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日々の変化を愛でる、育む

先日、麹作りは子育てに似ている、という話をしました。
レッスンを通じて、麹の発酵調味料作りをスタートされた方たちからも「麹がだんだん可愛くなってきた!」というお声をよくいただきます。

あなたは今、毎日何かしら変化を実感することってありますか?

大人になると、自分の成長ってなかなか実感しづらくないでしょうか?
身体の成長はほぼ落ち着いているし、人としての成長は自分でははかりにくかったり…
仕事を通じての成長も日々感じるというよりは、振り返って「成長したなぁ」なんて思えるものかもしれません。

さて、麹に話を戻すと、まさに日々の変化を体感することができます。
前回は麹作りにおいて、麹菌が働くことによって、白米・麦・玄米などの見た目や温度が変化していく様子が目で見てわかる、という話を書きました。

麹の発酵調味料作りにおいてもそうで、塩麹、醤油麹を常温で発酵させる場合は、本当に毎日のように小さな変化を実感します。

レッスンでは、毎日味見して確かめてみてくださいね、とお伝えしています。
1日1回、瓶の中を混ぜるのですが、その際に必ず味見をすることで、昨日と今日の小さな違いを感じることができます。
最初の方の「しょっぱいなぁ」「まだ固いなぁ」から、「あ、まろやかになってきた!」「角が取れてきたなあ」「柔らかくなってきた!」など。

このように日々お世話し、変化を実感することで、麹そのものにだんだんと愛着が湧いて、いつしか愛おしい存在になったりします。

まさに日常の中で、麹に触れることで、「愛でる」「育む」という時間が生まれます。
それは、いつもの日常に彩りをくれたり、豊かさを感じさせてくれたり…。

そんな瞬間が忙しさで大切なものを見落としがちな毎日の中で、小さな幸せをもたらしてくれます。

そして、美味しい塩麹・醤油麹が出来上がると、それらを使って美味しい麹ごはんが作れます。
ご家族からも「美味しい!」という言葉が聞かれ、あなた自身も幸せに、家族も幸せに。
そんな幸せの循環のきっかけを作ってくれる麹さんの存在に、感謝の気持ちでいっぱいになります😊



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