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旅行レポ 岡山→岡山 鉄道旅

みなさんこんにちは。リーブルです。
今回は長旅の旅行記ですよ!

詳しくは過去のnoteを読んでくれ

本記事は約15000字あります!
さあ、気合い入れて行きましょう!



0日目:旅の始まりのその前に

こんなきっぷを買っといてなんですが、私は岡山在住ではありませんのでまずは新幹線で岡山へ向かいます。

徳山の海の景色

良い景色です!やっぱり旅って楽しいね。

岡山駅

岡山到着!今はお昼時です。まずは腹ごしらえといきましょう!

岡山駅ナカにあります「回転寿司みさき」さんで海鮮丼をいただきます!こちらのお店は海鮮丼も握り寿司もシャリに茶色っぽい色をした赤酢を使っているのが特徴的でした。
酸味より甘味が強めのシャリと新鮮な海鮮は、他のお寿司とはちょっと違った味わいで、美味しかったです。

昼食後、電車に乗って倉敷へとやってまいりました。倉敷といえば…

倉敷美観地区!古い街並みを街丸ごと保存したような場所です!
古い建物を保存してる場所って日本各地にあると思いますが、美観地区のすごいのはかなり広い範囲にわたってごっそりと古い街並みのままということ、現代の建物が全然見えないんです。横道を覗いてみても、結構奥の方までずっと古風な景色です。
もちろん景色だけの場所ではなく、お土産屋さんや喫茶店も豊富。そして岡山ですからデニムのお店もあるんです。
ここで売ってるデニムはハッキリ言って高級品なのでちょっと今回は手が出なかったのですが、いつか買いに来たいところ。

桃サイダー

デニム色鮮やかブルーの桃サイダーをいただきました!
すごい色してますが普通に桃サイダーです。美味しかったなぁ。
美観地区はお写真撮ったり色々楽しかったんですが、あまりベタベタ写真貼りまくるのもなんですから、ササっと次なる場所へ…

山陽本線のレール 美しいくらいに真っ直ぐと

山陽本線で岡山駅へと戻り、続いて赤穂線に乗り換えます。
やってきたのは…

いべ じゃなくて いんべ ですよ!

伊部駅へとやってまいりました!んで、目的地はどこ?と言われると、目的地は伊部駅そのものなんですね。

伊部駅 兼 備前焼伝統産業会館

伊部駅の2階には備前焼の展示・販売スペースがあるのです!
飲み物が美味しくなるよーって聞いてですね、買ってみたかったんですよね。備前焼。
中が撮影禁止なのでご紹介できないのですが、2階のフロアが丸ごと備前焼展示スペースになっていて、人間国宝作の貴重品から、それに負けず劣らずステキなのにお手頃価格なお品物まで、ものすごい数の備前焼が展示されていました。
お皿、コップ、花瓶、その他諸々、種類も様々です。

今回購入した備前焼のコップ

私はこちらをお買い上げ!お酒とか美味しくなりそう!
備前焼で飲み物が美味しくなるのは、詳しい説明は省きますが気分ではなくちゃんと素材の力によるものだそうで、見て楽しいだけのものではなくて、機能的にも優れた焼き物というわけなのです。

帰り道の景色

再び電車に揺られ、岡山へと戻ります。

卵カツ丼!

晩御飯は再び岡山駅で鶏料理のお店に入りました!
あまりよく見ずに美味しそうで混んでないお店に入ったんですが…
レシート見たら「名古屋コーチン」って書いてある…わざわざ岡山で!
これは失敗です!美味しかったから大丈夫だけど!

本日の宿泊先 「ホテルアベストグランデ岡山」

早くも1日が終わりそうです…
今日の宿泊先は岡山駅から徒歩5分くらいの「ホテルアベストグランデ岡山」です。
駅近のホテルというと今ではどこも高騰しがちです。ところがここはなんと素泊まり6000円くらい!すごいでしょ〜?
何か裏があるんじゃないかって?
例えばボロいとか?いいえ、建物自体が2018年新築で比較的新しいです。清掃も行き届いていて、なんなら築2〜3年以内かな?と思うくらいです。

泊まったお部屋

安さの秘密は、キャビンタイプのお部屋だからです!キャビンってなんじゃ?と言いますと、カプセルホテル以上、普通の客室未満くらいのお部屋です。
そこそこの広さとしっかりとしたベッドを備えつつ、完全に部屋を締め切ることはできず、部屋と廊下を仕切るものはドアではなくカーテン。(法律上の決まりらしいです)
貴重品入れはありますが、部屋の施錠はできません。あと廊下ではしゃぐ人がいたら寝られません。
でもこれで6000円くらいだと思うと安すぎませんか?ねぇ?
キャビンタイプじゃない普通の客室のご用意もありますので、ちゃんとしたお部屋じゃないとヤダって人も安心!しかもめちゃくちゃ値段が上がるわけでもありません。
おまけにこのアベストグランデ岡山、天然温泉ではないものの結構大きな大浴場があります。書くとキリがないですが嬉しい設備だらけで、私は3回目のリピートです。貧乏旅のお供に最強の味方なんでございます。

さて、そんなかんじで岡山の夜はふけて行きます。
明日はいよいよ長旅の始まりです!おやすみなさい!


