れいちゃん

私は介護施設で働いているのだが、
本当にいろんな利用者さんがいるなあと思う。
そりゃそうだ。みんな何十年もの人生を生きていて、十人十色いろんな人生があるだろうから。

今日は風呂介助をやっていた。
女性の利用者さんで私のことを”れいちゃん”と呼んでくれる人がいる。私の名前はれいちゃんではないが、その方にとってはわたしがれいちゃんだ。
「れいちゃんはここで働いて何年になるの？
大変な仕事だよねえ。偉いねえ。ありがとう〜。」
といつもおっしゃってくれる。
「れいちゃんかわいいね〜。投げキッスちゅっ」
という今ではお決まりになったキュートなサービスもしてくれる。

こうやって言われるとやっぱり嬉しいし、これからも頑張りますよ〜！という気持ちになる。
労いの言葉ってけっこう人を救ってるんじゃないかな。

介護はやりがい搾取なんて言われがちだけど、
やっぱりやりがいのある仕事だなと思うし、
でもたしかに給料は上げて欲しいと思うし。
でも私はこの仕事が嫌いではないのかもしれない。
もうすぐこの仕事をして3年経つが、
楽しい仕事だなと思う。いや、大変なことだらけの中で、楽しいことが少しある、くらいだけど。

あの利用者さんにれいちゃんって呼ばれるの、
なんか嬉しいんだよなあ。
これからもよろしくお願いします。