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麹作りは子育てに似ている

麹を作っていると、「菌って生きているんだなぁ」って感じることが多々あります。
いきなり、マニアックな話ですみません💦
普段、いわゆる菌と呼ばれるものたちは、人間の目に見えないことがほとんどですよね。
でも、麹菌の働きって、目に見えて変化がわかるんです。

麹を作る過程で穀類の様子がどんどん変化していくから。

我が家には杉でできた、30センチ四方の麹箱があります。
リビングに置いてもインテリアの一部となるくらいおしゃれでモダンなスタイルです✨

この麹箱の中で、3日間かけて麹を醸していきます。
麹作りの手順は、穀類をカラっと蒸しあげて、ゆっくりと温度を下げて、麹菌をまぶして、さらしでくるんで、麹箱の中で温度や湿度を調整し、24時間しっかりと育てます。
すると麹は、自分で自己発熱をはじめるんです。
時には、40度を超えるくらい熱くなったりすることも。

40度以上になるのはあまりよくないので、2日目には、定期的に手を入れ、麹の状態をさらに適切な温度・湿度に管理をしていきます。

穀類の見た目は、麹菌の菌糸が伸びて表面がもふもふしてきたり、黒麹の場合だと、クエン酸を出すので、だんだん酸味が感じられるようになったり。
このように菌が働いている証拠を目の当たりにします。

そして、最終日には、「出麹」といって、麹箱から完成した麹を出す、といった感動のフィナーレがあります。

出麹は、何回体験しても、毎回喜びひとしおの瞬間です😊

麹から発酵調味料を仕込むときも同様に子育ての感覚になります。
「麹ちゃん」と呼んでしまうくらい、愛着が湧いてきます💕
毎日、瓶の中身をぐるぐると混ぜて、日々味の変化のチェックをします。
どれひとつとして、前とまったく同じものはできません。
その時の環境や条件によって変わるから。
それもひっくるめて、こどもたちのように麹ちゃんの存在自体が愛おしいなと思います✨






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