1日目:岡山へと発つ日

朝の岡山駅

おはようございます!朝の岡山駅です。
梅雨はどこ行った?そんな声が聞かれる、梅雨真っ只中のはずの7月6日。
岡山は好天に恵まれ、そして全国的に猛暑の日でした。

駅舎の上の方 そう、新幹線ホームから銀河鉄道999のワンフレーズが聞こえてきます。
『さあ行くんだ その顔を上げて』 まるで長旅へと向かう私の背中を押しているようではありませんか。

長旅の始まりです!

というわけで、これから岡山というところに向かいます!
どんなところなんでしょうね、岡山!

…という茶番はほどほどにしまして。
ここで改めて今回の旅のルートのおさらいです。

考えてはダメです、感じてください。

1100キロというと、東京から博多まで行けるくらいの距離。本州から出ることいなくこんなに長旅ができるわけです。日本って実は広い。

ここで今回の旅、というかきっぷのポイント。今ではあまり馴染みの無い制度ですが、JRの100キロ以上の長距離の乗車券は、「途中下車」といって発駅から着駅までの間にある途中駅を出ても乗車券が有効な状態のまま使用続行できる制度があります。
飛行機も新幹線も無い時代、鉄道で長旅をしていた時代の残り香でしょうね。
今回はたった一枚のきっぷで日本各地に宿泊し、旅を満喫していきます。
※特急に乗る場合は特急券が別途必要になり、特急券には途中下車が適用されません。

まあつまり…「ぶらり途中下車の旅」ってわけです。
途中下車の意味を正しく知ったのは初めて、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回の旅では何度も何度も途中下車をしますので、これキーワードですよ!

1日目のルート

1日目のルートはこんなかんじです!それでは旅の始まりです!

快速ことぶき 津山行

旅の始まりを飾るのは、津山線を走る「快速ことぶき」号です!鉄オタの方なら分かるかと思いますが、のどかなローカル線の景色にとってもよく馴染むキハ47形ディーゼル車でございます。

発車時刻がやってきました!
ディーゼルエンジンの大きな唸り声と共に、列車は走り出します!
列車の重いボディがガタンゴトンと重々しくレールを鳴らし、私の旅は始まりました。
ゆっくりのんびり、のどかな山の中の景色を列車は進んでいきます。

いやぁ、とっても良い景色ですね!
しかしここであえて冷めるお話をしたいのですが、津山線は割と赤字路線です。
鉄道はあくまで移動の手段。景色が良くても、歴史ある路線でも、誰も乗らないんじゃ鉄道なんてものは消えてゆくのみ。
とはいえ津山線は赤字線の中でも比較的マシなんですが、今回の旅では津山線以外にも赤字線にたくさん乗っていきます。
私は鉄オタですので、日本には赤字線がたくさんあるという現実があることも皆さん頭の片隅に留めておいてほしいなと思っています。
綺麗な景色も長い歴史も、皆さんが鉄道を利用しないと残すことができないのです。
…まあ、せっかくの旅行記が台無しになりますから、この辺にしときますけどね。

津山駅 到着!

さて、津山駅に到着です!これにて津山線完乗となります!
初乗車にして初完乗です!この調子で行きましょう!

津山駅前のSL

乗り換え待ちの時間が30分ほどあるため、津山駅で途中下車。
詳しいことは分かりませんが、津山は駅前にSLが保存されていたり、駅近くに扇形機関車庫があったり、なんか鉄道の町みたいなかんじらしいです。

津山駅観光案内所

そして津山は城下町でもあります。(駅前からお城が見えるわけではありませんが)
駅前は全体的に古風な雰囲気で、観光案内所もこの通り。
観光案内所には売店も併設されていました。30分の短い乗換待ち時間の間に、売店でお昼ご飯を買います!

じゃじゃん!さば寿し!土日限定販売らしいです!
さあお昼を調達したところで…のんびりしている時間はありません!再び津山駅の改札を通ります!

キハ120形

さあお次の列車がやってまいりました!こちらはJR西日本の「キハ120形気動車」です!
JRの鉄道車両としてはとても小さい車体のディーゼル車で、利用者の少ないローカル線で運用されています。
まあその…ストレートに言うとこの車両が走ってる路線は赤字線です…

さてさて、そんなことより先ほどのさば寿しをいただきましょう!(中身の写真は撮ってません…)
鯖もシャリもしっとりと、それでいてシャッキリとしていて、酸味と甘みのバランスも良く大変美味でした!
ただ一つ欠点を言うならば…このさば寿し、どうやらお寿司を作る→ビニールで巻く→食べやすいサイズに切る というような作り方をしているようでして。
一切れ食べる度にビニールを剥がす必要があります。これがまあまあめんどくさい…特に今回は列車の中で膝に乗っけてのお食事でしたので、なかなか大変でした。
でもこれ悪いの私です!さば寿しに罪はありません!とっても美味しいお寿司でした!

