ブーメラン

戻ってこないブーメラン

自分では、わかった気になっていても、じつは、理解していなかったり、勘違いしていることは多々あります。

そもそも、本をいちど読んだくらいでは、たいていのことは「自分のものにはなっていない」といっていいかもしれません。


お金の無駄遣い


本棚を見回していていると、少し懐かしい、ある本に目がとまりました。

なんとなく目を通してみると、

へ〜そうなんだ!

というようなことが、たくさん書いてありました。


過去に読んでいるはずなのですが、まったく理解していなかったことに愕然とします。

こういうのを「お金の無駄遣い」といいます ^^;

おそらく、当時は、なにもアウトプットしていなかったのが、いけなかったのだと思います。


人生はブーメラン


人生はブーメランだ。人に与えたものは手元に返ってくる

これは、D・カーネギーの有名な言葉ですね。


これは、つまり、

与えよ、さらば与えられん

であり、

Give and Take

ということです。


Give(与える)が先で、Take(受け取る)が後というのが、世の中の仕組みであり、ルールだということです。


このあたりまでは、多くの人が理解していることだと思います。


戻ってこないブーメラン


しかし、

与えている」にもかかわらず、思ったように

返ってこない

与えられない

と、感じたことはないでしょうか?


今回は、「与えたものが返ってくる」にまつわる誤解を、3つほど紹介しようと思います。

「与えているのに…」
「尽くしているのに…」
「頑張っているのに…」

報われないという人は、これら3つの誤解がないかを確かめてみてください。


誤解1:与えたものだけが返ってくる
誤解2:与えればすぐに返ってくる
誤解3:与えた人から返ってくる


誤解1:与えたものだけが返ってくる


これは、私も誤解していました。

ここでの「与える」には、エネルギー(波動)も含まれるということです。


そのため、

ネガティブなエネルギーで与えたものからは、ネガティブなエネルギーも一緒に戻ってきてしまう

ということです。


つまり、

眉間にシワを寄せながれ、ネガティブなエネルギーでイヤイヤ与えたものから、良いことが、ポジティブなエネルギーとともにが戻ってくることはない、ということです。


努力自体は、尊いことですが、

イヤイヤ努力してはいけない

理由がここにあります。


誤解2:与えればすぐに返ってくる


人は、自分が行動したことに対して、「60秒以内」に反応があると、その因果関係を理解し、モチベーションが高まる

ということが、行動科学の分野で証明されています。


しかし、

自然界では、植物の種を蒔いてから、花が咲いたり、実がなるまでに多くの時間がかかるように、投げたブーメラン(与えたもの)が返って来るまでにも、少なからず時間がかかることがあります。


つまり、

与えたのに、それに対する見返りがすぐに戻ってこないからといって、「与えても戻ってこない!」と断じるのは正しとは言えないということです。

また、

時間差があればあるほど、大きな果実が戻ってくる傾向があるようです。


誤解3:与えた人から返ってくる


あなたが、誰かに何かを与えても、その人からは、何も返ってこないことも、よくあります。

すると、

「やっぱり、与えても返ってこないじゃないか!」

と、文句のひとつも言いたくなります。


しかし、親子関係や上司と部下などの関係を考えるとわかるように、親や先輩から与えられたものを、自分の子供や後輩に対して返していくというようなことは、珍しいことではありません。


人は、必ずしも、与えてくれた人にだけ、何かを返すわけではないのです。

これは、裏を返せば、

与えていない人から、何かが返ってくることもある

ということです。


往々にして、あなたが与えたものは、巡り巡って、思いもよらない別のところから、戻ってくるものなのです。


おわりに


いかがだったでしょうか?

ほかにも、「与えても戻ってこない!」と思って、与えることをやめてしまいたくなる誤解はありますが、今回は3つ紹介しました。


これらの誤解を改めた上で、再度、ブーメランを投げてみてください。

いつか忘れたころに、特大のブーメランが、思わぬところから飛んでくるかもしれません。


今回、本棚から発掘された本は、こちらです。


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