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シニアのコンサルティング

1980年頃からコンピュータのパーソナル化が進み
生活の概念だけではなく社会の常識、仕組みまでが
急速な勢いで変化しました。
今後もそのスピードは加速していくでしょう。

50代以上の年齢であれば、変化の前後に身を置き
経験してきた世代で、心のあり方の変化を含めて
いろいろな意見があると思われます。
いい大学を出て、大企業に努めれば
それで人生の成功者、というのが
既定路線であった時代でしたから。

確実に言えることは
「昔は良かったよ」
とは言えないことです。

昔の概念では、シニアは経験を積み、徳を積み
それが社会のリーダーとなる理由になっていました。
そんな儒教的発想すら破壊させたのがICTです。

現代はICTについていけないと落第に値する社会です。
低年齢層のアプリ開発コンクールで優勝した13歳は
「ITがわからない人は大人ではない」
と言い放ったそうです。
ICTが技術知識の延長ではなく、
社会常識の条件となった一面です。

1月の世界経済フォーラムでも
IoTやAIによる第4次産業革命が
さらに社会構造を変化させるのが見えていながら
政治による体制整備が遅れていることが
話題になっていました。

昔話は古い価値観への固執、
自慢話は自分が得た既得権益、
過去経験からの説教など
一切社会的価値はなくなりました。
生物的年齢だけで
階層ランクの上位に存在できる概念は
もうありません。

実態の希薄な過去など
未来の社会を支えるものでは
ないことは昔から分かっていました。
残念なことに
シニアであることだけで
アドバンテージを持ったかに振る舞う
人が多かった。(今も多い?)

若者にとってみれば「老害」と感じるだろうし
シニアにとっても社会に同化できない問題として
捉える必要があると思います。
今の社会で「変化すること」をリスクと捉えている限り
社会への順応性を捨てていると思えます。

コンサルタントという生業を考えた時
専門技術は進化して
常に頭を鍛えないとならないし、
変化の激しいネット技術は
必要条件として
本質を理解してないとなりません。

結局は正確な情報を持つか否かだけが価値で
シニアであり過去に詳しいことのメリットなど
何もないことになります。

強いて言えば、
自分の失敗を教訓とした
マインドセットとして
提供するぐらいです。

シニアコンサルタントとしては
「指導」的立場ではなく
「支援」の気持ちで接することを
心がけています。


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