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すべての国語好きのみなさまへ | 『世界の読解可能性』

とある人から「沢山本を読む人」として聞いた人がSNSで再版を喜んでいた本を
少し前に本屋さんで注文して、今日届いた
月桃までの道程はスキップしちゃいそうになった

「世界」を「読解力」で解くという魅惑的な視点
国語好き特有の 活字欲がざわざわする文章
この歳になっても読んで面白い 所謂説明文に出会えるとは

この願望と比較できるのは、神自身が食べられるものであってほしい、食べてしまえばあとかたも残らないが、食べた私にすべて吸収されるという直接の親密性を願う願望、つまり儀礼としての受肉願望ただ一つである。

『世界の読解可能性』ハンス・ブルーメンベルク :著(山本尤/伊藤秀一 :訳)

己の読解経験で生きる すべての人々に届いてほしい言葉たち
本日わたしに受肉いたしました

あーだこーだほにゃほにゃほにゃ、とはいったい何なのか。
このような疑問はどーとかこーとかほにやほにゃほにゃとして、
その成果のすべての奥底に沈殿している。

月桃店主の独断と偏見に拠る必要部分のみ抜粋、編集

この、とか、その、とか、つまり、とか、すなわち、とか
どんどん続く
なのに
長い一文の中には、あってもなくてもいい文章が小難しそうに飾り付けられている
"国語のテスト用読解力"のある人はここを読み飛ばすのが上手いんだろうなあ
と、過去の自分の能力を理解も出来たりした
多分副産物だけど(これまで計算だったら震えちゃう)

それでいてもなお、著者の訴えは一貫している

まだ読み始めたばかりなのにすぐに出版元の書店ページを探した
月桃からも皆さまのもとにお届けできれば
と願いながら読み進めている

ちなみに、
この本を注文した いつもの本屋の店員さんに初めて話しかけられた
「これ、どんな本なんですか、読み終わったら感想聞かせてください」
嬉しくて挙動不審だったけれど
この本はあの店で買った意味があると思う理由になった

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