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15冊目: 宇宙から学ぶユニバソロジのすすめ

はじめに

数ページ読んだところからワクワクが止まりません。この本こそが私の求めていた一冊かもしれないと期待が高まります。

宇宙から地球を見たとき、筆者の中に浮かんだ一つの考え

「地球はあるようにある。全てを含んで、あるがままにある。」

そしてそれが確信に変わったとき、「私たち人間が何者で、どこから来て、どこへ行くのか。」その問いへの回答が、今生きている意味が見えてきたらしいです。

ユニバソロジのススメ

ユニバソロジとは筆者である毛利衛さんが作った[ ユニバースと学を意味するlogy ]の造語です。そして本書の中では生きる意味を追求するための気づきや方法について書かれています。

  • 自分の中のアタリマエに気づく

  • 多面的に全体を捉える

  • 宇宙の普遍性と生命の普遍性

  • 生命のつながり

生きる喜びとは

生きる喜びは生命のつながりの中にある。個が持てる能力の全てをかけて挑戦する。その挑戦が生命のつながりに関わるものである限り、生きる喜びは生まれてくる。
毛利衛

まず自分が生きる。そして他者と生きる。そして生命を次の世代につなぐ。

「生きる」とは他者と空間的につながる、そして後の世代と時間的につながるの二つの意味がある。

生き延びるということ

死と隣り合わせの環境で訓練を積んだ筆者。生きることとは、死ぬこととは。1人だけの人生で見れば「死」とは、とても儚いものに思えるけど、そこにはこれまで地球に生命が誕生してから40億年もの間、受け継がれてきた命のつながりがある。そして何としてでも生き延びるという生物たちの「意志」がある。

生き延びるということの前提には、変化する環境に適応することがある。
毛利衛

生命をつなぐ

生命のつながりは「挑戦→多様化→繁栄」というサイクルによって紡がれていく。
毛利衛

新しい環境で生きるためには挑戦が必要。生死をかけたギリギリの挑戦をして初めて、適応することができる。適応に成功した「個」が生存の基盤を築き、子孫を残し持続性が生まれる。

またこの章では生命を繋ぐ視点から企業の経営についても触れられています。というのも、NASAの宇宙飛行士の中にはアメリカの企業で副社長を務める方が多いそうです。

マネージャーとリーダー

マネージャーもリーダーも役割であり、役割への自覚と使命感がマネージャーを生み、リーダーを生む
毛利衛

リーダーシップとフォロワーシップ

どちらも大切。アメリカ人にはフォロワーシップが欠如しているのでそこをトレーニングする訓練がいる。一方で日本人にはリーダーシップが欠如しているのでそこを鍛える。チームでのミッションにはこのどちらも大切。

自分が得意でリーダーになれる部分とフォロワーで他の人に従う部分を区別する
毛利衛

自然への気づき


つながりの原動力は「喜び」

人は自分以外の人に起きたことでも喜べる。自分の子供のこと、友人のこと、家族のこと。

アポロ11号が月面に着陸した時、
ニール・アームストロング船長が月の地面に降り立った時、世界中の人々が喜んだ。冷戦中のソビエトの人々も敵国アメリカの成功を等しく喜び、讃えた。

人が何か初めて偉業を成し遂げるとき、人間は「個」の意識を超えて人類という大きな意識に変わる。

それは人が宇宙でも生きられるという新たな可能性と希望を人々に与えた。


... Think Ahead 

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