ところで、今乗っているのは津山→東津山の間の姫新線(たった一駅間)と、そこからは因美線に乗り入れて鳥取へ向かいます。

美作滝尾駅

因美線は歴史ありげな古い駅などなど、個性溢れる駅がたくさんあります。

知和駅

ちわーっ!面白い名前の駅もたくさん。紹介してるとキリがないですが。

智頭駅

そんなこんなで智頭駅へとやってきました。
説明すると長いですが、智頭駅は因美線のおおよそ真ん中くらいにあり、重要な位置付けの駅です。…そんなに大きい駅ではありませんけどね。

特急スーパーはくと

さあここからは特急に乗ります!「特急スーパーはくと」は京都から大阪・姫路を通り、鳥取へと向かう特急列車です。

最前列の席を予約しています!この車両は眺めがサイコーなんですね!
そしてさすがは特急車両。因美線のうち智頭駅までの半分は1時間ほどかかったんですが、スーパーはくとで駆け抜けた残りの半分はおよそ30分!
もう本当にあっという間でした。

さあ、鳥取に到着!これにて因美線完乗です!
余韻に浸りたいところですが、乗換時間がわずかなのです!急いで乗換!

とか言ってるわりには車両の写真は撮っている。
さあ、これまたレトロなキハ47で山陰本線の旅へ!

山陰本線の車窓の景色

のどかな景色が続きます。ああ、夏休みの景色だなぁ。

さて、今は山陰本線を鳥取から近畿方面に向かって走っているところです。
鉄道がお好きな方ならピンとくるかもしれません。あの絶景の駅が待っています。
そう、餘部(あまるべ)駅です。そして余部橋梁(あまるべきょうりょう)ですね。
餘部駅は2022年に下車して立ち寄りました。その時の写真を貼ってみます。

餘部駅からの眺め
余部の海 右奥に見える橋が余部橋梁

良い景色でしょう?
この時、余部の町の景色は楽しみましたが、余部橋梁は渡らず終いでした。
ついに今日、この橋を渡る時が来たのです。ワクワクが止まりませんでした。
余部橋梁の直前にある餘部駅に列車は止まります。小さな無人駅だというのに人が結構いました。やはりこの景色の噂を聞きつけてでしょうか。
降りたくてたまらない中ですが、降りることなく。いつも通りといった様子でドアが閉まります。
そしてディーゼルのうなり声とともに、列車は余部橋梁へと走り出します。

空だ、空を飛んでいる。空の上にいる。
どこまでも青い美しい海を、空の上から眺めている。
なんて素晴らしい景色なんでしょう。感動せずにはいられませんでした。

山陰本線はその先も良い景色でした。夏休みの思い出の中にいるような、のどかで美しい景色。いつまで経っても見飽きません。

海の景色だけではありません。山や田んぼの景色も美しかったです。
これでこそ…これでこそ夏休みですよ…!

突然ですが、私の旅のお供の革カバンでございます。
似合うでしょう?この景色に。このカバンと旅をして良かったなぁと、強く思いました。
良いカバンは良い旅を見せてくれますね。

さて、今日の旅もここで終わり。今日の目的地は…

特に西日本にお住まいの方はご存知でしょうか。城崎温泉です!
城崎温泉は浴衣が似合う町。期間限定ですが、駅員さんも浴衣を着てお仕事をされていました!

城崎温泉駅前

駅を出ますと、すぐに温泉街らしい街並み。
賑やかで、でも高いビルとかは無くて、楽しいけれど派手ではない。
そんな雰囲気が良いですね。

さあ、今日のお宿でございます!駅から徒歩5分前後でしょうか。
『心の宿 三國屋』さんでございます!

ん〜!いい部屋じゃありませんか!ここ一人で泊っちゃって良いんですか!?
しかもお夕飯は部屋食だそうで!マジすか!?
これだけでもすごいんですが、なんとこの旅館ですね…

温泉は4つの貸切風呂を予約や追加料金無しで使い放題!(一つ写真撮ってねぇ…)
いやぁもう至れり尽せりですね。

ここまでの話をまとめましょう。
有名温泉地、駅近、一泊二食付きで夕飯は部屋食、貸切風呂使い放題
そして旅館としては地味に珍しく、一人でも宿泊可。一人泊はお高くなりやすいんですが…
さあ、この条件でおいくらでしょうか?
なんとなんと、平日だったら26,000ほど、休日でも30,000円ほどです!
やすぅ〜い!

さて、良い情報だけ伝えるのは私の主義ではないので、マイナスだったポイントも書いておきます。
お部屋はとっても良かったんですが、トイレが臭かったです。正確に言うとトイレそのものではなく、換気扇から流れる空気が臭いです。誰か用を足しました?ってくらいに。
それと、お料理はだいたい良い感じでしたが、ごく一部ながらもうちょっと味をなぁ〜って感じるものがありました。
まあでもね…このお値段だったら満足ですよ!…でもトイレの臭いはちょっと…って感じでした。

さて、時間は15時。ダラダラしてたら16時くらいになったりしましたが…
おでかけしましょう!そうしましょう!

