協働するカウンセリングと心理療法ー文化とナラティヴをめぐる臨床実践テキスト 読書会メモ(プロローグ)
2020年5月からスタートした「ナラティヴ実践協働研究センター」のオンラインカウンセリング講座「カウンセリング・トレーニングコース」は、
「協働するカウンセリングと心理療法のテキストー文化とナラティヴをめぐる臨床実践テキスト」が出版される前に、このテキストの内容について学ぶ講座としてスタートしました。
このテキストでは、社会構成主義時代のナラティヴ・アプローチをベースとしたカウンセリングを学びます。
これまでのカウンセリングの学びでは出会わなかった社会構成主義の様々な視点や考え方、カウンセラーとしてのあり方、カウンセリングのプロセスに必要な技法についての丁寧な説明に出会って、「わぁー」と圧倒された気持ちになりました。
◆読書会スタートの前にー2つの立場を念頭におくこと
オンライン講座「カウンセリング・トレーニングコース」のスタート時に、「2つの立場を念頭におく」ということが説明をされました。
一つは「専門家としての立場をしっかり尊重する」ということです。
このことが、私の中では十分に理解できているとは言えませんので、これからの学びの中で考えていきたいと思います。
二つ目は、専門家になると、支援を受ける人の声が聴けなくなるときがあるので、人を支援するためには、支援する人の身になって考える必要があるということです。
支援する人に対して、「何を提供するかと考えた時」には「自分はこういう支援を受けたいだろうか」と考えることであると言っています。
「自分はこういう支援を受けたいだろうか」ということは、支援者として忘れてはならない大切なことだと思います。
時々、労働相談の場でも相談者の方とトラブルになったり、トラブルにならないまでも、目の前の相談者の方の立場に立って支援ができないことがあります。
そのような時に、「自分はこういう支援を受けたいだろうか」という言葉は、自分自身の相談のプロセスを振り返る大切な視点になると思います。
また、支援の場で疲れた時に、支援者を励ましてくれる言葉でもあると感じています。
また、「支援者も自分の視点については、伝えても良いが、そこに固執しないようにすることが大事である」ということについても受け取りました。
◆読書会をスタートした理由
540ページを超える圧倒のページ数を考えると読書会を開催することに躊躇しました。
しかし、このテキストを通しての3年間の学びは、このテキストが示している「協働のカウンセリング」という新たな視点に基づく、支援者としてのあり方やカウンセリングのプロセス等について、キャリアコンサルタントの仲間にも知って欲しいという思いの方が打ち勝ちました。
まずは、ベースとなる第1章と第2章を読んでみようと、スタートしました。
◆読書会の方法
最近参加しはじめた読書会が、当日の内容を参加者全員で輪読をする方法を取られていたので、参加者の敷居が低くなるように輪読方式を取り入れることにしました。
もちろん、事前に読んで参加したほうが理解が深まるのですが、読めないまま参加しても、その場でみんなで輪読するので安心して参加できます。
①前回の振り返り(30分)
②当日のテキスト内容の輪読(30分)
③テキスト内容についてのディスカッション(60分)
★ディスカッションについて
ディスカッションのための補足
オンランカウンセリング講座のモジュール1の4回目の冒頭では、「ディスカッションのための補足」として、この講座で、ディスカッションを大切にしている理由について伝えられています。
第1回の読書会のメモの作成のために、オンライン講座「カウンセリング・トレーニングコース」」の終了後に提出したエッセイを読み返しました。
そのエッセイの冒頭に書いていた内容が、大切だと思いましたので、読書会メモのプロローグとして作成しました。
★無料観セリングを提供しています。
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