見出し画像

お酒に人生の主導権を奪われてはいけない。

こんにちは、シズヤです。

みなさんはお酒が好きですか? 
ちなみに私は、お酒大好きです。

人によっては毎晩の晩酌が楽しみ、お酒が生きがい、なんて方もいらっしゃると思います。

ですが、お酒が身体に悪いことはご存じかと思います。

休肝日を設けましょう、飲む量を減らしましょう、
健康診断等で医師から言われた経験、ありませんか?

今回は、お酒が身体に与える影響を踏まえたうえで、
どうお酒と付き合っていくべきか。
トレーナーの視点から書いていきます。


お酒が身体に与える影響とは

みなさんが毎日のように飲んでいるお酒。その正体をご存知ですか?

wikipediaには以下のように書かれていました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/酒

酒は、アルコールの一種のエタノールが含まれた飲料。原料をアルコール発酵させて得る醸造酒、それから造られる蒸留酒などに大別され、原料や酵母、製法などの違いによる多様な種類がある。

効用としてはストレスの解消、コミュニケーションの円滑化、疲労回復が挙げられる。そしてヒトの脳を萎縮させ、時に違法薬物を上回ると言われる最も有害な薬物であり、世界で毎年250万人の死亡につながり死因の4%を占める。作用量と致命的な量が近く急性アルコール中毒になりやすい薬物であり、アルコール乱用や、禁断症状が致命的な振戦せん妄となりうるアルコール依存症となることもあり、アルコール飲料はIARC発がん性でグループ1(発がん性あり)にも分類される。アメリカ合衆国では飲酒による死因の14%が運転事故、8%が他殺、7%が自殺、5.6%が転落死を占める。またその効用も副作用も、(主に遺伝的な)個人差が大きいことで知られる。

恐ろしいことが書いてます。

何だか震えが止まりません。調べなければよかったですね。

ですが知ってしまったからにはもう後には引けません。腹括りましょう。

これがみなさんが毎日体に取り込んでいる、
愛してやまないお酒の正体です。


なぜ今までお酒について調べなかった?


好きな子の誕生日や血液型、兄弟はいるのか、休日はどんなことをしているのか。

片想いしてる時はそんなことで頭がいっぱいになって、とにかく知りたい!
と、行動欲求が高まっていた時がみなさんにもあったと思います。

自分の好きな子のことは何でも知りたくなったのに
毎日飲んでいるお酒のことを知ろうとしないのは何故でしょうか。


お酒は人生に必要なのか?


みなさんに質問をします。YESかNOで答えてください。

「あなたの人生には、お酒が必要ですか?」

この質問に1秒でYESと答えられなかった方は記事の続きを読んでください。

あなたがお酒のことを知ろうとしなかったのは、
「みんな飲んでるから大丈夫だろう」
だと考えていたからではないですか?


お酒は身近な娯楽として地位を確立している


誰が決めたかもわからない
「仕事の後はビールを飲もう!お酒は最高!」
みたいな風潮が完全に世間には浸透してます。

テレビのCMでは俳優さんが美味しそうにビールを飲んだり、
女優さんが元気にハイボールを飲む姿がよく放送されてます。

みなさんの頭の中に、知らず知らずの間に
「お酒は美味しい物で、みんな飲んでる!」
と刷り込まれているのです。

結果、よく調べもせずに、大人になったら飲める物だから飲み、
お酒の味と中毒成分に脳が支配されていきます。


やめたくても、そう簡単にはやめられない


お酒を飲むと、脳内にドーパミンという快楽物質が発生します。

このドーパミン、非常にクセが悪く、一度ドーパミンの快楽を脳が認知すると、
同じ量のドーパミンでは満足できなくなってしまい、さらに多くの快楽を求めます。

そして私たちはさらに多くのお酒を飲まないと満足しなくなる。

その結果、常にお酒を求めてしまい、お金や時間といったリソースを注ぎ、
最悪の場合はお酒を手に入れるために罪を犯すこともあるのです。

これは「一部の意志の弱い人」に限った話ではなく、
「誰にでも起きうる話」です。

それだけ、脳内麻薬によって脳が直接支配されることは危険性があるということです。

ギャンブルがやめたくてもやめられない。
性行為や自慰行為がしたくて頭から離れず何もできない。
脂っこいジャンクフードや砂糖たっぷりの炭酸飲料がやめられない。
スマホアプリの課金がやめられない。