城崎温泉の景色で有名なのは、柳の木が立ち並ぶ川の景色。
古風な雰囲気の建物も並び、旅情に浸れる温泉地です。
旅に来たなぁ…って気分になれるじゃありませんか。

デン!いきなりですが夕食のお時間です!
なぜなら暑くてお散歩は早々に切り上げて、あとは宿の温泉と涼しいお部屋を満喫していたからです。つまり旅行記として記すようなことを何もしていなかったと言うことです。
まあ記事としては映えませんけど、何もせずのんびり温泉を楽しむってとってもいい良いことじゃないですか。
遊びすぎて疲れちゃう温泉街も良いですが、私はただただ疲れを癒すだけの温泉宿も大好きです。
さあ、そんなことは置いといてね!晩御飯ですよ晩御飯!

美味しそうでしょう?美味しそうでしょう???
他にも色々出ましたが、特に映えるものだけピックアップしています。
これで30,000円ちょっとですからね。すごいですよね。

夕食後も城崎の町をお散歩しました。

昼とは違った風情があり、幻想的な雰囲気に包まれます。
旅してるなぁ…って、しみじみしますね。
まあ、この時間は流石にお店とか閉まってるし本当にお散歩するしかやることいないんですけどね。
そのあとはの〜んびりと温泉に浸かりました。貸切だと本当に心が休まりますね。
こうして城崎温泉での夜は更けてゆきました。そして岡山行きの旅の1日目が終わりとなります。


2日目:鉄道の歴史と進化の旅

おはようございます!朝ごはんの時間です!旅館の朝ごはんってなんか良いですよね。
さて、朝ものんびり温泉。ですので特に書くこともなく…

旅立ちのお時間でございます。
城崎温泉、良いところでございました。

城崎温泉駅にて

いやぁ、旅の景色ってかんじの写真が撮れました。
楽しい楽しい旅を予感させるじゃありませんか。

2日目の経路

が、今日はなかなかに過酷でございます。
在来線173キロを(乗り換え待ちも含めて)約5時間半かけて旅した後、新幹線で125キロを約40分で行く旅です。新幹線ってすげぇなぁ…

さて、のどかな景色を眺めながら列車はどこまでも…

豊岡駅外観

どこまでも行きません。
城崎温泉9:53始発の普通列車はわずか2駅先の豊岡駅が終点です。なんだこの列車…
路線自体が短いとか、いずれかが行き止まり駅とかならまだ分かるんですが、どちらも途中駅です。全国的に見ても結構珍しいんじゃないでしょうか。

豊岡駅前の温度計

乗り換え待ち時間が50分ほどあったので、途中下車してお散歩。
今日の気温は35℃あるそうです… えっ今7月7日なんですが35℃ですか???
ただ、平日は30℃でも嫌になりますが、旅の途中だと35℃も意外に辛くないもんです。
とはいえ体が耐えられるかはまた別の話。駅前のショッピングセンター的なところで涼を取りました。

京都丹後鉄道KTR8500形

さあ次に乗っていくのは京都丹後鉄道の宮豊線です!
あれ、JRのきっぷで他社路線に乗るんですか?と思われた皆さん。不思議なことに京都丹後鉄道は行けるのです。
理由は私も分かりませんが、おそらく以下の理由でしょう。

  • かつてJR西日本が運営していた路線だったため

  • 現在でもJR西日本の路線と直通する列車が運行されているため

実は変なきっぷを買う時もここはハッキリと把握しておらず、勘で「まあ行けるやろ…」くらいのノリで買ったら行けちゃったってかんじでした。

話を戻しまして、今から乗る列車は「タンゴリレー」号として、途中の網野駅までは普通列車、そこから先は特急列車として運行されます。

写真だと見飽きちゃうかもしれませんが…のどかな景色が続き、見ていて飽きません。

西舞鶴行 普通列車

さて、私は特急には乗りませんので、網野駅から普通列車に乗り換えです!
ちょっとオシャレなこちらの車両は、鉄道マニアならきっとご存知、水戸岡鋭治さんのデザインです。
九州に住んでいる私にとっては、「JR九州っぽさ」を感じさせる車両でした。
あ。オシャレなデザインですが、別に観光列車とかではないので設備は普通ですよ。ていうかなんならわりとボロいです。

一両編成のカワイイ列車は、ガタンゴトンと軽快な音を響かせながら丹後地方を駆け抜けていきます。
いやぁ、気持ち良いではありませんか。

しかしですね…しかしですね…
なんかどうも冷房が調子悪かったらしく、かなり暑かったです…
お水飲みまくってて良かったよ。

天橋立

京都丹後鉄道の見どころの一つにして日本三景の一つでもある、天橋立が見えてきました。横からでは何が何だか分かりませんが…
天橋立駅を過ぎると、列車は京都丹後鉄道の中心とも言える宮津駅へ。ここから先は宮舞線へと直通し、西舞鶴駅を目指します。

宮舞線はこれでもかというくらいに海沿いを走り続けます。
青く澄んだ丹後の海。レールの心地良い音を響かせながら、列車は風のように駆け抜けていきます。
さて、こんなに美しい景色だらけなのに熱心に写真撮ってる人はあんまりいません。もったいないなぁ〜。
…が、とある場所でたくさんの人が一斉にカメラを構えだしました。

