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【北米エンタメニュースまとめ】Crunchyrollが一部地域で月額料金値上げ、「MANGA Plus」のユーザーアンケート結果公開、NYCでWebtoonの展覧会

日々の北米エンタメ市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。


業界ニュース

Comikey、「異世界ありがとう」をスペイン語などで配信

海外市場向けマンガプラットフォーム「Comikey(コミッキー)」の取り組みです。すでに英語版が出ている「異世界ありがとう」について、スペイン語など配信言語を増やす方針とのこと。
海外進出というと、英語や中国語が注目されやすい(そしてこのnoteでは北米を中心にニュースをピックアップしています)が、リーチできる人口や日本の漫画ファンの規模を考えると、スペイン語やポルトガル語もかなり重要です。Comikeyはそのあたりをカバーしていくとみられます。


Crunchyroll、「幽遊白書」30周年記念のブルーレイボックスを発売

Crunchyrollは2023年1月、「幽遊白書」の30周年を記念してブルーレイボックスを発売します。英語圏でもまだまだ根強い人気があることがわかります。


Crunchyroll、一部地域で月額料金を引き上げ

Funimationと合併したCrunchyroll。あくまで地域ごとの価格差の是正ということですが、一部地域で月額料金の引き上げに動いています。合併で市場の独占率が上がりましたから、こういう動きをしやすいということでしょうか。


NYPLが選ぶ秋の必読書に「九龍ジェネリックロマンス」など選出

日本マンガの蔵書も充実しているニューヨーク公立図書館。2022年秋の必読書を選んだ中に「Adults」と「Teens」向けで日本の漫画の「九龍ジェネリックロマンス」などを選びました。


世界を“獲りに行く”「チェンソーマン」、アニメ業界に大革命を起こす?

とうとう世界中で放送・配信が始まったアニメ「チェンソーマン」。作画のすごさなどはもちろん、制作スタジオのMAPPAが単独出資ということでアニメビジネスの観点からも注目を集めています

で、その「チェンソーマン」の翻訳です。ほかの言語に訳すときはどうしてももとの言語の意味が失われてしまうことがあるのですが、チェンソーマンでは英語訳を巡って「失われているのか」「それとも意図通りなのか」、レディットで議論になっています。これ読んでいて思ったのですが、翻訳のときにかなり原作者に意図を聞かないと難しいですよね。どこまで原作者に意図を確認しているかは不明ですが。

海外の漫画ファンってどんな人?「MANGA Plus」のユーザーアンケート結果を公開してみます

これまた貴重な海外市場に関するアンケートです。日本の漫画産業の中で集英社の「少年ジャンプ+」が質量ともに海外展開の先陣を切っていることは間違いないのですが、その少年ジャンプ+そのものによる海外の漫画ファンへのアンケート結果です。集英社が運営する海外向けアプリ「MANGA Plus by SUEISHA」のユーザーには限られますが、海外漫画ファンの実像が見えてきます。正規版の翻訳への満足度が高いのはうれしい限り。「MANGA Plus」の利用者が多い地域のランキングも出ています。フランスを上回ってタイとインドネシアが入ってきているのが興味深いです。


ニューヨークのギャラリーで韓国Webtoonの展示会

市場を拡大し、ファンを獲得している韓国発のWebtoon。そのファンを一段と広げようという取り組みの一環としてニューヨークのギャラリーでWebtoonの「"Bang! K-webtoon,"」というタイトルの展示会が開催されます。韓国内外で人気の3作を取り上げるもよう。フルデジタルのWebtoonをどうギャラリーで展示するのかも気になります。

「進撃の巨人」の作者、諌山創氏 AnimeNYCに登壇

コロナ禍による行動制限が徐々に緩和され、海外のコミコンに参加する日本人のクリエイターも増えています。その中で、「進撃の巨人」の作者がニューヨークのコミコンに参加するというお知らせが。これは人を集めそうだなと思いました。(というか、日本でもあまりイベントに参加されないですよね?)作品そのものは完結したので日本ではなかなか話題になりにくいですが、海外ではまだまだ熱は冷めていないようです。


テクノロジーニュース


コナミ、メタバース市場に参入か Web3関連の人材を募集


ワーナー、「ロード・オブ・ザ・リング」をWeb3体験に

ワーナーブラザーズのWeb3関連の動きです。版権を持つ「ロード・オブ・ザ・リング」の世界観をWeb3で楽しめるサイトを開設しました。

すでに10/21からNFTも買えるようになっています。NFT市場は値上がりを見越した売買が一服していますが、こうしたコンテンツを結びついたファン体験を拡張するNFTはまだまだ生き残りそうです。


ディズニー、ディズニーミュージックの100周年を記念したWeb3体験立ち上げへ

こちらはディズニーのWeb3関連の動きです。プラットフォーム企業と組み、ディズニーミュージックのためにWeb3体験のできるサービスを立ち上げたとのこと。


コミコン、Web3とポップカルチャーをミックス

Web3体験は少しずつポップカルチャーに浸透してきています。こちらの記事は、2022年に開催されたニューヨークのコミコン(NYCCですね)で、ブースを出展したグッズ展開企業の中には、NFTやVRをファンへの体験に組み込んでくるところも。NFT保有者には優先してパネルやサイン会に参加できるようにするという取り組みもあったようです。コミコンはもともと、グッズ販売やクリエイターとの出会いなど生の体験を売りにしていますが、ここにどうデジタルを組み込んで生の体験をもっといいものにしていくか各社が問われそうです。


KLab、「キャプテン翼」を題材にしたWeb3ゲームを立ち上げ

追加

この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

記事に取り上げられていた「IMART」、配信で見ましたがどれも面白かったです。今回はWebtoon関連のセッションがあり、韓国や中国の関係者から聞ける現地の生の情報は今後の日本市場を考えるうえで参考になりました。

今週はここまでー。引き続きよろしくお願いします。

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