肩こりの"こり"って何?
今回は『こり』について。皆さんは『こり』って何か説明できるだろうか。
そして、なぜ『こり』は出てくるのか。
我々は筋肉の硬さを取る事でメシを食っているのだ。メシを食って行けるために『こり』についてしっかり学んで貰いたい。
よく見かけるメカニズム的な物は下図の様なものだろう。
大雑把に分かりやすいとこの図さえ覚えれば完璧だ。ただ、我々はこの『痛み』や『こり』でメシを食う。ここは少し詳しくなろう。
今回は専門用語を使わせてもらいたい。見た瞬間に一瞬で眠くなるだろう。だが一回覚えれば一生使える知識だ。頑張ろう!
強い『こり』
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γ運動ニューロンとα運動ニューロン亢進
(運動神経)
*α運動ニューロン…直接筋収縮
*γ運動ニューロン…筋紡錘、Ia線維を介して筋緊張
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脳に痛み信号
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脊髄に痛み信号
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C線維、Aδ線維促進
(感覚神経)
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乳酸やブラジキニン(発痛物質)貯留
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筋の解糖系で無酸素代謝進行
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酸素供給の低下
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血管圧迫
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筋線維の持続的収縮
(不良姿勢、デスクワークなど)
ざっと専門用語を入れて治療家っぽく説明するにはこれが一番カッコいいと思う。
『こり』や『筋硬結』による痛みはこのようなメカニズムである。
よく患者さんから「なんで凝るんですか?」と聞かれたら「姿勢が悪いからですよ。」なんてつまらない返しをしないでもっと専門家らしく言えるようになろう。
患者は何も知らない。真に理解している人はほとんどいない。今後長い時間を『こり』や『硬結』と闘うことになる。敵の正体を知って是非多くの人を救ってもらいたい。