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✔︎正しいことより楽しいことを選択する

不妊治療でよく聞く「採卵」。それは、※体外受精・顕微授精で使用する卵子を卵巣から体外に取り出すことです。私達夫婦の場合は、検査の結果、顕微受精一択となり、初期の頃から顕微受精に向けて治療を開始しました。

不妊治療を始めた頃は、卵子さえ取れればすぐに妊娠できると思っていました。でも、 卵子にもグレードがあって、良い卵子が取れなければ、受精しても成長が止まって移植ができないようなことも多々ありました。1年にチャンスは12回しかないのだからと、毎月毎月採卵を続けることが正しいと思っていたのですが、元々貧血体質ということもあって、 クリニックに通えば通うほど、身体も心も元気をなくしていきました (卵子の発育において血は重要であるが、クリニック通院の度に採血があるため)

会社まで辞めたのだから、何がなんでも妊娠しなきゃ、毎月クリニックに通わなきゃ、という気持ちから焦るばかり。かなりメンタルが不安定になることもありました。治療のサポートをして下さっていた鍼灸の先生から、通院を少し休んだら?との提案も頂いたのですが、その時は素直に受け入れられず、悩むことは尽きませんでした。

でもある時、このままではまずいと思って、夫とじっくり相談をする機会を持ちました。そして話し合いの結果、一度リセットして、もう一度気持ちを切り替えることを2人で決めました。そして治療を少しお休みをすることにし、 今までずっと我慢していた旅行などを始めました。 3日後に渡航を決めたスリランカ旅行は今でもいい思い出です。異国の雰囲気や広大な自然に癒され、スッと何かが自分の中から抜ける感覚がありました。

そして、休み始めてから約3カ月後、妊娠したのです。 私はずっと、クリニックに通い続けることが正しい選択だと思って長い時間を過ごしてきました。

でも、幸せな人生を送りたいのであれば、楽しいことを選択する意識を持つこと。辛い時こそ、そういった意識を持つことで道が開けることを学びました。
時には勇気がいることかもしれませんが、 ワクワクすること、楽しいことを選択することに、人生をより良くする大切な鍵が隠されてるのではないでしょうか。

※上記コラムは、主に不妊治療の基礎知識をご存知の方に向けた内容であり、大半の治療詳細に関する説明は割愛させて頂いております。不妊治療全般について詳しくお知りになりたい方は、
日本生殖医学会http://www.jsrm.or.jpなどのHPをご確認ください


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