【高齢者リハビリ】健康を保つために必要なこと
高齢者リハビリはじめてから、もうすぐ丸15年になります。そんな経験から高齢者の方がどうしたら健康を保てるかをお話しますね。
○健康はどんな状態?
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」
この定義、私好きなんです。意訳すると、健康とは病気の後遺症や障害があったとしても、からだ、こころ、社会的、に満たされた状態、と解釈できます。
○健康の秘訣
1.栄養、水分、睡眠、排便が適切であること
2.適度に運動すること
3.好きなことをすること
4.適度に人と関わること
5.できることは自分ですること
長年、高齢者リハビリに携わって出た結論は結局、子供の頃から教わってきた基本的な生活なんです。
ただ、老化や疾患後遺症で上記1-5の生活バランスが崩れます。崩れるとさらに健康状態も崩れます。つまり老化が加速します。
実は私が関わる高齢者の方もこのバランスが崩れた方が大半です。
ではリハビリの経験をまじえてひとつひとつみていきます。
1.栄養、水分、睡眠、排便が適切でない方
リハビリする上では特にパーキンソン病などの神経疾患、認知症の方もここが整っていないと症状が悪化しやすいです。
ですので、リハビリでは真っ先にお尋ねします。朝昼晩の食事量、睡眠時間、お通じ、水分量をしっかりと管理すると驚くほど状態が改善するケースが少なくないです。
2、3.「適度な運動」「好きなことをする」
は老化や疾患による後遺症で『元に戻らないとできない』という思考が邪魔をして「行わない」という選択をする方が多いと感じます。
詳しくは下記の記事をご参照ください。
運動する、姿勢を修正する日課ができることで心身が良い方向へ変わる方も非常に多いです。
好きなことを行い続けるのは様々なケースがあります。前のようにうまくできないと納得できなかったり、周囲の人の協力がどうしても必要だったりで好きなことをやめてしまう方が多いですが
周囲の許す限り、自身が納得できればどんな形でもいいので継続することが健康につながると強く思います。
4.適度に人と関わる
デイサービスやデイケアなどの通所サービス、または訪問介護、リハビリ、看護などの訪問サービスや家族、地域サロン・サークル、近所付き合いで適度に関わることをおすすめします。
5.できることは自分で行う
詳しくは
でお話しました。
平均寿命が伸び、統計上どうしても人の手を借りて生きる期間が10年はあります。
使わない機能は低下する、は本当です。
無理のない範囲でできることは当人にしてもらう、当人も自発的に行うことが結果的に健康につながると考えます。
さて、いかがだったでしょうか?
当たり前のこと、と思われたかもしれませんが年齢に合わせて1〜5を実践することがリハビリを生業にしてきた私の今の答えです。
ご賛同いただけたら嬉しいです。
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