人を、何かよくわからない理由によって、繋がることで嬉しくさせてくれたり、または楽しく気持ちにさせてくれたり、そのパフォーマンスやレースや活躍するステージでわくわくさせることのできる人、自然と応援したくなるひとこそが、その活躍のステージや、社会の中での職業という役割は異なったとしても、プロフェッショナルということなんだと思う。

中根君、いつもありがとう。

先日発売になったサイクルスポーツの記事にサインしてもらいました。また宝物がひとつ増えました。

※掲載の写真はWEBよりお借りしました。

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