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交差点の響き(愛の儚さ)

僕の好きな友達が死んでしまった・・・・・・・・。
この長い「・・・・・・・」は気持ちの困惑というべきなのか。
いや、もうあの子がいないという事実の羅列に過ぎないのか。
色々な感情が渦のようにまざって、気持ちが血走っている感じだ。
その子は交差点で不運にも、大型トラックにぶつかったらしい。
彼女はきっと、自分の人生を振り返っていたのだろうか。

彼女は、心の傷付きやすい人だった。
彼女がこぼす涙には、いつも重みがあった。
「僕」と「彼女」は一定の交友関係だった。
僕が彼女の葬式に行くと、その遺影は彼女そのものだった。
ちょっと腕に傷があって、唇は薄くて、顔はえくぼが素敵な人だった。
葬式の帰り、僕は思い足を希望に変ようと努力をしたが。
会場を後にすると、雨が降っていた。傘をさして駅に歩いていると、
交差点を渡ろとしたとき、雨の音が「彼女の悲鳴」が耳の奥を通り越して
頭全体に響く感覚を覚えた・・・・・・。
家に帰って風呂に入ると、彼女が僕の前でニコニコと生前の笑顔が
記憶から引き出されて、僕を苦しめた。
布団に入って温まろうとしても、冷たさが彼女の指先のようで
悲しみが加速する、でもこの出来事から。彼女が僕に対して、
「あなたには生きていてほしいという強いメッセ-ジ」を感じた。
僕は深呼吸をして、「頑張ろう」と彼女の命のリレーを
貰って生きていこう。


<ご挨拶>
いつも、Life Notesをご覧いただきありがとうございます。
最初は、noteという媒体で自分の表現がどれだけできるかという不安が
あったのですが、沢山の方にご覧いただき、自分の創作活動の原動力と
なっています。これからもLife Notesの作品をよろしくお願いいたします。
<作品解説>
今回の作品は、「いつも周りの人に何を出来ているか」といテーマで
書きました。明日生きているかも分からない、私たちが「誰かの希望に
なりたい」という優しさを感動小説にして表現しました。



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