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【北米エンタメニュースまとめ】インドで「メラ!メラ!アニメ・ジャパン!!」開催、米一部学校図書館で「暗殺教室」を一時的に撤去、有毒なファンダムとの闘い

日々の北米エンタメ市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。


コミックファン、World Webtoon FestivalComicsのためにソウルに集結

Webtoon市場の伸び悩みがいろいろなメディアで伝わっていますが、韓国政府のWebtoon育成の方針は変わっていないもよう。韓国・ソウルでは、World Webtoon FestivalComicsが開かれ、多くのファンを集めました。

韓国発の縦読みウェブ漫画「ウェブトゥーン」が大失速

こんな記事もありますがWebtoonにはぜひ踏ん張っていただきたいです。

インドで「メラ!メラ!アニメ・ジャパン!!」開催

各社が次の拡大市場とみているインド。そのインドのニューデリーで、日本の漫画、アニメなどを楽しめるイベント「メラ!メラ!アニメ・ジャパン!!」が開催されました。アニメ関係だけでなく、日本企業のブースも多く盛り上がったもよう。是非続いてほしいです。

ドイツ:マンガとグッズが盛況=公共放送報道

ドイツのコンベンションなどでアニメ関連のイベントへの参加をサポートされているKatahoさんのリポートです。欧州で日本のアニメ・マンガというとフランスをイメージしやすいですが実はドイツはいま、日本関連コンテンツが急速に広がっている国のひとつ。いろいろな都市でコンベンションが開催されています。そして書店ではマンガの売り場が広がり、アニメ関係のグッズが売れていく。かなり日本と似た環境が生まれてきているようです。


スポーツ選手やラッパーも「アニメ愛」語る

海外で日本のアニメの配信を手掛けるCrunchyrollに聞く最近の日本以外のアニメファン獲得のトレンド。実写版「ONEPIECE」からアニメに入った人がいるというのは面白いです。映画やテレビの批評家がアニメに注目し始めているというのはいい傾向だと思います。


ノースカロライナ州のカウンティ、「暗殺教室」を学校図書館から一時的に撤去

先日「佐々木と宮野」が米国内のカウンティの委員会からの申し出で学校図書館で扱えなくなったことをお伝えしました。こちらは「暗殺教室」について同じ申し出が別の州のカウンティであったことで、学校図書館から一時的に撤去されたことを伝える記事です。今回は学校が内容が不適切だと不満を伝えたとのことです。銃とかライフル、毒を使っている描写や先生を殺そうとしている描写がだめだそうです。ちなみに「暗殺教室」はすでにフロリダ州のカウンティで学校図書館から撤去されています。結構いろいろな州で撤去のターゲットにされているみたいですね。


マンガサブスクサービス「Azuki」創業メンバーインタビュー

米国でアニメの配信といえばほぼCrunchyrollが一強ですがマンガの配信となると、様々なサブスクリプションサービスがあります。Azukiはそのひとつで、中堅出版社の作品の配信を月額料金制で配信中。現在英語圏ではアクションマンガの人気が急上昇していますが、女性向けマンガやロマンス作品にも力をいれたいとのこと。


「魔法少女ダンデライオン」英語版をVIZMangaで配信開始

日本での連載開始直後から「魔法少女もの」ということで話題になった「魔法少女ダンデライオン」、VIZMangaのアプリで配信が始まりました。この短期間で翻訳者を確保し、配信にこぎつけられたのはすごい。どういう座組でやったのか聞いてみたいです。


マンガを観る体験 欧米におけるマンガ展示の変化

小田切博さんによる、欧米のマンガ展示の変遷についてです。アメリカでもヨーロッパでもマンガをテーマにした常設展示施設が増えているとのこと。欧米のマンガ展示は、日本文化の研究の文脈から出ているものもあって、興味深いのですが、コミックそのものの展示となればそれもぜひ見てみたいです。欧米のミュージアムの情報もあり。


『みんなで翻訳』、3年で累計売上15億円を突破


これ純粋にすごいなと思いました。クリエイターと翻訳者をつなぐプラットフォームで主に同人誌をターゲットにしています。売れた分は貢献した人にシェアされるとのこと。出版社の手掛ける作品にもサービスを広げるとのことで、中堅の出版社は海外展開しやすくなるのではないでしょうか?


「ウマ娘」、米競馬の祭典とパートナーシップ


第一印象が「『ウマ娘』儲かっているのだなー」だったのですが、きっとアメリカの競馬の祭典の運営元との提携というのはすごい大きなことなのだと思います。ウマ娘、最近出てきたIPの中で成功が続いているもののひとつだと思います。


OPと呪術廻戦のリアルイベント、米ユニバーサルスタジオへ

ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドが開催する『UNIVERSAL FAN FEST NIGHTS』で、「ONE PIECE」とTVアニメ「呪術廻戦」をテーマにしたリアル・エンターテイメントが開催されるとのこと。USJで開催されているのはONEPIECEのショーと呪術廻戦のアトラクションなので、そのままいくのでしょうか?気になります。


米国で『地縛少年花子くん』はなぜ売れる?──グローバル化するマンガの可能性

マンガのデジタル配信を支援するコミチの代表の方のリポート。確かに「地縛少年花子くん」は米国では意外な人気なのですよね。萬田さんは、アーティスティックな絵柄がファンを引き付けた要因ではないかと分析されています。


「KodanshaHouse」、NYCのSohoにオープン

期間限定ですが、講談社のマンガを紹介するポップアップショップがNYCのSoho地区にオープンしました。すごいかっこいい。


日本の「マンガ」を英訳する翻訳家が語る難しさと面白さ

このまとめでも何回か触れてきたマンガの日本語からほかの言語への翻訳でキーになる翻訳家。その翻訳家の方のインタビューです。もともと企業翻訳から転身されたとのことで、言葉遊びを好むマンガの翻訳の難しさを指摘されています。「マンガに描かれた文化や慣習を読者に理解してもらえるように翻訳することをとても大切にしている」ということなので、こういう翻訳家の方をみつけられれば作品の面白さも十二分に伝わると思います。


有毒なファンダム:ハリウッドはいかに攻撃的なファンに立ち向かっているか

コンテンツの設定や物語が自分の思い通りでないときに、作り手や演者に暴言をはくような「有毒なファンダム」について、ハリウッドがいかに悩み、対処しているかをまとめた記事です。世界中にファンを持つハリウッドコンテンツだからこそ、その反応も大きいよう。これから多くのファンを獲得しようとしている日本のアニメやマンガも、これらにさらされることになるかもしれません。(もしかしたらすでに影響を受けているのかも)

追加
この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

『KADOKAWA統合報告書2024』の読解、読みごたえがありました。AI翻訳や、UGCサービスの開発など、これからどの方向に向かっているのかすごく見えてきます。私がよくニュースや口コミをみているAnimeNewsNetworkもKADOKAWA傘下なのですよね。ここのフォーラムとかがもっと盛り上がる仕組みになるといいなと思います。


今週はここまでー。引き続きよろしくお願いいたします。


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