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プロに通じる日本芸能について【何をベースにして付加価値をもたらすプロとなるか】

 筆者は、先日歌舞伎を人生で初めて見に行った。場所は、東銀座の歌舞伎座で「6月大歌舞伎」である。歌舞伎演者のプロの技術、日本芸能を肌で感じ、自身の仕事に対して還元する大切な経験ができた。

改めて、歌舞伎の楽しむために簡単に歌舞伎の歴史も簡単に振り返えっていきたい。

歌舞伎の歴史について

起源と初期の発展

歌舞伎の起源は1603年、出雲阿国という女性が京都で新しい形式の舞台劇を始めたことに由来があるとのこと。この新しいパフォーマンススタイルは「歌舞伎」と呼ばれ、派手な衣装とダイナミックな動きで観客を魅了しました。阿国のパフォーマンスは非常に人気となり、貴族の間でも披露されるようになった。

重要ポイント:

  • 1603年: 出雲阿国が京都で歌舞伎を始める。

  • 意義: 歌舞伎は最初は女性が中心でしたが、後に男性が演じるようになりました。

  • 進化: 政府の禁止令により「女歌舞伎」から「野郎歌舞伎」へと移行しました。

歌舞伎劇場の登場

歌舞伎は進化を遂げ、東京の有名な歌舞伎座など、専用の劇場が建設されていっている。徳川幕府の禁止令や改革にもかかわらず、歌舞伎は適応し続け、その人気を保ってきた。

重要ポイント:

  • 歌舞伎座: 東京における歌舞伎公演の中心地。

  • 政府の介入: 幾度の禁止令や改革が歌舞伎の発展に影響を与えました。

  • 文化的強靭性: 多くの困難を乗り越え、歌舞伎は日本のエンターテインメントの一部として定着しました。

歌舞伎公演の理解

歌舞伎の特徴

歌舞伎は非常にスタイリッシュなパフォーマンス、華やかな衣装、独特のメイクが特徴です。これらはキャラクターの感情や地位を伝えるために重要です。誇張された動きや声の表現は、観客を引き込み、楽しませるためにデザインされています。

重要要素:

  • 衣装とメイク: 役柄や感情を象徴するための重要な要素。

  • パフォーマンススタイル: 誇張されたジェスチャーや声の出し方、ドラマチックなポーズ(見得)が演劇体験を豊かにします。

  • 舞台装置: 回転舞台や迫り上がり(スッポン)などの革新的な舞台機構が、パフォーマンスにダイナミズムを加えます。

主要テーマと物語

歌舞伎の演目は、歴史的な出来事、道徳的な葛藤、愛や復讐の物語を題材にしています。これらの物語は、その感情の深さと道徳的な教訓から観客に共感を呼び起こすように構成されている。

人気のテーマ:

  • 歴史劇: 忠誠心や名誉を強調する歴史的な出来事や人物に基づいた物語。

  • 家庭劇: 愛、裏切り、家族の義務など、一般人の生活を描いたもの。

  • 超自然的な物語: 幽霊、悪魔、異世界の存在を特徴とするファンタジー要素を含む物語。

歌舞伎の文化的意義について

日本文化への影響

歌舞伎は、日本文化に深い影響を与えてきている。文学、映画、ファッションなど、さまざまな芸術形式に影響を与え、そのテーマや美学、パフォーマンス技法が日本の生活の中に影響を与えている。

芸術への影響:

  • 文学と演劇: 歌舞伎の物語手法は作家や劇作家に影響を与えました。

  • 映画とメディア: 歌舞伎の視覚的、ドラマチックな技法は日本の映画やテレビに取り入れられています。

  • ファッション: 歌舞伎の衣装やメイクは、現代日本のファッションやデザインに影響を与えています。

今回の「6月大歌舞伎」では、「襲名」の初舞台についても行われている。襲名とは、歌舞伎の世界で役者が前任者から芸名を継承する伝統的な慣習である。役者のキャリアの重要な節目になる大切なタイミングである。

 継承と名誉: 襲名式は役者の家系や継承される名前の伝統を称えるものであり、家族の伝統の継続や師匠から弟子への伝授を意味するものである。

最後に

今回は襲名の初舞台もあり、3、4歳にも満たない幼い役者が初舞台を踏む貴重なタイミングをみることができた。
 代々の先代は、幼い演者の初舞台にたいして顧客に対して「御贔屓を願う」。日本芸能のプロの伝統・技術が、脈々と先代から新たな世代に継がれる節目を見れたことは貴重であった。
 顧客に対しても、誠実に伝統を受け継ぐために御贔屓を願う。
仕事に対する真摯さを感じた。自身の仕事にも生かしていきたいと感じた次第である。



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