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【高齢期リハビリ】寝たきり注意報

些細なきっかけが寝たきりの入り口に

単なる不活動で寝たきりになることも

骨折や疾患後遺症に限らず

何かしらの拍子に

寝たきりのような状態になる方がおられます。


原因は

足や腰の痛み

倦怠感

環境変化(引っ越しや家族との同居)

食欲低下

便秘

不眠

などです。


寝たきりになりやすいのは男性?

訪問リハビリの現場でよく目にするのは

動かなくても生活に影響の少ない

既婚高齢男性の寝たきりです。

※家事を妻や嫁の役割にしている家庭


高齢男性は生活に必要な活動が少ない

もともと高齢男性の生活パターンは

セルフケア以外は余暇活動のみで構成

されていることが多く

寝たきりになる可能性が高いかもしれません。

※余暇活動は趣味などを指します


主婦の方は生活する上で必要な

家事に復帰する傾向があり

比較的、生活は戻りやすいのですが


男性は余暇活動がなくても支障はありません。



寝たきり入り口におられる方へのリハビリ

そんな方へのリハビリ(作業療法)の

ファーストステップは

ベッドやお布団から離れる時間をほんの少し

作ることです。


男性は床を離れる理由が少ない

しかし困ったことに男性は

女性のように家事をする方は少なく

トイレ、入浴、食事以外は床を離れる理由がありません。


ですので、まずはそこからです。

どこで食事をするのか
どうやってトイレまで行くのか
入浴はどのようにするか

を考えて行きます。


これらがストレスなく安全に

できる方法をを探し

生活に組み込んでいく。


トイレ、食堂、浴室までの移動も
侮ってはいけません。

塵も積もればマウンテン。


できた体験繰り返しは動ける自信に

それらを積み重ねていくことで

「あれ?意外と動けるなぁ」

「前より身体が動く」

といった考えが本人に出てくれば

しめたものです。


「動ける」という自己認識は他の行動を引き起こす起爆剤になります。


そこからは

寝たきりになる前どんな生活パターンだったか

をしっかり分析し

少しずつ生活を戻していきます。


寝たきり注意報

できるだけ

「あ、寝たきりになるかも。」

を周りが発見し

早期対応が必要です。


機能訓練も大事ですが生活を戻したほうが

回復は早いことがありますよ。

特別なことはしなくていいんです。

まずは生活を整えましょう!


最後まで読んでいただきましてありがとうございました!





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