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日奈久温泉活性化策

熊本県八代市にある日奈久温泉。発見されてから600年以上経ち、現在泉源が16、宿数15のこじんまりとした温泉街である。

歴史を感じさせる昔ながらの街並みが残るが、昭和の昭和54年のピーク時に約227千人だった宿泊者数は、平成29年には約19千人と僅か8%に激減している。

そこで、日奈久温泉を価値を高める策をいくつか考えてみた。

【日奈久温泉駅の裏から温泉街に歩ける道を通す】

・日奈久温泉街はこじんまりとしており、街並みも特徴的で、食べ歩き出来る日奈久ちくわが売られていたり、温泉神社なんかもあって、散策するにはちょうどいい温泉街だ。しかし、駅から温泉街に行くには一度、国道3号線を通らなければならない。この3号線、狭いのに交通量は多い。せっかく電車にゆられ、非日常を楽しみにきたのに、3号線を通ることで現実に戻ってしまう。そこで、駅裏から出て、3号線を通らずに温泉街に歩いて行けるルートを開拓することを提案する。

・順番が逆になったが、どこから客を呼ぶのか。九州最大のマーケットはなんといっても福岡。福岡から、新幹線、おれんじ鉄道を使ってきてもらう。おれんじ鉄道では温泉に徐々に近づく気持ちを高める仕掛けをつくる。

【温泉にいろんなものを浮かせる】

・日奈久温泉では冬の時期、名産の世界一大きな柑橘類「晩白柚」を浮かせる。香りだけでなく、プカプカ浮く晩白柚で遊びながら入る温泉が意外と楽しい。ならば冬だけではもったいないので、季節ごとにいろんなものを浮かせてお客さんに楽しんでもらう。例えば、八代名産のトマト、日奈久で取れる竹、丸く切った杉や檜などなど。

【温泉に入りながらお酒を飲む】

・日奈久温泉は山頭火が褒めた温泉として、山頭火で売りに出している。それならば、酒好きの山頭火から、温泉でお酒を飲めるようにしてはどうだろうか。こんな至福の時間を過ごしたい人は多いのではないか。

【温泉街を歩行者天国にする】

・温泉街に住んでいる人もいるため、難易度が高いが、日奈久温泉街は道幅が狭い。この狭さが古い街並みとあっているが、車が通るため、ゆっくり安心して散策することができない。そのため、思い切って歩行者天国にしてはどうだろうか。さらに、全て石畳の道にすれば、より風情があっていいのではないか。

【かけ流した温泉を見えるように流す】

・別府の鉄輪温泉などは、排水路に温泉が流れ、湯気をだし、温泉街の風情を出している。せっかく日奈久温泉も源泉かけ流しなのだから、各旅館の温泉排水をお客さんに見えるように流してはどうだろうか。



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