音楽との出会い

父方の祖父母の家にピアノがあって、行くたびに弾いてた覚えがあります。
ここだけの話、父方の祖母は、父が中一のときに亡くなりました。精神的な病気による、いわゆる最近の芸能人で立て続けに起こってるやつです。祖父はその後再婚したので、本当の祖母の話を聞いたのは中学生くらいのときだっただろうか…


自分が4歳のときに、通っていた保育園に隣接されたピアノ教室に通わせてもらいました。自分でやりたいと言ったようです。そのときに、祖母のピアノを引き取らせていただきました。なので、もう半世紀ものの貴重なピアノです。
それからは、まじめに練習したりしなかったり…なんだかんだ、高校まで続けました。小中高もっぱら合唱は伴奏担当。本当は音大に行きたかったんだけど、当時父に「音大に行かせられるほどお金がないし、そもそもお前にそこまでかけるほどの才能があると思えない」って言われたのに、父はまるで覚えていないそうです…
でもピアノを続けてきたおかげで、中高大吹奏楽に完全にのめりこみ、クラシック大好きマンになり、突然邦楽ロックにはまり、興味なかったHIPHOPやR&Bも聴くようになったし、好きな音楽の幅が広がってピアノ弾き語りの楽譜をやたら買い漁るように…


今の職業でもおかげさまで活かされています。メロディさえ知っていれば適当に伴奏つけて弾いてその場をやり過ごすという荒業を手に入れました。
とまあここまで書いたんですけど、要は私、祖母の運命をしっかり辿っているんです。私は祖母と同じ職業に就きました。そして精神を病みうつ病になり、何度も自殺未遂をするようになりました。(あと毛が濃いめなのも似てるとか)先日かなりでかい規模のをやらかしてしまい…おかげで実家に隔離生活です。


もともとこの職業を志してたわけではないんです。初めて抱いた将来の夢はバレーボールの選手でした。スポ少通わせてもらえなかったし、何より150㎝いかなかったからもういいんだけどね!!!
まあ自分なりに志した理由もあるんだけど、どことなく「導かれた」実感はあります。運命というか、宿命なのでしょう。
何度も自殺未遂しといて今普通にこうしていられるのは、おそらく祖母が助けてくれているのだと思います。
もし自殺が成功してしまっていたら、一番つらいのは父でしょうね。穏やかであまり感情的にならない人ですが、母も娘も同じ道で…と考えると、何とも言えない。
もうしません。多分。未来のことなんてわからないけど。
今のところ、絶対復職してやるって思ってます。故郷からは離れるけれど、私は私なりの歩き方で、人生を全うします。
祖母の形見であるピアノ、あと指輪もあります。私の大切なお守りです。指輪は父が磨いてくれました。珍しい形なのでとてもお気に入りです。
ピアノは、いつか絶対私が引き取ります。どんなにお金がかかっても修理や調律をお願いして、一生大事にします。

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