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まだ若いと思っているやつ、聞け



私が新卒で入社した時のは、2000年です。

当時「1978年生まれです。」と言うと、周りの大人たちは驚いた顔で

「嘘だろ?!新人類が来たよ!」

と叫びました。

私にとって、40代、50代は完全に「おじさん、おばさん」でした。

自分の生活、自分の人生には関係がない人たち。
時代遅れの人たち。
もう見た目も疲れ切った人たち。
眼中にない人たち。


20代の私は、時代の最先端をいく若い世代として、肩で風を切って街を歩いていました。





20年後、私は44歳になりました。

当時の言葉が、これほど自分に返ってくるなんて思いもしませんでした。
誰から返ってきたのかって?

20年前の自分からだよ。

22歳の私が吐いた言葉。


時代遅れ。眼中にない。疲れ切ってる。



それが、私の頭の中でこだまするのです。


今のお前なんて、もう若くない。
誰も見ていない。
疲れ切った、ただのおばさんだよ。って。


周りの誰も、私にその言葉を直接言った人はいません。
でも、私には聞こえるのです。


もう、お前なんか、価値がないって。




その言葉に、どれだけ悩まされたことでしょう。


今もし、自分はまだ若くて、歳をとるなんてずっと先のことだと思っている人がいたら、こう伝えたい。

20年後、見てな。

あなたが吐く言葉は、20年後の自分に言っているだけ。

いずれ、自分の言葉に苦しめられる日が来る。



じゃあ、どうしたらいいのでしょうか?
誰だって、歳をとるのに。

それは、
「今の自分が最高だ」って思える人生にすることです。

若くなくて、誰も見てなくて、疲れ切ってるかもしれない。
でも、今の私は明らかに最高。

なぜかって?

経験値が違う、なんて野暮なことは言わないよ。
そんなの20年経ってるんだから当たり前じゃん。

なぜ最高なのかって言うとね。

私はこの20年間、自分の人生について考えることを諦めなかったから。

20代の私の方が、行動はしていたかもしれない。
でも、自分の意思だけでは行動できない状況があることも含めて、
私はたくさんの感情を味わってきた。

20年分の「心のひだ」がストックされてる。
その量は、20年前の自分の比にならないんだ。

だから、20年前のアゴをツンと上げて歩いていた私は、
今の自分には絶対にかなわない。

自分が作りあげたこの家庭の中で、
なんとか人生に風穴を開けたいと、まだ思い続けている私には。


歳を重ねることは、本当に素敵なことだって言いたい。

そのためには、まずは自分が素敵に歳を重ねることだよね。

「素敵」って?

それは、あなたが「素敵」って思える自分を見つけること。

考え続けよう。


自分の「素敵」を。

自分の「素敵な人生」を。


おわり


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