由良川橋梁

京都丹後鉄道の絶景、「由良川橋梁」です。
そう、これは川なんですが海のそばのとても広い川なので、まるで海の上を渡っているがごとく。遮るものもなく、ほぼ線路だけ。
アニメ映画の一幕のような光景ですが、紛れもなく現実の景色なのです。なんて素晴らしい旅なんだろう。

西舞鶴駅

列車は終点の西舞鶴駅へと到着しました。
これにて京都丹後鉄道の宮豊線・宮舞線完乗となります!
さてここからはたった1駅だけ「舞鶴線」に乗って東舞鶴駅へ向かいます。

東舞鶴駅

東舞鶴駅は舞鶴線の終着駅にして、これから乗る小浜線の始発駅でもあります。
ところで舞鶴といえば海上自衛隊の基地があり、海上自衛官の学校もあるそうです。
おそらくそこの学生さんであろう、軍服を着た若い方がいらっしゃいました。でっかいポケモンのぬいぐるみを抱えていました。カワイイ。そのギャップよ。
30分ほどの乗り換え待ち時間の間に駅のコンビニでお昼ご飯を買ったりして、次は小浜線に乗っていきます。

JR西日本125系電車

さて、これから乗る電車はとても珍しい電車です。(実は西舞鶴→東舞鶴間でも乗っていたんですが)
いや別に、普通の電車じゃない?と感じた皆さん。
JRの電車って、どこ行っても絶対2両以上で走ってませんか?
いや、うちの近く1両で走ってるよ?と思ったあなた。それはディーゼル車ではありませんか?屋根の上のパンタグラフが無くて、走る時はトラックやバスみたいな音を立てていませんか?
もしくは、路面電車ですとか、JR以外の会社の車両かと思います。

てなわけで、実はJRの『電車』は1両単独で走れるものはほとんどありません。
1両単独で走れる電車はJR西日本ではこれが唯一ですし、JR他社まで範囲を広げても他にはJR四国に1形式があるのみ。
県で言えば、京都府・福井県・香川県・愛媛県にしか走っていません。
そんな激レア電車が今から乗る125系電車なのです。

まあ、とはいえ…1両単独で走ることってそんなに無いみたいで、今回も2両連結でした。
なんかこう、珍要素が分かりにくくてアレなんですが…そんなもんです。オタクの会話なんてのは。

さあ、電車が走りだしました。ガタンゴトン、ガタンゴトン…不思議と聞き飽きないものです。

小浜線も海の景色に野の景色、町の景色が次々移り変わり、のどかで飽きない景色が続きました。
とはいえ長旅で少しお疲れモード、ちょっと寝たりもしました…

小浜線も2時間近くに及ぶ長旅だったんですが、ただただ乗っているだけで面白エピソードも無いので惜しくも大胆カット!
さて、終点敦賀に近づくとブツ切りの高架橋が見えてきました!
これは北陸新幹線の高架橋で、将来ここから先へと線路が伸びていきます。今はまだ行き止まり。
右に向かって伸びているのは、車両基地行きの線路です。

敦賀駅

敦賀駅に到着です!奥にそびえるのは新幹線駅舎!超デカい!
ここは小浜線の終点にして、北陸新幹線の敦賀延伸以降は、在来線の北陸本線の終点にもなりました。
それは置いといて、これにて小浜線完乗となります!長かったわぁ…
さて、お次は北陸新幹線です!あのでっかいでっかい新幹線駅舎へ向かいます。
連絡通路には動く歩道までありました。デカすぎるだろ…

新幹線駅舎、でっっっか!!!なんだこれは。空港みたいじゃないですか。
ショッピングモールとか無しに純粋に駅だけっていうタイプの駅なんですが(コンビニはありますけど)
それでこの大きさはおそらく日本一かもしれません。

ちょっとだけ時間があったので、またまた途中下車して駅舎をパシャリ。
本当にデカい。デカすぎます。

こちらは新幹線ホーム行きの改札です。見てくださいこの改札機の数。19台も設置されているとか。
スケール感が何もかもぶっ飛んでます。
その割に人少ないっすね…と思われた皆さん。
敦賀駅は特急サンダーバードと北陸新幹線の接続駅です。ですからこの改札が真価を発揮するのはサンダーバードとの乗り換えの時なのです。
小浜線に乗ってきて途中下車してぷらぷらしていた私が見られるわけないというわけです。

