見出し画像

【北米エンタメニュースまとめ】スポティファイが「アニメハブ」をリニューアル、「太鼓の達人」北米進出、AnimeNYC開催、ガンダムがニューヨークに出動

日々の北米エンタメ市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。


スポティファイ、アニメ関連コンテンツにアクセスできる「アニメハブ」をリニューアル

日本アニメの海外進出の恩恵を受けている市場のひとつが音楽市場です。アニメ配信とともに、一緒に海外のファンに受け入れられているのがアニソンです。そうしたアニソンの人気で、配信サービスでもアニソンへのアクセスが増えているもよう。その中でスポティファイはクランチロールと組んで、「アニメ」と検索すると公式が作成したプレイリストやポッドキャストにアクセスできるサービスを刷新しました。年代ごとにアニソンを編集したプレイリストもあるそうです。スポティファイ上でのアニソンの再生回数も増えているようで、日本以外ではアメリカ、インドネシア、ブラジルなどでの再生回数が多いそうです。


「太鼓の達人」ゲームセンター版が北米に進出するワケ

ここにもアニメの波及効果が出ています。日本のゲームセンターで人気の「太鼓の達人」の海外進出について。今は東南アジアが中心ですが、今年から北米にも進出するとのこと。北米進出の背景には。ファンからの要望に加え、日本のアニメ・音楽の人気の高まりがあるそうです。


アニメ「火垂るの墓」、Netflixで配信へ

根強い人気のあるアニメ「火垂るの墓」。満を持してNetflixで配信が始まります。残念ながら日本からはアクセスできませんが、作品の良さが世界に広がってほしいです。


ホラー週間、漫画はダークサイドに向かう

北米の漫画市場で、ホラーマンガの存在感が高まっています。バトルや冒険中心の少年漫画だけでなく、ホラー要素の入った作品が売れてきているとのこと。「ベルセルク」含め日本発のダークファンタジーは北米市場でも一定の存在感を得てきているようです。伊藤潤二先生の作品がヒット作となったことも出版社にホラー市場に目を向けるきっかけになっているそうです。


マンガレビュー:ヒロアカはヒロイズムを再定義した

https://www.comicsbeat.com/my-hero-academia-ending-review/

人気作「僕のヒーローアカデミア」が本誌での連載を終えました。アメリカンコミックのヒーローに造詣が近いこともあり、北米ファンも多い作品です。完結にあたり複数レビューが出ていたのですが、こちらが北米ファンの受け止めのひとつとして非常に秀逸でした。(最終回のネタバレがあるのでご注意ください)

このレビューの筆者は、最初はピンとこなかったものの、カレッジでのプレッシャーやコロナ禍のストレスを感じていたころに改めてみたとき、「漫画が手を貸してくれた」とのこと。社会に対する私たちの責任について考えさせてくれたという点で、より人生に対する幸せを感じさせる結論だったと指摘しています。


「はだしのゲン」中沢啓治さん、米漫画賞で「コミックの殿堂」受賞

原子爆弾の怖さを描いた「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さんがアイズナー賞の「コミックの殿堂」に選ばれました。「はだしのゲン」は24か国語に翻訳されているそうです。


フランスの漫画賞「ケ・デ・ビュル漫画賞」ノミネート作品一覧

日本の漫画も相当間口が広いですが、フランスの漫画、バンド・デシネも相当間口が広いです。その幅広い作品をいろいろな観点から評価する賞があるようです。こちらは海外コミックスのブックカフェの方が賞にノミネートした作品のストーリーを紹介してくれています。きっと響く作品があるはず。


「#DRCL midnight children」など第1回アメリカン・マンガ・アワードを受賞

専門家の投票による第1回アメリカン・マンガ・アワードが発表されました。「Best New Manga」は坂本眞一先生の「#DRCL midnight children」、Best Continuing Manga Seriesは九井諒子先生の「ダンジョン飯」。「Best New Edition of Classic Manga Series」は、矢沢あい先生の「ご近所物語」。矢沢先生からはメッセージも寄せられました。


