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リセットボタン

人生のリセットボタンがあったら、押しますか?


なぜ人生にはリセットボタンがないのだろうか。リセットボタンがあれば、嫌なこともリセットされるのに・・そう思ったことがある。


私の人生はリセットしたいことが多く、もう一度やり直したい、過去を書き替えたい、と思うことが度々あった。
きっと同じように考えたことがある人はいるだろう。人によっては、生まれるところから。もしくはターニングポイントから。ゲームのように言うならば、セーブポイントから。


しかし人生の主人公は自分なのである。ゲームのリセットとはワケが違う。

ゲームのリセットは、操作している人の記憶や経験はリセットされていないのだ。だから何度もリセットし、別の選択ができ、失敗すればまた別の選択をすればいいのだ。ゲームのリセットは、リセットしていても経験を積み重ねることができる。



もしも人生のリセットボタンを押せるとしたら・・・


嫌な経験、辛いこと、やり直したいと思ったこと、感じたこと、考えたこと、すべてがリセットされ、きっと同じ人生になるのではないか。自分の人生を操作しているのは自分なのだから。


人生にはリセットボタンがない。ないからこそ、経験を経て成長できる。悩むこともたくさんあるけれど、全ての経験は自分のこれからの人生を豊かにするのではないか。もちろん嫌なことだってある。今が辛い状況だとしても、それを越えた先には、リセットされないからこその、人生があるのではないか。


経験とひとことで言っても、それは多岐にわたるが、その捉え方によって、人生の方向は変わっていく。



昔、転勤族だった同級生の話を聞いたことがあるが、「友達を作ってもまた転校して、1から友達を作らないといけないから、友達を作るのをやめた」と言っていた。

私は転校したことがないからなのか、そんな風に考えている人がいることに驚いた。転校するということは、いろんなところで友達が作れる、と私は思っていたからだ。

当時、この考え方により、人生は大きく変わるのではないか、と考えた。



どんな経験も、本当に捉え方次第なのである。「あぁ、もうこの先の人生真っ暗だ」と思ったこともある。しかしたくさんの経験を重ねて、そんなことはない、と思えるようになったのだ。

昔、人生の先輩から「今はそう思ってしまうかもしれないけど、未来は真っ暗じゃないからね」と言われた。

確かにそうである。経験したからこそ言える言葉なのだ。今、当時のその人生の先輩と同じ年齢になって、同じように考えることができる。


だから、

私は人生のリセットボタンがあったとしても、押さないだろう。

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