国民的殺人ラブコメ(なるほど)

突然の豪雨に夏が攫われるなどしている今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

初投稿以外を下書きにしまい込んで以降、久しくnoteを更新していなかった私は、ギリギリまで先延ばして渋々はじめた就活がやっと落ち着いたので、御礼参り(?)がてら初めて映画館でコナンを見るなどしました。

非国民な私は、国民的アニメである名探偵コナンを映画館に見に行ったことがなかったのですが(というか映画館でなくてもコナン映画に触れたことがほとんどなかったのですが)、グッドなタイミングで解禁されたネトフリ配信が引き金となり、就活中の私のメンタルケアに一役買ってくれたのが、歴代のコナン映画でした。

そういう意味での御礼参り(?)です。

ちなみに、これはただの私の心情日記で、未視聴者に刺されるようなネタバレをする気がなければ、既視聴者が唸るような解説をする気もありません。悪しからず。

さて、コナン映画 is "そうはならんやろの集まりで超絶元気が出るけど見始めたらシンプルに面白くて止まらない"という世間から見れば凡庸で私にとっては新鮮な人生21年目の発見が嬉しかったお喋りな私は、「今まで縁が無かったコナン映画、そうはならんやろの集まりで超絶元気が出るけど見始めたらシンプルに作品として面白くて止まらないから最近の癒しになっていてとても有難い」というオチのない話を四方八方の友人に吹聴して回っており、その話を毎月お世話になっているコナンオタクなネイルのお姉さんにもしていました。

コナンオタクなネイルのお姉さんは、自分のテリトリーによく分からない角度で侵入してきた身勝手就活生にも大変親切で「それなら今作を是非とも劇場で見て欲しいし見に行ってくれるなら流し見程度で構わないからから紅の恋歌とまじっく快斗を履修して欲しい」と入れ知恵してくださったので、大人しくそれに従ったのですが、エンドロールを終えて劇場内が明るくなった後、私はネイルのお姉さんに心底感謝しました。

お姉さんの入れ知恵の甲斐あって、にわかな私もにわかなりに、平次と和葉あるいは快斗と青子の美しき大きな愛を節々に垣間見ることが出来たからです。

震える携帯を目にして咲くように零れる笑み。切れた通話画面を慈しむように見つめる表情。キスの借りを返して放った一言。身を呈して相手を守る動きへの躊躇いの無さ。一世一代の告白。あちらこちらに深い愛が散りばめられていて、"コナンってラブコメだね"が確信に変わる2時間でした。

『名探偵コナン』自体が今やハイコンテクストな作品で、歴史やファンも分厚い分、毎度賛否があり、本作もその例に漏れないようですが、少なくとも私は"国民的殺人ラブコメを見たんだぞ"というバカデカ感情を抱えて、ほくほくした気持ちで帰路に着きました。

千差万別のファンがいるからこそ、多重の価値を求められていることを承知しつつも、作画や音楽のクオリティの善し悪しや筋書きのご都合主義やアクションの現実味の有無を差し置けるぐらい、頭より心で喰らっちゃうでっけぇ愛のお話だったなという浅学な私の感想です。

なお、気まぐれな私のこの意志がどの程度継続するかは定かでありませんが、今後の暇な時間をアニメ/映画問わずネトフリで配信されているコナン関連作品の消化に積極的に充てていきたいと考えています。

おやすみなさい。

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