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グッドデザイン賞を受賞!「フロノミライ」溺水予防のために強制排水するスマート浴槽です

▼フロノミライ受賞ギャラリーはこちら
https://www.g-mark.org/gallery/winners/15499
 
▼フロノミライについての紹介動画(約1分)
https://youtu.be/scY7Nn3-Tj8

フロノミライの概要

フロノミライは、入浴中の溺水を防止するための見守り・強制排水装置です。現在は主に高齢者のヒートショックを対象とし、シニア向けスマート賃貸マンション「ライフケア吹田」(大阪府吹田市内本町3-25-16)に設置しています。

浴槽下にある空気圧センサーで、入浴中の心拍、呼吸、体動を検知。異常があれば強制排水して溺水を防ぎます。同時に有人の見守りセンターに通報され、遠隔で119番通報とオートロック解除。救急隊員が玄関を解錠し、速やかな搬送が可能となります。

デザインの3つのポイント

1. ヒートショック等による家庭内の溺死リスクが非常に高い高齢者が、
自宅で安全に入浴することを実現したこと
2. 見守りセンターから鍵を遠隔・一時的に解錠するシステムにより、
救急隊員の入室と早期搬送を可能としたこと
3. 介護事業所と連携することで見守りセンターの人員を有効活用し、
介護人材不足にも備えていること

フロノミライが生まれた背景

要介護者向け有料老人ホームを運営する当社が、自立した高齢者用賃貸マンションを開発するにあたり本製品は開発されました。有料老人ホームでは24時間365日、介護スタッフによる有人の見守りが行われていますが、在宅(特に一人暮らし)の高齢者には家庭内の不慮の事故の危険性が高くなります。

特に、日本における入浴に関連した急死は年間19,000人を超え、その約8割が高齢者である(厚生労働省推計)ことに着目し、ヒートショック等を予防するための浴室内暖房や異常検知のモニター、強制排水、見守りセンターへの通報、救急隊員が入室するための遠隔解錠という一気通貫のシステムを構築しました。

このセンサーやIoTによる見守りの仕組みは当社が介護事業者であることから高齢者を対象としていますが、子どもや疾患を持つ方にも拡大できるものと期待しています。また将来、家庭内の事故を予防する新しい住まいの実現や介護人材不足に備えた無人サービスの可能性があります。

グッドデザイン賞 審査委員からの評価

高齢者が自宅で安全に入浴できるように設計された、価値のあるデザインである。特に印象的なのは、見守りセンターが鍵を遠隔で一時的に解錠するシステムである。これにより、救急隊員が迅速に対応できるという点は画期的といえる。また、介護事業所と連携することで、見守りセンターの人員を有効活用し、介護人材不足にも備える点も評価したい。
デザインの改良に関しても、複数の企業との協力によって、さまざまな技術的課題を解決している。例えば、早期救出と溺水予防を同時に実現するような一気通貫のシステム設計は非常に優れている。
全体として、本製品は高齢者だけでなく、子どもや疾患を持つ人々にも応用可能な、多層的な安全対策を施しており、その先見の明と実用性を高く評価した。

https://www.g-mark.org/

今後の展望・代表者メッセージ

いま、このフロノミライは当社の運営するシニアアップデートマンションに設置し、見守りセンターも自社運営の介護事業所を活用しています。今後、このフロノミライやシニアアップデートマンションで導入している見守りシステムを、クラウドを活用することで自宅向けにも展開できれば、サービス自体を拡げることができ、在宅の一人暮らしの高齢者の入浴や暮らしがますます安全になるでしょう。

ライフケア・グループは介護の現場発の付加価値を創出しながら、「感動・創造・挑戦カンパニー」を目指しています。

▼フロノミライが設置されているマンションはコチラ


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