マガジンのカバー画像

スポーツの魅力

42
自転車競技やトレイルランニングなどを通じて考える様々な角度からスポーツの魅力について。自身が選手としてはもちろん、大会オーガナイザー&大会を支援する側としての視点、何よりそのスポ… もっと読む
運営しているクリエイター

#サイクルロードレース

Bretagne Classic(ブルターニュ・クラシック)

ロックダウン後、7月上旬より再度ヨーロッパに渡欧し、活動を開始した地元愛知県出身で、ヨーロッパの自転車プロロードレースの世界で活躍する中根英登 選手(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)。これまで以下の3戦を戦ってきた。 Sibiu Cycling Tour 2020(シビウ・サイクリングツアー/UCIヨーロッパツアー2.1)/ルーマニア Mont Ventoux Dénivelé Challenge(モンヴァントゥ・デニヴェレ・チャレンジ/UCIヨーロッパツアー1.1

伊藤雅和選手/愛三工業レーシングチーム

先日Twitter上に「あれ?」と思う写真を見かけ目を止めた。そして以下のリンクしたのがその目を止めた写真である。 体内に金属が入った痛々しい写真であるが、このツイートの投稿者は国内の自転車プロチーム・愛三工業レーシングチームに所属するプロロードレーサー・伊藤雅和選手だ。 そしてこれは同じ個所、僕の現在の身体の中だ。MTBトレーニング中にアスファルトに叩きつけられ緊急手術を受けたのは昨年の9月。左右の違いはあるが、同じ場所を同じように骨折し施術されたことに疑いの余地はない

伝説の魔の山へ/プロロードレーサー・中根英登

自転車ロードレースの世界では「魔の山」の名で数々の伝説、名勝負を生んできた「モン・ヴァントゥ(Mont Ventoux)」という白い山が有名である。南フランス、プロヴァンス=アルプ=コートダジュールエリアに聳える、まさに「プロヴァンスの巨人」とも言える異様な雰囲気を持った独立峰だ。前回ツール・ド・フランスでこの山が舞台となり山頂ゴールとなったのは2013年の第15ステージ。リーダージャージ・マイヨ・ジョーヌを着る「クリス・フルーム」と総合争いをする「ナイロ・キンタナ」の最終登

Wellcome back/UCI World Tour/STRADE BIANCHE

8月1日(土)乾いた熱風が吹き抜けているであろう、真夏のイタリア・トスカーナ地方でストラーデ・ビアンケ(STRADE BIANCHE/1.WWT/184㎞)が開催された。例年春先のクラッシックシーズン序盤に開催されているワンデイレースだが、今年は春先より猛威を振るう世界的なパンデミックによるレース休止~延長となっていた。しかし、中止ではなく延期による開催という非常に難しい決断の中、無事開催されようやく今シーズンもロードレースのUCIワールドツアー再開の火ぶたを切ることとなった

鮮やかな熱い風が駆け抜けた後に/続・ロードレースの魅力について考える

ヨーロッパのロックダウンが解除され、日本を離れこの7月から渡欧しチームに合流したUCIプロチーム「NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス」に所属するプロロードレーサー・中根英登選手(愛知県出身)のレース活動再開となる、ルーマニアで開催された4日間にわたるロードレース「Sibiu Cycling Tour2020 (UCI 2.1) 」が昨日閉幕した。こうした機会に単身ヨーロッパに渡りトップチームで活躍する日本人、僕らにとっては地元のヒーローとも言える中根選手を知ってもらう記事を

サイクルロードレースの魅力

「サイクルロードレースの観戦が好きだ」と一口に言ってもいろいろな観戦の仕方がある。世界のトッププロが集う国際ロードレースにおいてはトップ選手による高いパフォーマンス、白熱のレースが好きという人もいるだろう。またひいきにしている選手、チームにフォーカスした応援、楽しみ方というのもあるだろう。 僕にとっての観戦の楽しみとはなんだろう。そう聞かれたら僕は「景色と暮らし」と答える。自転車ロードレースは1日のレース距離が200kmを越すものも多く、その日数もグランツアーと呼ばれるレー

Sibiu Cycling Tour 第1ステージ

特にイベントなどない、祝日、週末は日記も静かに綴りたい。平日の日記のボリュームが1000字近い量になるので、週末くらいはこれがいい。スポーツで言えばレスト、そう、脳のレスト。 ▪︎SONY RX100M7 曇り空から差し込んだ柔らかな光と陶器。 夕方からは昨日のプロローグからルーマニアで始まった国際ロードレース「Sibiu Cycling Tour2020」を走る中根選手のレースをストリーミング中継で観戦&応援。もちろん中継のルーマニア語はわからないけれど、数時間見てい

いよいよ始動/プロロードレーサー・中根英登

以前このnote上の「#すごい選手がいるんです」でというカテゴリーでエントリーし、noteのスポーツまとめ記事にも選んでいただき多くの皆さんに読んでいただいた以下の記事。 すごい選手がいるんです/プロロードレーサー・中根英登 ヨーロッパ・自転車プロロードレースの世界で活躍する数少ない日本人選手で、来年に延期された東京オリンピックの代表候補争いもしている。もちろん出身は地元愛知。そして今年度からフランス・マルセイユを拠点にする「NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス」に所属し

すごい選手がいるんです/プロロードレーサー・中根英登

昨夜、地元愛知・日本を代表する自転車プロロードレーサーのひとりであることは間違いない中根英登選手自身のTwitterで中根選手がヨーロッパに出発することを知った。 ヨーロッパの主要レースは暫定的な日程こそ発表になったものの、世界的な感染が続く中で実際にどれほど、どのような形でレースが開催できるのかわからない。実際今シーズン春先のレースはほとんど中止、延期となっている。ただプロとしてレースに臨む以上は、それに向けたキャンプやトレーニング、調整なども含めてヨーロッパを主戦場とす

ヒーロー現る。

「あれ?」と視線の先、鋭くロードバイクが通り過ぎてヤングキャッスルに入ってきた気がした。「?…もしや」と思ったが「そんなわけないよね」と思っていると「こんにちは」と人懐っこい笑顔で気さくに現れたのは今シーズンよりフランスのプロロードレースチーム「NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス」に籍をおき、世界で活躍する地元愛知のプロロードレーサー・中根英登選手だった。 「今日はロングの練習なんで」とトータルで200㎞を予定している練習のさ中にここヤングキャッスルに立ち寄ってくれた。お