アプリでみる日本のガラパゴス化

お読みいただきありがとうございます。
最近、ワクチンの作用のせいかちょっと寝起きが悪いLicenseです。
(ここでもコロナのせいにしちゃう!(笑))
早くねて、しっかり睡眠をとり、早く起きるという習慣をつけるようにあしないと…。
さて、本日は「アプリでみる日本のガラパゴス化」について書こうと思います。

ガラパゴス化ってなに?

考察の前に、まず、「ガラパゴス化」の定義について確認しましょう。
簡単に言うと、「その技術は、日本だけに通用するけど、他の国とはちょっと違うよね」という現象のことを指します。

例えば、ケータイのお話は有名ですね。
別名「ガラパゴス・ケータイ」、いわゆる「ガラケー」です。
日本国内で、独自の進化を遂げていったものです。
ボタンが多かったり、多機能だったり・・・といった特徴を持ちますが、
これは海外ではスタンダードではないようで。

ほかにも、「ゲームの課金」があります。
実は、欧州では、スマートフォンゲームに対する課金を抑える法律や仕組みが整備されてきています。

しかし、日本はそれとは逆の方向で、
「いかに多くユーザーから課金してもらえるか」ということを競うように、
どんどんゲームの演出がすごいものが増えてきています。
(ぼくのとある友人がバイト代をゲームにつぎ込む、ということを話すくらい…。)

このようなことからみえてくるのは、
「製品」だけでなく、「市場」のことにも
「ガラパゴス化」が顕著に現れている、ということです。

アプリでみてみよう

では、アプリという「括り」でみるとどうでしょうか。

まず、日本国外にでると日本で使えていた当たり前のサービスが
いくつか利用できなくなります。

例えば、メルカリ。
海外で操作ができないため、日本にいる家族に出品作業ややりとりを任せないといけなくなります。

そのほかにも、Paypayもそうです。
Paypay内で行えるお金のやり取りや投資などは、海外では行えなくなります。(出国前に、対策をしておいてください!)

また、UNIQLOやDocomo系のアプリ、
radikoも利用ができなくなってしまいます。

もちろん海外でも契約しているケータイの会社とのやり取りが必要になることもありますし、最近ではフィンテック事業やクレジットカード事業といった重要なところも占めています。

それにも関わらず、利用明細がきちんと確認できないことや家族に送金するといった作業を行えないということは本当に不満が募ることです。

UNIQLOは世界展開をしているのですが、日本のアプリが使えません。
欧州版のアプリを取得する必要があります。
これはこれで「せっかく日系なのに…」と、少しさみしい気分になってしまいます。

radikoが使えないのはエリア外なのである種仕方ないですが、
日本のニュースの取得に少し影響が出てしまいますよね。

このように、いかに日本が「日本独自路線」を貫いているかが、
アプリからでも垣間見ることができます。

世界はどうなのか?

世界的にみると、多くの国で採用されているアプリやサービスはたくさんあります。
例えば、GAFA系のアプリはその代表例ですね。(もちろん日本でも利用が可能ですから。)
また、AirbnbやUberなどのプラットフォーム系も、
もちろんどの国でも基本的に利用可能です。

そのほか、欧州や米国、オーストラリアに展開しているアプリやサービスもたくさんあります。(LieferlandoやFREENOW、booking.comが有名です)

このように、いわゆる「世界標準」をうまく欧米系の企業は
つくりあげています。

しかし日本は、「内向きな」政策重視ですから、
「いかに国内市場を開拓するか」という方向に向いているわけです。

時代は国際化に進んでいますし、いまは技術の進歩で「プラットフォーム型ビジネス」が勝利していくという構造に切り替わってきました。

その中で、日本の企業は「アセットの提供者側」として土俵に立ち続けるか。

それとも、アセットとプラットフォームを同時に多国間で提供していくという方向に切り替わるか。

そもそも新しい領域のプラットフォーム側のプレーヤーとして戦うのか。

もちろん語学的な壁などさまざまな他の要因も挙げられますが、
まだまだ日本が世界で活躍し、主要な分野で世界標準となれない可能性が
無いわけではないと思います。

独自の市場だけで食べていける時代はもう終わりを告げてきています。
それは人口の減少からみえてくることです。

そもそも日本は第2次世界対戦前の人口が、おおよそ7000万人ほどの国でした。

それが、戦後の経済的な成長によりどんどん人口増加が加速し、1億人を突破したわけです。

いわはそのときに生まれた人たちを中心に高齢化し、亡くなられていくわけですから、その「人口ボーナス」の反動がきているというわけです。

その時代(戦後)は、その時のやり方、すなわち「国内の市場をどんどん開拓していく」というやり方が正解であったわけですが、それをずっと引きずるということはできません。

いまは、「国内もほどほどに、海外にも出ていく」という方向で相対的に成長するためには正解なので、そちらに切り替えなければなりません。

日々すぐにルールが変更される世界で、日本のことしか知らず、世界を知らないということは本当に「リスク」でしかありません。

どうか、コロナの後にさらに「日本の内向き志向」が
進んでいかないことを祈るばかりです。

*閑話ですが、「経済成長著しいとき」(=つまり戦後の経済成長期)に、「新しく挑戦することを応援する文化」が日本に根付かなかったのはなぜだろうという疑問を持ちました。
これに関してなにか意見や考えがある方はコメントいただきたいです。

今日もおよみいただき、ありがとうございました!
あなたの日々が、素敵なものになりますように。


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