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がん再発8ヶ月目③ 入院中の退屈解消から要介護高齢者の退屈を考えました

【あらすじ】
41歳で直腸がんと診断され、化学療法→放射線治療→手術により一旦、『がん』が消失したかに思えましたが、約7か月前に『がん局所再発』しました。人工肛門保有です。

『手術は無理です』と主治医に言われましたがセカンドオピニオンで大阪大学付属病院で『手術できるよ』とのことで2024年7月3日手術に臨みました。しかし、腹膜播種により手術は中断、(小腸閉塞部切除&腸つなぎ合わせ+仙骨一部切除はされてます)現在術後10日目。手術の影響で自力排尿が現在困難です。自己導尿になるかも。

【本編】
入院中の生活について今回は書きますね。時間を持て余す要介護高齢者が施設でどう過ごせばよいのか、と少し絡めながらお話いたします。

術後の強烈な体調変化時で医療管理や介助が必要な期間はさておき、ある程度歩行移動などの自由度が増した際に『何も道具がない』ことで『退屈』になります。そんな『退屈』な時間を有効に使う入院生活の活動を紹介します。

①散歩(買い物含む)
②テレビ
③読書
④パソコン(ブログ記事作成・動画視聴)
⑤携帯ゲーム機(持ってきましたが行っていない)
⑥外を眺める
⑦スマホにてSNS発信・受信、競馬も
⑧他の患者さんとお話しする
⑨面会者と話す
⑩ベッドで休む

状態によりけりですが、わたしの活動選択肢はこれだけあります。これらをセルフケアや病院検査などと組み合わせて一日が成り立っています。

やはり自宅にいるより圧倒的に活動選択肢は減りますが、ベッドに横になりながらテレビ一択だけは避けたいです。不健康だから。

ではこの中で優先順位をつけますね。第一位は散歩(買い物含む)ですね。なぜかといいますと『自由に移動できる』喜び、健康に向かっている安心感を感じられるためです。おそらく私が車いす移動であったとしても歩行移動と同じような気持ちになると思います。

第二位は『スマホ』です。外部とのつながり、情報収集ができる楽しみを感じることができるからです。

第三位は『パソコン』です。仕事もできますし、動画視聴や物事を調べることもできます。

おそらくこの三つがあれば一日の組み立ては結構できるかもしれません。

『テレビ』もいいのですが垂れ流しでマンネリ化した情報は飽きた感もあります。

⑧⑨の面会者(家族)や他の患者さんとの会話も楽しいですね。

まとめますと生活には『余暇活動』『生産活動(パソコンでの仕事・ブログ記事作成)』がバランス良くあることが大切と感じます。
また、移動により『自由さ』を感じること、スマホ(SNS)や他者との会話により『人とつながっていること』も同様です。これらにより生活は『退屈』なしに成り立っており、『健康』や『生活満足度』に影響していると改めて感じました。

それでは高齢者施設ではどうでしょうか。

活動の選択肢はどれくらいあるでしょうか。

『テレビ』『レクリエーション』『体操』『塗り絵』『クロスワード』『計算』以外に日々の時間を有効に使う活動はあるでしょうか。

入院し医療管理下に置かれているとはいえ、わたしは自立しているため様々な活動選択肢を自身で作ることができますが…要介護になるとそれができないことが多いです・。

状態にもよりますが施設入所時に時間を有効に使う道具を入所者さん自身(あるいは家族)がもってくる工夫も必要かと思います。

誰であろうと『退屈』は嫌ですし、『時間を有効に使いたい』という欲求があると思います。おそらくそれは本能的に『手足頭を使わないと心身が衰えてしまう』と感じているからと考えます。

散髪屋さんや町の病院に行くと待合室に『本』が置いています。少しの時間でも『時間を有効に使いたい』というヒトの欲求を満たすために置いているんだなあ、と感じますね。



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