AnimeNYC開催 新たな翻訳作品の発表も

8月25日まで、東海岸でも規模の大きいアニメ・コンベンション「AnimeNYC」が開催されました。今回も新旧様々な日本の作品の翻訳化の発表やコンサート、企業のパネル発表などが行われました。

個人的には私が好きな「Pet Shop of Horrors」の翻訳が決まったことです。日本ではマイナー作品ですが、少なくとも英語圏では喜んでいる人が多かったのでこういうファンタジーというかホラーっぽい作品が好きな人まだまだいるのだろうなと思いました。

あともう一つのサプライズは、江口寿史先生の「ストップ!! ひばりくん!」の翻訳版がでること。ひばりくんていまでいうとクロスドレッサーなのですかね?

コンサート、今年はCreepyNutsでした。



GIKIDS、映画「ルックバック」の北米での上映権を獲得

藤本タツキ先生原作のアニメ「ルックバック」の北米上映が決まりました。最近、日本のアニメの北米上映で存在感を高めているGKIDSの配給なのできちんと届きそう。


米野球団ジャイアンツ「AnimeDay」を開催

先日、米国の野球チーム、ドジャーズがVtuberのホロライブプロダクションがコラボしましたが、こちらはサンフランシスコ・ジャイアンツが「NARUTO」とコラボし、AnimeDayを開催するとのことです。コラボジャージは発売されるようですが、どんなイベントをやるのか。ぜひラーメン出してほしい。そろそろ北米のアニメ市場も、「日本アニメファン」以外にアピールするときに来ているのかもしれません。


「マッシュル」、米国でベアード・パパとコラボ

これは二重で驚いたのですが、まず米国でシュークリーム店の「ベアード・パパ」が出店していること、さらにその店舗がアニメ「マッシュル」とコラボすること。マッシュルにちなんだフレーバーも出るそうです。いわれてみると、これまでコラボしていなかったのが不思議なくらいマッチするコラボです。


韓国Webtoon産業協会、インドとのプラットフォーム企業と提携

やっぱり次はインド市場ですかね。韓国のWebtoon産業協会がインドのWebtoonプラットフォーム企業Dashtoonと提携を発表しました。インドはいま、Crunchyroll含むアニメ配信企業が市場を開拓し、アニメ・マンガ産業が興ろうとしています。この提携も、韓国のWebtoon作品のインド進出を後押しするものと思われます。インドの課題はまだまだ平均所得が低く、価格設定をほかの国より低くしなければいけないところですが、かつての北米やアジア市場のようにこれからをみせると投資しておきたい市場といえそうです。


アメリカ人漫画家のジジ・ムラカミさん 外国人が描く漫画はどんなもの?

いま日本のアニメ・マンガの多くは日本の漫画家と編集者が作って発信していますが、もう長いこと発信してきたことですでに読み手がクリエイターになりつつある。その事例の紹介のひとつです。是非日本のコミケにも来てほしいというか持ち込みしてほしいです。


ガンダムがニューヨークに出動 限定アイテムも

AnimeNYCにあわせてでしょうか、機動戦士ガンダムの特設ブースがニューヨークに登場しました。ガンダムはプラモデルを中心にコロナ禍で人気が高まり、北米のコミコンではプラモデルを組み立てるワークショップが開かれています。これらはすべてバンダイの地道なPR活動があったからこそ。プラモデル人気に、アニメもあわさり、相乗効果を生んでいます。この調子でどんどんガンダムIPを広げていただきたいです。


追加
この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。


興味深いのはインドネシアの状況です。ほぼ同時に日本でヒットした作品が読まれているようですが、今後少女漫画や過去の日本の名作が広がる余地があるのか気になります。

今週はここまでー。引き続きよろしくお願いいたします。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集