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はじめのごあいさつ


はじめに

これから連載で、スマホ一つ、1日5分でエンジニアのスキルを高めることができるWebサービス「Lichter」に関する記事や、関連するAI技術等に関する記事等を執筆していこうと思っています。
LIchterに関する内容は以下のプレスリリースをご参照ください。


Lichter = ドイツ語で「灯台」を意味し、その名前にはエンジニアのスキルアップをサポートし、キャリア形成に至るまでの道標になるように・・・ というような思いをこめています。
こちらの連載では、Lichterの効率的な使用方法や、今後のビジョン等、サービスを使用しているだけでは気づくことができないような内容について解説をしていきます。

まずはLichterの開発に至った経緯をお話するために、Lichterのメインの開発者でもある私について簡単にお話をさせていただきます。

Lichterの開発者、天について

それでは、開発者の経歴と、Lichterの開発に至った思いについて簡単に解説させていただきます。

私は、江口天(えぐちたかし)と申します。周りからは天(てん)と呼ばれることが多いです。

東京大学大学院修士課程を修了した後、新卒でNTT情報通信研究所に勤務し、その後、ヨーロッパに渡り、ドイツ、ミュンヘンでマイクロソフトに勤務をし、オフィス製品の検索エンジンの開発を通して、自然言語処理エンジニアとしての知見を得ました。

その後、カナダでの音声認識アプリ開発プロジェクトを経て、日本に帰国し自身の会社であるMDIU社を設立し、AI・DXのコンサルをメインにビジネス展開する傍ら、今のLichterの元になるAIサービスの研究開発を行っておりました。

自然言語処理エンジニアとして長く経験を積んでいく中で、AI技術の本質のようなものが見えてきて、自身がエンジニアであった事もあり、エンジニアのスキル可視化のような漠然としたテーマにAIで答えを導いてみたいと感じた事が、Lichterの開発の動機です。

MDIU社は2022年に株式譲渡によりクロス・マーケティンググループに加わる形となり、そこから本格的にLichterの開発がスタートし、ようやく2024年8月1日にサービスをリリースすることができました。


Lichterのコンセプトについて

それでは、改めてLichterのコンセプトについて解説を行い、本記事を締めくくりたいと思います。
Lichterのコンセプトは繰り返しになってしまいますが、「エンジニアのスキルを可視化する」という事にあり、ユーザはそれを測定するために日々のワークアウトに取り組みます。

能力のあるエンジニアかどうかを見極めるのは現実世界でも非常に難しく、そのため、せっかくエンジニアを採用しても実プロジェクトでは上手くいかなかった・・・ 等という事例はエンジニアの採用を担当された方であれば誰もが一度は経験があるのではないでしょうか?

日本企業の一般的なエンジニアの採用面接では、書類審査と数回の口頭面接だけで採用が決まってしまうことが大半だと思います。しかしこれでは到底そのエンジニアの真のスキルを測定する事などできず、それが実プロジェクトへの参加での乖離を生む原因の一つになっています。

これは私が海外のマイクロソフトで働いていた時の実体験ですが、特にアメリカ企業はエンジニアの採用には非常に厳しく、口頭の面接を行うだけで採用を決めてしまう・・・ というような真似はせず、面接中にコーディングの問題を出し、それをエンジニアにその場で解かせる・・・ というようなコーディング面接が一般的であり、採用を勝ち取るためにはエンジニアは英語でこの面接を5回、6回、場合によっては10回以上受ける必要があります。

こういったスタイルの面接ではまずチートする事はできず、例えば職務経歴書でコーディングに自信があると書いていても、すぐにそのエンジニアのコーディング力を見抜く事ができますし、英語が得意と書いていても、面接はそもそもアメリカ人と英語で行うことが前提なので、絶対にごまかす事はできません。

勿論、コーディング面接だけでエンジニアに必要な全てのスキル測定を行える訳では無いですが、少なくともエンジニアのコーディングスキルや、周辺のテクニカルスキルのレベルを把握する事はできるため、効果的な面接方法には違いありません。実際にコーディング面接を突破したエンジニア達は皆非常に優秀でした。

ここまで書いてきてお気づきになったかと思いますが、Lichterはまさにこの時の私の体験が開発のモチベーションになっています。アメリカでは実際に、コーディング面接を支援するためのサービスが沢山あり、エンジニアのスキル評価をする仕組みがかなり整っています。そういったサービスを実際自分も利用し、そこからヒントを得て、AIの力でそれをより効果的に、効率的にサービスに落とし込もうとしているのがLichterです。

Lichterはまだ初期段階なので、機能的には十分とは言えませんが、今後時間をかけて確実にエンジニアのスキル可視化に役立つサービスにしていくので、皆様ご期待ください。

またLichterに関連する情報は本noteで積極的に発信していきます。


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