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Libryに入社し6か月経って思うこと-剣護身術の影響編-

前の記事で、「ビジョンに共感できる上に、ビジョンとサービスが地続きになっている、きれいな相似形を成している」という理由でLibryへの入社を決めたと書きました。
もちろん本当のことですが、すごく迷ったのも事実です。

というのも、転職活動の結果、Libryの他にもう一社から内定を頂くことができました。
その会社の企業理念もLibryと同様に素晴らしく、私が内定を頂いたポジションは新規事業企画のスターティングメンバーで業務内容も非常に魅力的でした。
ぶっちゃけ、オファー頂いた待遇も物凄くよかったです笑。

にも関わらずLibryへの入社を決めたのは、2020年頃から習っている護身術の影響が大きいです。
この記事ではその影響について書きたいと思います。

私が習っているのは剣護身術(つるぎごしんじゅつ)といって、代表のヒーロ黒木さんが日本武術を基に考案した独自の技術体系を持っています。
その名の通り、剣術の理合が活かされています。

剣護身術では、「負けない戦い」を理想としています。
「試合に勝つこと」でも、危機に瀕して「相手に勝つこと」でもありません。

護身術を使わなければならないような危険な場面においては、負けることは最悪の場合「死」を意味します。
そして、勝つことを目的に戦うと、体格や身体能力で勝る相手にはどうしても負けてしまいます。
仮に勝つことができたとしても、法的・社会的な制裁が待っている可能性があります。
なので護身術として「負けない戦い」を理想と考えるのです。

実際、剣護身術の技術体系は、この理想に基づいて作られています。
初心者はまず、危険な場所や人物に近付かない心構えであったり、非常時にも冷静に対処するための呼吸法を学びます。

技についても、誰にでもできる動き、最小限の動きで危険を回避し、やむを得ない場合に限って自分も相手も傷付けずに制圧するための鍛錬をします。

Libryのビジョンとサービスが相似形であるのと同様に、剣護身術の理想と技術体系は相似形を成しているのです。

ビジョン自体にも近いものがあります。
Libryのビジョンは「一人ひとりが自分の可能性を最大限発揮できる社会をつくる」ことですが、剣護身術では身体を合理的に使うことで、元々備わっている力を引き出す=「潜在能力を解放」します。
稽古を続けていると「これまでどれほど無駄な力を使っていたのか」ということや「自分の身体にはこんな力があったのか」ということに気付き、力まなくても技が使えるようになります。
まさに身体の潜在能力を解放し、可能性を最大限に発揮する道を歩んでいる感覚です。

更に「人類の財産」というものに関する考え方も、Libryと剣護身術では似ているように思います。

Libryは、教科書・教材の出版社のコンテンツをデジタル化して提供するプラットフォームです。
各出版社のコンテンツは、それぞれ工夫を凝らして作られ、歴史を持ったまさしく「人類の財産」だと思っています。
私は元々読書が大好きなので、ネット社会で紙の出版物が人の目に触れ難くなり、雑誌が廃刊や休刊に追い込まれるなど、どの出版社も苦境に立っているという事実を心苦しく思っていました。
ネット上にどれほどコンテンツが溢れようと、質において出版社のコンテンツは決して引けを取らない、と考えているからです。

Libryの選考を受ける中で、コンテンツ部の部長を務める寺内さんのインタビュー記事にもある通り、Libryは教育という業界において出版社のコンテンツをデジタル化することで、出版社がより良いコンテンツづくりに集中できる環境を維持する会社なのだと思いました。

剣護身術も同様に、黒木代表が学ばれた日本の古流剣術・柔術という「人類の財産」を現代的にアップデートして使っています。
その結果、上記の通り極めて実戦的な護身術になっているのです。

「人類の財産」は当然守るべきだと思いますが、「守ってあげなきゃいけないか弱い存在」と考えるのではなく、「工夫によって強みを発揮することで役に立つもの」と捉える点で、Libryと剣護身術は共通しているように思えてなりませんでした。
その発想が逆説的に「守る」ことに繋がるのだとも思いました。

こんな調子で、剣護身術を学んでいた私はLibryとの縁を強く感じており、入社することは心の中ではほとんど決まっていたのですが、もう一社の誘惑を断ち切ることができずにいました。

そんな時に後押しして下さったのも、他ならぬ黒木代表です。
稽古前、二つの会社の間で揺れ動いているということをご相談した(上記の思考プロセスはお伝えしていない)ところ、ほとんど間を置かずに「Libryは清水君の人生の質を上げてくれるはず」と言って下さったのです。

黒木代表のお言葉で、引かれる後ろ髪を断ち切り、Libryに入社することを決めたのです。
結果的にLibryに入社して本当に良かった、というのは前の記事でも書いた通りですが、次の記事ではそろそろCEOの後藤さんのことを書きたいと思います。

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