さあ、ホームに出ました。
実は私、全国のフル規格新幹線のうちでまだ乗ったことがないのが北陸新幹線の敦賀〜富山間なのです。
いやぁ楽しみですねぇ

E7系新幹線

それにしても北陸新幹線の車両ってホントにかっこいいデザインしてますよね。速そう!って感じがする。

敦賀を出発して結構長いことトンネルなのですが、こうして時々景色が見えます。青々とした田んぼの景色って良いですね。

途中の福井駅です。
バカデカかった敦賀駅から一転、福井は日本でも最小クラス、1面2線の新幹線駅です。土地の都合や大人の事情などいろいろあったようです。

金沢に到着です!あっという間でした。
125キロも走っているのに、わずか40分です。
ここまで走った北陸新幹線の敦賀〜金沢間は今年、2024年3月16日に開業したばかりの路線です。
長野〜金沢間が2015年に開業してから9年。
たくさんの人々が力を尽くし、9年をかけて作り上げた路線をたった40分で走ったと思うと、なんだか味気無さすぎるようにも思えます。
しかし、こうしてみんなが一瞬で移動するために、人々は力を尽くしたのです。
この味気無く感じるわずかな時間に計り知れないありがたさがあることを、鉄道好きとして忘れずにいたいものです。

ヴィアイン金沢

さて、今日の旅もおしまいです。今日のお宿は金沢駅直結のホテル、『ヴィアイン金沢』です!
…が、入口が全然見つからない!インフォメーションカウンターで聞いてようやく見つけることができました。

今日の旅もおしまい!…と言いはしましたが、旅を終えるにはまだ足りないものがありますね。
そう、美味しい晩ごはんですね!

魚がし食堂
寿司セット 左下は別注文のふぐの唐揚げ

金沢市内の魚市場、「中央市場」そばにある『魚がし食堂』さんで寿司セット、ふぐの唐揚げ、日本酒一合をいただきました!
お寿司は回転寿司のものとは全然違います。ネタは大ぶりで肉厚で食べごたえ抜群!シャリも大きめでとっても美味しい!
ふぐの唐揚げも新鮮でアツアツで最高でした!
これだけ食べて3000円!安いですね〜

金沢駅 鼓門

再び金沢駅に戻ってきて…

北陸の名物お菓子「ビーバー」と「金沢百万石ビール」

ここでしか食べられないお菓子で晩酌タイム!
太っちまうぜぇ…
そんなこんなで金沢の夜はくれていきました。


3日目:新たな旅へ

おはようございます。朝の金沢駅です。本日最初は北陸新幹線で富山へと向かいます。

3日目のルート

おや、高山と下呂の間がグレーになっているのはミスでしょうか?
いえいえ、ミスではないのです。これはきちんと理由があります。
旅行記を読み進めると分かるかなと。

それでは3日目の旅へと参りましょう。

全国のフル規格新幹線のうち、私がまだ乗ったことないのが北陸新幹線の金沢〜富山間。
そう、今から乗る新幹線は私にとって最後の新幹線とも言えるのです…
もちろん、新幹線はそんなこと知る由もなく、いつも通りに静かに走り出すのでした。

呆気なく到着しました。富山駅。
これで私は全国のフル規格新幹線全てに乗ったことになりました。
鉄オタになってからは5年くらいでしょうか。長かったような、短かったような。
感慨もひとしお。けれど、旅は終わりません。
ここから私の新しい旅が始まるのです。

