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変なきっぷを買ってみた!~厄介鉄オタ旅予告~

皆さんこんにちは。鉄オタ旅人リーブルです。
挨拶は程々に、まずはこちらをご覧ください。

ん…?

はい。意味不明さは説明不要でございますね?
今回の話題はこちらでございます。

どうしてこんなきっぷを

まず、私は九州に住んでおりますが、旅が大好きなので九州や中国地方に限らず日本中あらゆる場所に行きたいのです。
が、現実問題お金に限りがありますからそう頻繁には旅行に行けません。
でもあちこち行きたい気持ちは無くならないのです。

城崎温泉行きたいなぁ…金沢行きたいなぁ…下呂温泉行きたいなぁ…
そして鉄オタなのでいろんな路線に乗りたくなったりもします。
山陰本線乗りたいなぁ…小浜線乗りたいなぁ…北陸新幹線乗りたいなぁ…高山本線乗りたいなぁ…

それ全部達成しようと思ったら何回旅行に行かなきゃなんでしょうね?
しかし、お金も時間もそんなにありません。

じゃあ…もうこうするしかないですよね?
一回の旅行で全部行けばいいじゃん。
…と。

そこに厄介鉄オタ特有の変な思考が入り込みます。
「どうせなら変なきっぷ作っちゃおうぜ」
…と。

かくして岡山を出発して岡山に到着する変なきっぷが生まれました。

(再掲)

さて、今の鉄道業界はネット予約があたりまえになってきていますね。
しかしこのきっぷはネット予約では買えません。
駅の券売機でも買えません。
窓口で駅員さんにお願いしないと、このきっぷは買えません。
この時代になんて面倒くさい。まあ面倒臭くしたのは私ですが。

駅員さんも困惑した

ということで駅の窓口に行きました。比較的若そうな駅員さんでした。
私「すみません。この経路のきっぷを買いたいんですが。」
(メモを見せる)
駅員さん「ん…?ちょっとよく見せてもらって良いですか…?」
もちろん声にも表情にも出しませんでしたが、(なんかやべぇのが来たな…)くらいは思っていたでしょう。すみません…
でまあ、このメモはおそらく駅員さんも名前しか聞いたことないであろう路線や駅だらけです。
そこで駅員さん、「ちょっと地図見て確認しましょうか…」と、全国の路線図を取り出します。ここからここ行って、ここ行って…と一緒に経路を確認していきます。
私のメモも微妙に抜け漏れや不備があることに気づき、これまた申し訳ないなぁと…
駅員さん「で、最後は岡山に戻る… あれ、すみません。岡山→岡山のきっぷは発券できないと思うんですが…?」
えぇ、そうなんですか?と言いはしましたが、ちゃんと色々調べてメモを作成していますので、内心(そんなことないぞぉ〜?)と思っていたところ
駅員さん「一応入力してみましょうか…」と、メモに書かれた頭おかしいルートを時間をかけて窓口の端末に入力していきます。
そして全て入力し終えた時でしょうか。一瞬動きが止まったのです。
駅員さん「あれ、発券できますね…申し訳ありません。」
いや、あなたは何も悪くないよ。
駅員さん「すみません、ちょっと念の為確認取ってきますね…」と言って、裏の事務所に向かいました。うん。そうするべきだと思います。レアケースすぎますから。

1〜2分後くらいでしょうか。無事戻ってきて支払いと発券が完了した…かと思いきや。
出てきたきっぷに駅員さんが何かを書き込んでいます。
経路の表示が膨大すぎて、駅端末が印字できる量を超えたようなのです。
迷惑ですね〜!?!?!?
かくして無事にきっぷを購入できました。
普通であれば駅員さんは引き続き列に並ぶ人を通して窓口業務を続けるのですが、2~3分ほどカーテンを閉めて何か事務処理を続けていました。閉める直前に先輩社員らしき人が事務所から出てきたのも見えました。

接客業経験のある友人にこの話をしたところ
「悪い奴ではないが制度上の穴をついたような特殊な要求をしてくるタチの悪い客」
「悪いことしてないから断れないけどできるなら相手したくない」

…と言われました。うん、そうだよね。わかるわかる。
ああ、ちなみに普通に悪口みたいになってますが、私の人生最大と言っても良いくらい仲の良い友人ですので、そこは心配しないでください。
あの駅員さんも同僚や家族に愚痴ったでしょう。というか愚痴ってなかったら逆に怖いよ。

どういう旅になる?

こういうきっぷを買いました

きっぷだけ見てもどういう旅だかよく分からないでしょうから、地図をご覧ください。
でも地図見ても意味が分からないですね。

こんなきっぷを作るメリットって?

今回のきっぷですが、ただのおふざけではありません。ちゃんとメリットはあります。
先述の通り、このきっぷはネット予約では買えません。では逆に、ネット予約でこのような旅程を立てようとしたらどうなるか?
いくつかの経路に分割してきっぷを買うことになります。
ここで皆さん、『途中下車』という言葉を知っていますか?おそらく、知ってはいるものの正しい意味をご承知でない方がほとんどだと思います。
途中下車とは行程100キロメートル以上の長距離の乗車券に適用される制度で、発駅から着駅までの間にある途中駅を出場してもきっぷが有効な状態のまま使用続行できる制度です。
ちょっと難しいルールや例外が多数存在するので詳しい説明はご自身でお調べいただくこととしましょう。

まあ細かい説明はさておき、経路を分割して買う場合と比べて、経路を一続きにしたきっぷを買う方が安く済むのです。(もちろん場合にもよりますが)
特急券や座席指定券には途中下車が適用されないので、それは別でネット予約。こちらはネット予約特有の割引が適用されたりします。

今回は予告編につき

さて、今回はあくまで旅の予告ですので、記事はここまで。
名前も知らない駅員さんを困らせただけのお話でした…

旅終了後に旅の様子をまとめたnoteを書きたいと思います。
ぜひぜひお楽しみに。

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