これらは全てドーパミン依存が原因と言えるでしょう。


お酒は筋肉にも良くない


なんとなく予想はつくかも知れませんが、お酒は筋肉にもよくありません。

  • タンパク同化ホルモンであるテストステロンの分泌が減る

  • タンパク異化ホルモンであるコルチゾールが分泌が促される

  • 筋肉合成のシグナル伝達の活動が低下する

  • アルコールによる食欲増進

  • 肝臓が疲労しタンパク質を分解する効率を下げる

簡単にあげただけでもこれだけあります。

お酒を飲むと
「筋肉が減って脂肪が増えるように、脳も内臓も支配される」
ということです。

気づいたらお腹が出てしまい疲れやすくなったというのも、
ホルモンの働きが作用していたのが原因であると言えるでしょう。


対策のポイント


これまで不安を煽るようなことを書いてきました。

ですがあなたは今、
お酒の正体を知り、
お酒がどんな地位を築いているか知り、
どんな手段で誘惑し、
どうあなたを支配するか
を知っています。

これを知ったなら、あなたに残された選択肢は2つ。
覚悟を決めて行動に移すか、諦める、の2つです。
大事なあなたの脳と内臓と筋肉をお酒から守りましょう。


1.お酒に支配される前に、支配する側に回る


ふと仕事帰りに立ち寄ったスーパーで見かけたお酒が
あなたを見つめてきますが、騙されてはいけません。

見つめているのはあなたの方です。

あなたがお酒を買わなければ、飲むこともありません。

家からお酒を遠ざけ、飲み会には不参加、お酒と距離を置いた生活をしましょう。

最初は辛く苦しいかも知れませんが、今日を本気で頑張れば明日は来ます。

明日のあなたは、1日断酒を達成したという成功体験があります。

努力すれば結果がついてくると体で覚えるのです。

そうやって1ヶ月断酒出来れば、あなたとお酒の関係は他人同士になります。

飲酒習慣を手放すことができたあなたは、
完全に自分の意志でお酒をコントロールすることができるでしょう。


2.どうしても飲みたいなら、上手に付き合う


どうしても飲みたくなった時は、日にちと量を決めましょう。

毎週金曜日だけは飲んでも良い、
毎月の給料日だけは飲んでも良い、
年末年始と盆休みだけは飲んでも良い、などです。

それも、350mlの缶1個だけ、と量を決めます。

ここでポイントなのが、習慣にならないようにすることです。

飲酒習慣はドーパミンによって形成されます。

ドーパミンで気持ち良くなった脳が
次々と快楽を欲するようになるためです。

このドーパミンの量を増やさない為にも、
量と頻度の調整が一番大切なポイントです。


主導権は常に手放さない


私たちの脳は、

  1. 恐怖の対象から逃げること

  2. 快感を得ること

  3. 食事・排泄・睡眠

この3つ以外興味がありません。

したがって、快感を得ることは大好きなので、
脳はドーパミンを常に欲して行動します。
これは依存状態に関係なく、全人類の脳の仕組みとなってます。

私たちは今の時代、お酒をコンビニで買うことができます。
せいぜい数百円で、簡単に気持ちよくなれる、ということです。

それに対して大昔、人間が獣を狩って生活していた時代は、
こんなに簡単に気持ちよくなることはできなかったと思います。

ハチが飛んで来たら無意識に避ける。
初めて体験するスポーツは怖い。
これらは大昔から存在してた脳の機能です。

その頃から人間の脳は進化しているわけではなく、
主な機能や性能はそのままなんです。

でも現実では、ほぼ努力無しに、安価で、気持ちよくなれる。
頑張らなくても気持ちよくなれる。楽しい気分になれる。

頑張らなくてもいいから、行動する気が失せる。
仕事に行きたくない。ずっとダラダラしていたい。

・・・少しドキッとした方もいるのではないでしょうか。
これが現実です。

お酒は確かに美味しいですが、
安価で高刺激なものは、人を簡単に中毒にします。

お酒に自分の人生を支配されてしまうのは勿体ないと思います。

勘の鋭い方なら気づいたかもしれませんが、
これはお酒に限った話ではありません。

私たちの周りには、
安価で高刺激で簡単に楽しく気持ちよくなれる、
そんな魅力的なもので溢れています。

それを生きがいにして今を楽しく生きる。
そんな人生も良いと思います。否定は一切しません。

ですが大切なのは、
「自分の人生のハンドルは常に自分で握っておくこと」
ではないでしょうか。

これは、トレーナーとしてではなく、私の個人的な意見です。


まとめ


今回は、お酒が身体に与える影響と、
お酒との付き合い方について書いてみました。

トレーナーとして私が伝えたいのは、
「ライフスタイルとお酒の共存を目指そう」
ということです。

最初は週2くらいで良いと思います。
来月は週1、再来月は月に3回・・・

半年くらい経った頃、今月1回も飲まなかったな。
それくらい長期で取り組んでいくと良いと思います。

今回の記事で、お酒の危険性を改めて理解することで
お酒との距離感を改めて、自分のやりたいことに集中する。

そんな方が一人でもいれば、私は満足です。

みなさんのライフスタイルがより良いものになることを
私は望みます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?