あ、あれれぇ〜!?
岡山と間違えて、富山に来てしまったでござるよぉ〜!?!?!?
やかましわ。はい。

ホーム階を降りて改札の前くらいにお寿司のオブジェがありました。
ん〜、うまそ。北陸はお寿司がめちゃくちゃ美味いのです。

富山駅外観

途中下車して駅舎撮影。ん〜立派な駅だ!
さて、お次はJR高山本線に乗ります。
JR線に乗るわけですが、富山駅の在来線ホームは富山県の第三セクター鉄道会社「あいの風とやま鉄道」が管轄しているため、改札も同社の駅員さんが行います。手動改札で。
まあ言ってみれば富山の地方鉄道の駅員さんなわけですよ。JRのきっぷも改札することはあるでしょうが、遠くたって近隣の県発着のきっぷくらいしか普段は来ないことでしょう。
そんな駅員さんにあのわけわからんきっぷを見せたらどうなるでしょうか?
まあそりゃ、非常に分かりやすく困惑していらっしゃいました。
「ん?」って3~4回言ってましたし。

~~~たぶんこうだったんじゃないか劇場~~~

ん?岡山→岡山…?なんだこのきっぷは?間違いか?
ああ、経路指定があるのか…(滅多に見ないぞ…)
あれ、富山無いな。やっぱ間違いじゃね?
あ、手書きの赤字も経路なのか…(こんなことあるのか…)
あった~~~~!!!!

…あの~…
駅員さん…本当にすみませんでした…
駅員さん、改札印押した後めちゃくちゃ苦笑いしてましたもの。
私も気まずくて「わかんないっすよねぇ~!」…と、笑い話にしてくれと言わんばかりに明るいかんじで改札を通りました。とんだ迷惑客だよ。

JR東海 HC85系

今から乗るのはJR東海の最新型特急列車!
ディーゼルエンジンで発電し、モーターで走る!ニュータイプの鉄道車両なんです!

さすがはJR東海の車両というべきか、新幹線のようにオシャレで快適な車内空間がサイコーです!
モーターの音を響かせながら、エンジンの音を響かせながら、ピッカピカの特急列車は富山の平野を走り抜けて、山の中へと進んでいきます。

山間部の景色が本当に綺麗。見応えのある景色が次々に流れて行きます。

あ、あれれぇ〜!?岡山と間違えて、高山に来ちゃったでござるよぉ〜!?
もう見慣れましたよね、この茶番。
ところで駅名標のデザインが変わっていることにお気づきでしょうか?高山本線は途中からJR東海の管轄になります。
今回の旅で乗るのは大部分がJR西日本の路線なのですが、ちょっとだけJR東海エリアに入ります。

さて、ここまでずっと一人鉄道旅をお送りしてきましたが、ここからしばらくは友人と合流しまして自動車旅です。

欧風カレー工房チロル

まずはお昼ごはん!
高山市にある「欧風カレー工房チロル」にやってまいりました。
すごい分かりにくいところにありますが、遠くからやってくる人もいるらしい人気店です。

うま〜い!
美味しいカレーってどこのお店も「美味しいカレーだ!」って感想ですが(食レポが下手すぎる)
ここのカレーはですね、「これカレーなのか!?」と感じました。もちろん、変な味とか不味いという意味ではありません。
確かにカレーの味ではあるのです。スパイスが強く効いていて、それでいて手を休めず食べたくなる味わい。けれど、これに似たカレーを他に食べたことが無いのです。
だから上手い食レポが難しい!これはカレー、けどあなたの知っているカレーじゃない!
そんな不思議なカレーでした。

お腹いっぱいカレーを食べて、次なる場所へ。

白川郷です!
アジサイ、ひまわり、青い田んぼ…
茅葺き屋根の家々がとても映えます。

いやぁ〜良いですねぇ〜。爽やかですねぇ〜。
今では映画やアニメじゃないと見られないような景色が目の前に広がっています。
これが現実だなんてなぁ

白川郷の端にある展望台からは白川郷全体を見渡せます。
ん〜!良い眺め!景色が日常とかけ離れすぎてて、なんだかジオラマを見ている気分です。

梅ジュース

展望台にはお土産屋さんとカフェがあります。
カフェで飲んだ梅ジュースが絶品!こんなに美味しい梅ジュースは初めてかも?

さて、良い時間になってきました。宿泊先へと向かいます。
2時間ほど車を走らせ、下呂温泉へ。下呂温泉の中でも特に大きい旅館の一つ、「小川屋」に宿泊です。

じゃじゃ〜ん!大きくはないけど良い部屋でしょ?
小川屋の中でも一番新しい「別館YURAGI」の和室です!モダンデザインでオシャレなお部屋に、川を眺めながらゆったりできるベランダもあって、それなのにわりとお安いのです。お値段は…後ほど発表としましょう!
なぜもったいぶって後回しにするかって?
夕食がね…すごかったんですよ…!

ドドン!!

飛騨牛!
飛騨牛!!
飛騨牛!!!
飛騨牛!!!!
飛騨牛!!!!!

なんだこれ!?飛騨牛だらけだ!
誇張抜きで「肉料理にできないものを除いて全て飛騨牛」なメニューでした。
スゲェな!狂ってるぜ!サイコーだぜ!しかもお腹いっぱい完食ギリギリなほど出てくる!
こんな素晴らしいお料理が個室で楽しめました!

あと竹!…竹!?
これは日本酒です。徳利とお猪口が本物の竹。中身は普通のお酒です。しかしこの物珍しさでより美味しく感じます。これも旅の楽しみですね。

で、ですよ。
これだけの料理が出ていったいお値段いくらなのか?
平日だったからというのが大きいとは思いますが、なんと一人23000円ほどでした。
大丈夫???ちゃんと儲かってる???ここすごいデカいホテルだから維持費もすんごいでしょ???本当にこの値段で黒字出てます???

写真がご紹介できないのが残念ですが、大浴場もすごい。一面畳敷の大広間のような温泉大浴場が圧巻。露天風呂は川音が心地良いです。
文字での説明だけじゃなんですから、ぜひホームページをご覧ください!

んで、友達と温泉に来たら…そりゃもう、遊ぶよね!
カードゲームで大盛り上がり。時間も忘れて大盛り上がり。
この旅で一番盛り上がった時間でした。旅行記では何も伝わらないのが惜しいね…!
こうして下呂温泉での夜はふけてゆきました。


4日目:終わらせたくない旅

飛騨川を渡る特急ひだ

おはようございます!この長い長い旅も最終日…
長かったような短かったような…

朝食バイキング

小川屋の朝食はバイキング!
和モダンのオシャレな食堂で、半個室で、ちょっと上質なかんじのバイキングを楽しめました。
この地域伝統の「朴葉味噌」(お皿の真ん中右の茶色いやつ)がとても美味しかったです!

チェックアウトのお時間が来てしまいました…!
ご紹介が漏れていましたが、小川屋のフロントは能舞台のようなものがあり、とても豪華な印象です。

さて、チェックアウト後は歩いてすぐのところにある「ゆあみ屋」へやってまいりました!
日帰り温泉?のようにも見えますが、ここはカフェ&お土産屋。

お店の入口あたりでは温泉でプリンを温めています!
ん〜、もう見るからに美味しそうじゃないですか!
が、私が食べたのは温玉ソフト!名前の通り、温泉玉子が丸々のっけられたソフトクリームです!なんと写真を撮り忘れていましたが…!
一見奇妙な組み合わせですが、卵ってお菓子の材料でもあるわけです。卵とミルクの組合せなわけです。
そりゃもう、良い感じのスイーツなわけですよ。美味しいに決まってます。

お店を眺めたり、お土産買ったり…
こうして時間は過ぎていき、帰りの時間が迫ってきます…

帰りはみんなの帰路の都合で再び高山駅へ戻ります。私も再び鉄道旅へ戻ります。
下呂温泉最寄りの下呂駅は岡山→岡山きっぷの経路においては高山駅の先にあります。途中下車は必ずしも同じ駅から乗り直す必要は無く、後戻りさえしなければ駅を飛ばすこともできます。(飛ばした区間に乗車する権利を放棄したことにもなりますが)
ので、下呂駅から乗車することもできますが、せっかくだし高山本線完乗したいよね〜ってことで、再び高山駅へとやってきました。

さあ、ほんのちょっと久々となりましたが鉄道旅に戻ります!
これで最後…これで最後なんだなぁ…

さあ、帰りの列車へと乗ります!
名残惜しい思いを置き去りにするように、列車は力強く走り出します。

ここまでワクワクする旅を見せてくれたこのきっぷも、帰り道となると途端に虚しいものに見えてきました。
なんだか夢が醒めていくようで、寂しくなります。

寂しくたって、景色はどこまでも美しい。
山の景色が楽しめる路線というと、私にとっては四国の土讃線なのですが、これは土讃線超えたか?と思うほど良い景色でした。

真ん中の大きな旅館が小川屋

先ほどまでいた下呂の街並みが見えてきました。

降りたいなぁ。またここで遊びたい。
でも私はこの先へ行かねばならぬのです…

レールの音を、エンジンの音を、車窓の景色をのんびり楽しんで、列車は高山本線の終点である岐阜駅に到着しました!しかしここで終わりではありません。
ここから先は東海道本線に乗り入れ、まだ旅は続きます。
2編成が連結されていたひだ号は岐阜で切り離され、片方は名古屋へ、そしてもう片方は大阪へと向かいます。私は大阪方面行き。

米原到着!ここまでJR東海の路線を走ってきましたが、ここからは再びJR西日本の路線に入ります。
ここから先は乗ったことがある区間なのと、お疲れモードなので寝ていきました…

京都到着!
さて、京都からは東海道・山陽新幹線に乗ります!
たった一駅ですが再びJR東海の路線。

もう外は暗くて景色は楽しめないし、疲れていてあまり写真も撮っていません…
新大阪からは再びJR西日本の山陽新幹線に乗り入れ、まもなくに迫った岡山を目指します。

そして岡山を通過しました。
…そう、最後の最後に期待はずれかなと思いますが、時間の都合で岡山で降りるのは諦めています。この先の区間のきっぷも買ってあって、岡山は通過して自宅のある九州を目指すのでした。
というわけで…これを持ちまして、5日間にも渡る岡山→岡山旅は終わりとなります!
長かった!本当に長かった!そして楽しかった!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

旅の感想


さて私の旅行記には付き物のあとがきです。
今は旅といえば新幹線か飛行機か自動車ですね。
今回みたいに在来線で途中下車しながらの旅なんてのは、まあほとんど見かけません。
だって面倒ですもの。時刻表を見て、ここに何時間寄れるかなとか、どこで宿泊するのがベストなのかなとか考えたり。そういうのって本当に面倒ですもの。
でもですね。だからこそ非日常なんです。
それでいて、在来線は路線にもよりますが100年くらいそこにある。その土地の「当たり前」や「ありのまま」を何の飾りも無く見せてくれたりします。
「この土地にとっては日常の景色で、自分にとっては非日常」
なんだかんだそれが一番面白いこともあるじゃないですか。それを見せてくれるのが在来線なんですよね。

でもでも皆さん、これだけ覚えててください。
鉄道があるのは当たり前じゃない。当たり前のようにそこにある線路も、誰も乗らなくなったら消えてしまいます。
日常の景色の一コマが欠けるって、私はまだ身近に経験したことないですが、まあそれはそれは大きな喪失感だと思いますよ。
そして当たり前の日常だと思っていたものさえ消え去った土地は、意外と簡単に見捨てられてしまいます。そうなるとその土地にやってくるのは物好きだけです。
でも私、鉄道が廃線になるなんてけしからん!というタイプの鉄道マニアではありません。いらない路線はいらないで良いじゃないか。それが運命なのだから。私はそういう考えです。

さあ皆さん。今回の旅行記はいかがでしたでしょうか?
真似してみたくなったあなた。お財布に余裕があれば是非とも、今すぐにでも旅に出てみてほしい。
なぜなら鉄道は当たり前に、永遠にそこにあるものではないからです。
それでは皆さん、良い旅を!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

旅行レポ 岡山→岡山 鉄道旅 完


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